昨日、お寿司屋さんに行ってきたんです。お寿司屋さんといえば欠かせないのが、付け合わせとしての茶碗蒸しとシメのお味噌汁ですよね。さてさて、茶碗蒸しは〜っとメニューを見てたら「汁物」というエリアに茶碗蒸しがあるではないですか。
え?汁物?茶碗蒸しってスープなの?ってことはプリンもスープみたいな?あれ?ババロアは?ヨーグルトは?も、、、もうわけがわかんないよ・・・・・。となってしまいました。一晩たってもそのことが忘れられず、思わずブログに書き始めてしまったわけです。
ネットで調べて見ても、どこの寿司屋も茶碗蒸しを「汁物」という扱いでメニューに載せている様子。うむむ、謎は深まるばかりだ。というわけで、今日は僕と茶碗蒸しのめくるめく世界へ足を踏み入れて見ましょう。
2018年3月6日にTBS系で放送された毎日放送の番組「教えてもらう前と後」にて、株式会社トータルフード代表取締役を務め、食事のマナー本などを監修する小倉 朋子(おぐら ともこ)先生が「現在スプーンで食べますが、お箸で食べる以前は、茶碗蒸しは飲み物だった」と話しており、飲み物(汁物)であることが公式に認定されました!!
とは言うものの、過去に僕が「茶碗蒸しは汁物なのか否か」について自問自答した記事は残しておきます。「飲み物(汁物)」だなんて納得できない!って人は、一緒に悩みましょう!
wikipedia先生の記述を引用しようと思ったのですが、なんかえらく難しい感じで書かれているので要約して紹介したいと思います。
要するに汁物というのはその名の通り「汁(スープ)を主体とした日本料理の総称」です。この汁物ってのはいわゆるオカズとしてのスープ料理を指し、酒のツマミとしてのスープ料理になると「吸物」になるらしい。
どう考えても茶碗蒸しはスープではない気がするんですよ。っていうか、どう見てもスープな茶碗蒸しは卵を薄めすぎた出来損ないなのではないでしょうか?いやまてよ、卵という食材が高級だった昔、ほぼスープと言っても遜色のない茶碗蒸しが一般的だったのか?謎が謎を呼びますね。
ただ、スープの定義付けや歴史について調べて見たところ、中国では「茶碗蒸しの器に似た容器に入れて蒸すスープや食材をそれに見立てたもの」をスープの一種類として分類しているという表記も見られました。でもこれもあくまでスープですよね。
盅(ジョン、zhōng)というらしいのですが、画像検索をして見てもとても茶碗蒸しとは似ても似つかない画像ばかり出てきたので、やはり茶碗蒸しを汁物と呼ぶのは相応しくない気がしますね。「蒸し物」という言葉の方がしっくりくるのですが。
さて、ここからはインターネッツの力を駆使して行きましょう。Yahoo!知恵袋だとか、某匿名掲示板だとかで「おいおまいら!茶碗蒸しって汁物なのかYO!」と聞いたり調査したりしましょう。
これだから歴史を知らない無知は困る。茶碗蒸しってのはな、スプーンとかが無かった時代、箸で挟めないから掻き混ぜて飲んだんだよ。全く学がないな!という意見。
確かに、茶碗蒸しの食べ方について調べてみると、茶碗蒸しは混ぜて食べてもマナー違反ではないと書かれています。もちろん茶碗(湯のみ)ですから、手に持ってグイッと行っちゃってもいいような気もしますね。それに、茶碗蒸しの最後はどれだけ頑張ったところで、細かくなったプルプルをズズーッと飲むしかないし、あの瞬間は完全に汁物・・・。あれ?やっぱ茶碗蒸しは汁物か!?
普通、茶碗蒸しが出て来たら、そのタイミングでの料理に別の汁物は出てこないでしょ?だから茶碗蒸しは汁物の代わりですよ。つまり茶碗蒸しは汁物と言って過言ではないのです!という意見。
ほほう。確かにそうかもしれないが、個人的には茶碗蒸しを食べながら味噌汁を飲みたい時も多いぞ?(屁理屈っぽい)。
でもまあ、理屈は通ってますね。歴史的に見ても、日本に本膳料理が登場した以降、二の膳まである場合には2汁、三の膳まである時は3汁と必ず各膳には汁が付けられたそうで、「味噌汁の代わりに茶碗蒸し」という感じなら、確かに茶碗蒸しは汁物として扱われるのが正当な気もして来ます。
これ、確かに!って思いました。ブラジルのマナーでは〜とか言われちゃうと苦しいですけど、日本に置ける食事マナーとして、器に口をつけて食べるのが許されている食べ物って、どれもが「汁物」って感じのもの(要するに液状のものに何かが入ってる系の料理)ばかりではないでしょうか?
茶碗蒸しも、最後の方は茶碗を持ってズズーって行くわけですし、それがマナーとして(音は別として)許されているということは、汁物という認識であっているという話です。
ここまで調査した結果、何だか茶碗蒸しって汁物でいいような気がして来ました。最初はあんなに強く「茶碗蒸しが汁物とかwww(プギャー」って思ってたんですが、完全に論破されたような気がします。
いやでも、やっぱりまだ所詮は一般人の意見。茶碗蒸しの歴史だとか由来だとかを調べ尽くしてるその道の権威、そう!茶碗蒸しに人生を捧げたような人たちの意見を聞いてみたい!そして心のそこから納得したい!
ということで・・・・・。
日本茶碗蒸協会というサイトが合ったので問い合わせてみました。茶碗蒸しの権威ならば、きっと最適な回答を出してくれるはず!とは言っても、今この瞬間に問い合わせをしたのでまだ返事がありません。
>>日本茶碗蒸協会
返事が来次第、ここに追記したいと思いますので、乞うご期待!
(※半年経っても連絡がないので、きっともう来ないんだと思います。まあ、マナーのプロである小倉 朋子(おぐら ともこ)先生が、テレビで「茶碗蒸しは飲み物」と言う話をしたことで、公式に汁物であることが認定されたため、決着はついたんですけどね!)