徐々に競技人口が増えてきているスポーツ「ソサイチ」。
ここ最近では東京でも個人参加だったり大会などが多く開催されています。
ソサイチの大会などを見ていると守備的なチームだったり攻撃的なチームだったりするなどチームによってフォーメーション(システムとも言う)が違うことに気がつきます。
でもサッカーなどと違って、ソサイチのフォーメーションには正解がないというか、まだ確立されていないんですよね。
ということで、ソサイチをよくプレーする僕がソサイチのフォーメーションについて思うこと、そしてソサイチのフォーメーションを考えて提案してみようと思います。
ここ数年、僕はソサイチをプレーする機会がよくあります。(ソサイチについてはこちら)
今までは個人参加型ソサイチ(知らない人同士で集まってチームを分けてソサイチを行う)に参加して好きなプレーを好き放題やっていたんですが、チームとして大会に出るとなると話が全く別になってきます。
実際にチームとしてソサイチ大会に参加している中でフォーメーションの大事さに気付かされました。
ある完敗した試合の後、相手チームに対して抱いた想いは「技術で負ける相手じゃなかったけどチーム力で負けた」でした。
ここでいうチーム力はチームとしての意識統一がされていた、ということです。
当たり前ですが、スポーツにおいて「戦術」がすごく重要になってくるというのは言うまでもありません。
もちろんそれはサッカーやフットサルにおいてもそうなのですが、一概に戦術とは言っても「強気で攻めよう全員攻撃!」とか「守りきろう全員守備!」とかだけではありません。
チーム全体が戦術を理解するということは意識が統一されているってことですよね。
ここからただの自論ですが、その意識統一をするときにベースとなるのがフォーメーションなのではないかなと思っています。
だからソサイチにおいてもフォーメーションは大事ですし、チームメンバーを生かすも殺すもフォーメーションです。
ただ、まだまだソサイチのフォーメーションは確立されていないので経験者である僕が少し手助けできればと思い、ソサイチ(7人制)のフォーメーションを提案します。
ここからは僕が持っている限りの知識と経験を利用してソサイチに適しているフォーメーションを考えてみました。
それぞれのフォーメーションの特徴、意識統一するとしたらこうだろうなども記していきます。
自分たちのチームに一番適しているなと思うフォーメーションを試してみてはどうでしょうか。
あ、書くだけ書いて終わるつもりですが、これだけは言わせてください。
ソサイチをまず純粋に楽しみましょう(笑)
ソサイチをプレーしているチームで一番多い定番の形がこのフォーメーションだと思います。
DFが2人、MFが3人、FWが1人の2-3-1システム。
サイドからの攻撃も中央からの攻撃もできるので攻撃の厚みが増すこと、DFの二枚(5番・6番)は守りに専念できるのもメリットとなるでしょう。
フットサルとかだと攻撃を作るタイプの選手が後ろをプレーしがちですが、このフォーメーションの場合は攻撃が得意な選手が後ろの2枚をプレーすると宝の持ち腐れになる可能性が高いポジションです。
このポジションは守備の人数が少ないので1対1の守備に慣れている選手が適しています。
そして、上の図でいう2番と4番がどれだけ背後のスペースを消せるかが守備の鍵となってきます。
その為サッカー同様、サイドの選手は激しい上下運動を繰り返すのでかなりの体力が必要となってきます。
一人サボると、真ん中の選手が忙しくなり、どんどんチーム全体の守備にズレが生じてしまうので注意が必要です。
意識統一をするのであれば、守った後に前線でキープしてサイド選手の上がりを待つ、ボールを取られたのであればサイドの選手が戻る時間を稼ぐ、つまり前線のハードワーク、でしょうか。
サイド攻撃・中央からの攻撃も可能なので攻撃の厚みが増す。
後ろ2人のDFが守りに専念できるので役割がはっきりしている。
守備の人数が少ないので相手に裏のスペースを与えやすい
サイドの選手が守備をサボるとズレが生じやすい。
次にクリスマスツリーとも呼ばれるこのフォーメーション。
DF3人、MF2人、FW1人の3-2-1システムです。
このフォーメーションは守備的なチームもしくはパスで崩すチームに合うフォーメーションだと思います。
メリットとしては、DFとMFがたくさん配置されていて相手に裏のスペースを与えることはほぼ無くボールを奪取することが可能。
このことから「バランス型やや守備的」なフォーメーションとも言われています。
また選手間の距離が近いこともあって連携が取りやすいことが挙げられます。
デメリットとしては、FWが1人ということもあり攻撃時に孤立しやすいこと。
そして、FWがサイドに流れる動きをしない限り攻撃が中央攻撃のみになってしまう点があります。
