自宅でトレーニングして強くなりたい!というクライマーは多いと思います。
そこで、指トレや保持力アップのために、ビーストメーカーやメトリウスなどから販売されているトレーニングボード(フィンガーボード)の設置を検討しているという方が多いかもしれませんが、賃貸では壁に穴が空けられないという問題が発生しますよね?
しかし!実は賃貸の壁紙を傷つけることなくトレーニングボード(フィンガーボード)を取り付ける様々な方法が存在するのです!というわけで今回は、ボルダリング上達のために、トレーニングボード(フィンガーボード)を取り付けてみませんか?
※こんなこと言わなきゃダメな人は居ないと思いますけど、一応伝えておきますが「マジで自己責任でお願いします!」。クライマーなら自分の登攀リスクくらい自分で管理できるだろうってことで紹介しているだけで、この商品を作ったメーカーも、まさかクライマー達がこんなことに使ってるとかは思わないわけで、天井ぶち抜いちまったとか、トレーニング中に壊れて怪我したとか、そういうのは完全に自己責任でよろしくお願いします。
賃貸の壁紙を傷つけることなくトレーニングボード(フィンガーボード)を設置するには、大きく分けて4つの方法が存在します。ちなみに工法の名前は僕が便宜的につけた名前です。
予め伝えておきますと、基本的にトレーニングボード(フィンガーボード)の取り付けというのは、家の壁面に直接ネジで固定してしまうのが最も強固に設置できて安全です。
で、この4つの設置方法ですが、一応「④>>②>①>>>③」という感じに設置時の強度が違います。となると、みんな④のラブリコ法で設置したいと思うのですが、自宅の間取りによっては使用できない設置方法もあったりするので、フローチャート的にどの設置方法があなたの自宅に適しているか紹介しましょう。
「天井にコンクリート製の梁がある」場合は、ラブリコ法が採用できるので、④の方法で設置しましょう。
天井にコンクリート製の梁が無い場所でラブリコを使ってしまうと天井をぶち抜いてしまう場合があるため、そういう時はドアフレーム(鴨居)をチェックしてください。「ドアフレームの最も広い場所が20mm以上」あれば、①か②のドアフレーム方法が採用できます。
取り付けたいドア上部の正面(対面)の壁がコンクリートなどの強度が高い素材であれば、①の「つっぱりドアフレーム法」がオススメです。正面には壁がない(もしくは遠い)場合は、万力ドアフレーム法が活用できると思いますので②をチェックしてください。
天井にコンクリート製の梁もなければ、いい感じのドアフレームも存在しない・・・。という残念な賃貸住宅にお住いのクライマーさんは、正直言いますと「チンニングスタンドでも買って、ロックリングスでもブラ下げるのが安全で良さそうですよ」となってしまいます。
しかし、他の3種類と比べてかなり設置強度は下がりますが、ディアウォールを使った③の方法ならトレーニングボード(フィンガーボード)を設置することも可能です。ただし、注意しないとそれでも天井を突き破ってしまったり、激しい懸垂だと倒れる恐れもあるので注意しましょう。
上記3つの条件に当てはまる賃貸住宅にお住いのクライマーにはこの方法がおすすめです。
構造や設置はいたってシンプル!トレーニングボード(フィンガーボード)を木の板に取り付けて、それをドアフレーム(鴨居)の上に乗せて、正面から突っ張り棒を使っておさえるだけ。
ドアフレームが20mm以上あれば、体重くらいはしっかり支えてくれるのでおそらく大丈夫です。しかし一定の強度を保つには、かなり突っ張り棒を力強く固定しなければならないため、正面の壁面がボードやコンパネだとぶち抜いてしまう恐れがあります。
取り付けや取り外しが容易なのに、安定性が抜群という点が魅力です。
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上記3つの条件に当てはまる賃貸住宅にお住いのクライマーにはこの方法がおすすめです。
正面に壁が存在しなかったり、あっても突っ張り棒が使えるほど丈夫な素材でないという場合は、突っ張り棒の代わりにシャコ万力を使うことでトレーニングボード(フィンガーボード)を取り付けた木の板をドアフレーム(鴨居)の上に固定させることができます。
構造はいたってシンプル、トレーニングボード(フィンガーボード)を取り付ける予定の場所の裏側にあるドアフレーム(鴨居)にも木の板を設置し、それごとシャコ万力で挟んでしまえばおしまいです。
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上記3つの条件に当てはまる賃貸住宅にお住いのクライマーにはこの方法がおすすめです、というか、どうしても壁を傷つけることなくトレーニングボード(フィンガーボード)を取り付けるにはこの方法しかありません。
設置方法は、ドアフレーム法と比べるとちょっと大変ですが、DIYに抵抗がない人であれば15分くらいで設置できます。
方法としては、2本のツーバイフォー材をディアウォールというアジャスターを使って部屋の中に立てて、そこにトレーニングボード(フィンガーボード)を取り付けた木の板を設置するという方法です。大抵の場合は自宅のドア付近に設置することになると思います。
ディアウォールは「バネ」の力を使ってツーバイフォー材を固定する仕組みであり、正しく設置すれば天井を打ち抜くことはありませんが、それゆえにつっぱり力が低く、暴れるように懸垂してしまうとずれたり倒れる可能性が高いので注意が必要です。
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この1点だけがポイントです。
天井に頑丈な梁があれば、僕も実際に賃貸の自宅で採用しているラブリコ法でトレーニングボード(フィンガーボード)を設置することができます。
