みやびです。喫煙者勘違いシリーズはまだまだ続きます。今日は、非喫煙者はそれほどタバコが嫌いではない、という勘違いについてです。つまり、「タバコ吸っていい?」→「あ、私全然気にしないから大丈夫」という会話の舞台裏に迫ります(笑)
そんな問いに対して、「一度も無いです」と断言できる人は少ないでしょう。
しかし、普段の飲み会などで嫌がられる頻度が多いか少ないかで言ったら、ほどんどの人が「少ない」と答えるはずです。
実際に、タバコを吸ったことのない非喫煙者が、喫煙者に対してあからさまに嫌な態度をとることはとても少ないという現状があります。
その一方で、2009年に実施されたアンケート調査によると「周りでタバコ吸われるのは嫌だ」という非喫煙者の割合はおよそ75%という結果が出ています。この調査は7年前のものですから、現在ではもっと高い割合になっているでしょう。
>> 参考:アンケート結果を検証 喫煙について|株式会社ヒューマ
ここまで読んで、喫煙者の方はどんな気持ちになるでしょうか?
最近の喫煙者は肩身が狭いためか、以前に比べてマナーが良くなっているのは確かです。非喫煙者も交えて食事に行った際には、席でタバコを吸わなかったり、吸うとしても一声かける場合が多くなってきました。
冒頭で、
「タバコ吸っていい?」→「あ、私全然気にしないから大丈夫」
という会話例をご紹介しましたが、
喫煙者の皆さん、愚かにもこの言葉を信じていますよね?
ここが一番の勘違いポイントです。非喫煙者の3/4が周りでタバコを吸われるのが嫌だと言っているにもかかわらず、「ごめん、タバコ嫌いだから外で吸ってもらえる?」と返してくる人はほとんどいないのです。
普通の喫煙者であれば、「みんな嫌なら言ってくれればいいのに!」と思いますよね?もうその時点で配慮不足です。
喫煙者が言い放つ「タバコ吸っていい?」という言葉は、非喫煙者にはどう聞こえているかを考えたことはありますか?
非喫煙者にとっては、「ここ喫煙できるお店だからタバコ吸うけど文句ないよね?」という感じに聞こえています。しかも、それを申し訳なさそうに言われたら許してしまうのが日本人です。
本当はタバコが嫌いという気持ちを押し殺してまで、その場の空気を壊さないように我慢しているのです。
もちろん、「人によってタバコの嫌い度合いには差があるだろ」、という意見も確かです。しかし、「この人はどの程度タバコが嫌いなのか?」を探る努力せずに、予想でしか判断をしていない喫煙者にそれを言う資格はありません。
薄々気づいているとは思いますが、相手の真の感情を探るよりも自分の喫煙欲求を満たすことを優先しているのです。
私がなぜここまで厳しく喫煙者を突き放すような発言を繰り返しているのかというと、先々月の国立がん研究センターによる研究結果から、受動喫煙により肺がんリスクが確実に上がるという報告が出たからです。信頼性が極めて高いメタアナリシスによるデータ解析の結果がそう示しているのです。
大学院でがん研究をしていたので敏感になっているだけかもしれませんが、受動喫煙との因果関係が確実とされたのは医学的にも社会的にもかなりのインパクトがあります。
周囲に喫煙者がいることにより肺がんリスクが1.3倍確実に上がるという事実を知っているはずなのに、知らないフリをして、「タバコは嫌いだけど言い出せない」という非喫煙者の優しさをないがしろにしている喫煙者はどうやっても悪者にしか見えません。
もう一度言います。
非喫煙者のほとんどは、言葉にしたり態度に出さないだけで、あなたの喫煙を不愉快に感じています。
とはいえ、喫煙者も心のどこかで気づいてるはずです。それを直視する勇気と配慮を持って、勘違いからしっかり目を覚ましてください。
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