意識統一をするのであれば、中盤でボールを取られないことが最優先事項としてしっかりつなぐ、そしてFWの選手が孤立しない様に後ろから顔を出してサポートすることでしょうか。
守備で裏のスペースを埋めることが容易。
選手それぞれの距離感が近いので連携が取りやすい。
FWが孤立する可能性がある。
単調な攻撃になりやすい。
7人制サッカーで攻撃型のシステムと言われているのがこのフォーメーションです。
DF3人、MF1人、FW2人の3-1-2システム。
このフォーメーションは全体的なスペースをそれぞれの選手がカバーできるので攻撃的とはいっても非常にバランスもいいフォーメーションです。
その為攻撃と守備の切り替えに関しては一番優れているフォーメーションとも言えます。
ただ攻撃的な選手を前に2枚配置することにより後ろの選手にはその分負担がかかるので注意しましょう。
守備時はFWが下がって3-2-1の形にするとバランスが取れるかもしれません。
また、中盤の1人の選手は攻撃と守備とだいぶ忙しくなるポジションになるので、どうしても点が欲しい時のパワープレーとしてロングボールを多用する時にこのフォーメーションは最適です。
そのほか、サイドDFの選手が攻撃に参加できない場合、中央の攻撃に偏ってしまうのもデメリットの一つと言えます。
意識統一をするのであれば、攻撃の起点となる中盤の選手を生かすかつサイドDFの攻撃参加で負担を減らすこと、守備はスペースを作らない様にFWが下がるでしょうか。
攻撃と守備の切り替えが容易。
守備時に相手にスペースを与えにくい。
ロングボールを多用する時やパワープレーに最適。
中盤の選手のタスクが多い。
サイドDFが攻撃に参加できないと中央の攻撃に偏る。
ちょっと僕が考えてみたのですが、というか一つのアイデアとして先程の3-1-2システムをもっと細かくしてみたのが超攻撃特化型システムです。
DFは基本3人ですが、サイドDFを高めのポジションに配置してセンターバックをスイーパー気味にすることで、攻撃に厚みをもたらすことができます。
またそれぞれの選手間の距離が近く、選手間で三角形のポジションをとることが基本になっているので常にパスコースが最悪2つある状態を作れます。
その為バルセロナの様なパスを回すチームにも使えると思います。
ここで勘違いしてはいけないのが、サイドDFはあくまでも守備がメインであることです。
攻撃参加がしやすい様に高いポジションに配置はされていますが、守備をサボってしまうと一気に裏のスペースを疲れてしまうというデメリットはあります。
意識統一をするのであれば、チーム全体として繋ぐ攻撃。守備時はしっかり相手のスペースを作らないように距離感を保つ、でしょうか。
攻撃の人数を増やせる。
パスコースが増えるので繋ぎやすい。
サイドDFが裏を取られてしまうと一気に攻め込まれる。
DF2人、MF2人、FW2人の2-2-2システムです。
このフォーメーションは何回か採用しているチームを見たことがありますが、上の図でいう3番と4番はサイド攻撃担当になります。
その為真ん中がすっぽり空いてしまいますのでFW2人の上下運動が鍵です。
うまく全体で連動して動くことができると幅もあって厚みのある攻撃ができるフォーメーションですが、場をこなす必要があるかと思います。
基本的に相手にスペースを与えやすいフォーメーションでその中でも特にMF2人は縦横無尽にケアする必要が出てきますのでチーム全体の連携力が必要になるかと思います。
意識統一するのであれば、FWに当ててからサイドに展開する、つまり攻撃時はサイド攻撃メイン、ってとこでしょうか。
連動した時の攻撃力は脅威。
相手にスペースを与えやすい。
MFのタスクが多い。
チーム全体での運動量が落ちるとサンドバック。
これは完全に攻撃陣と守備陣を分けたフォーメーションです。
DF3人、FW3人の3-3システム。
僕は今までで1回しかこのフォーメーションを採用しているチームを見たことがありますが、中盤の選手がいないのでパスをつなぐチームというよりはカウンター型のチームでした。
FWのサイドに足の速い選手がいると有利のように感じましたが、僕は正直オススメはできません。
DFが3人いることはいますが、中盤で相手を自由にしてしまうので1試合ぶっ通しでこのフォーメーションは無理があると思います。
試合終盤で堅守速攻の作戦を一時的にとるのであればいいかもしれませんが・・・
でもこのフォーメーションをとるチームがいるってことは僕のわからないメリットが他にあるのかもしれません。
勉強します。
意識統一するのであれば、さっきも言った様にロングボールを多用すること、セカンドボールはしっかり拾う。
しっかり守って点を取りに行くぞ!でしょうね(笑)
カウンター時に必ず3人攻撃参加できる。
ボールを取られた時に逆にカウンターを食らう。
中盤のスペースが埋められない。