設置方法はディアウォール法と同じく、2本のツーバイフォー材をラブリコというアジャスターを使って部屋の中に立てて、そこにトレーニングボード(フィンガーボード)を取り付けた木の板を設置するという方法。
違いはアジャスターの仕組み。ディアウォールがバネの力でツーバイフォー材を固定するのに対し、ラブリコは突っ張り棒のようにネジを使って力強く突っ張ることが可能です。なので天井に梁がなければぶち抜いてしまうわけですが、天井に梁さえあればこの方法が最もおすすめです。
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というわけで、実際に僕が賃貸住宅にトレーニングボード(フィンガーボード)を取り付けましたので、その様子をご紹介します。今後、トレーニングボード(フィンガーボード)の取り付けを検討しているクライマーさんはぜひ参考にしてください。
今回紹介する設置方法は、先ほど紹介した④の、ラブリコ(LABRICO)と呼ばれるアジャスターをツーバイフォー材に取り付ける工法です。ちなみにトレーニングボード(フィンガーボード)はビーストメーカーの1000シリーズを使用しました。
(ちなみに、タイトルで「設置してみた」とか言ってますけど、実際はずっと前から設置してたんです。ちょうど引っ越しすることになり、新しい賃貸住宅の壁紙の色に合わせて、ツーバイフォー材とラブリコを発注し改めて設置してみたので、それを皆さんに紹介しようという趣旨です。もうこの方法で二年くらいトレーニングしてますけど、前のオーナーさんにも怒られませんでしたし、倒れたりしたことも無いので、最もおすすめな方法です。)
木ネジやコースレッドの長さは、使用するトレーニングボード(フィンガーボード)の種類や、使用する木の板の厚さによって変わってきます。
100円ショップなどに木ネジセットやコースレッドセットが売っているので、どれくらいの長さを買えば良いのかわからない人は、それらを揃えておいて、実際に木材が到着したら当てがいながら合わせて行くのがおすすめです。
今回、トレーニングボード(フィンガーボード)を設置するにあたり、木の板やツーバイフォー材を注文したのがこの「IPC DIY Lab.」というお店。
前回設置した時は、レンタカーを借りて近所のホームセンターへ行き、そこで木材を指定したサイズに切ってもらって持ち帰るということをしたのですが、そんなの面倒だな〜って思ってネットで調べたら、すごい便利なお店が出てきたので、皆さんに紹介しておきます。
まずこの「IPC DIY Lab.」というお店、木材を注文したらカット代金は無料(まあこの辺は結構普通ですけどね)。そしてラブリコやディアウォールとセットでの販売もしているので面倒が少なくて済むのと、塗装済みのツーバイフォー材や板なども取り扱っているため、部屋のインテリア的にトレーニングボード(フィンガーボード)が設置できるのです。
家でサイズを測って、注文したら、木材が家に届いて、チャチャっと組み立てるだけで、自宅にトレーニングボード(フィンガーボード)が設置できるって、都心に住むクライマーさんならこの便利さが理解できるはず!
ってなわけで、是非使ってみてください(※CMじゃ無いので、僕は1円の得にもなりませんが、いいサービスはシェアしましょうの精神)
>>IPC DIY Lab. [https://diy-lab.jp/]
普段からDIYなんかを行なっているクライマーさんであれば、ここで僕が紹介する道具はすでに持っていると思いますが、今回のトレーニングボード(フィンガーボード)設置が人生初のDIYって人だと、下手したら家にあるのは手持ちのプラスドライバーくらいだったりするかもしれませんね。
こういった道具って高価なイメージがありますが、ぶっちゃけトレーニングボード(フィンガーボード)を設置する程度の作業であれば、ダイソーとかの100円ショップで購入できるランクの道具でも十分に対応できますので(電動ドライバー以外)近所に100円ショップがあるなら、木材を注文して待っている間に買い揃えておくのがおすすめです。
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最近はイケアの家具とかが流行っているので、コンパクトな電動ドライバーを持っていると言う人が増えていますが、ツーバイフォー材と木の板をコースレッド(木ネジ)で締め付けるって作業の場合、おそらくパワー不足で締め付けきれないと思いますから、マキタとかのちゃんとトルクがある物を持っておくのがおすすめです。
って言っても、おそらくトレーニングボード(フィンガーボード)を取り付ける際に締めるネジは、12本程度。強くなるために設置するんですから、設置もトレーニングだと思って手回しのドライバーで前腕を痛めつけてみても良いかと思います。
ちなみに僕も、前の家では汗だくになりながら手回しのドライバーで頑張って取り付けました。今回はしんどかったんで電動ドライバーですけどね。
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ドアフレームを使った設置方法の場合は不要かもしれませんが、ツーバイフォー材を使った設置方法の場合、木の板にトレーニングボード(フィンガーボード)をどれだけまっすぐ取り付けても、実際にツーバイフォー材に取り付けるときに傾いてしまうと意味がありません。
トレーニングボード(フィンガーボード)が傾いていると、なんかやたらに左手ばかりがヨレてしまったり、右側のカチが極悪すぎて保持できないなんてことになりますので、メジャーについてるような簡易的な水平器でも構いませんので用意しておくのがおすすめです。
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トレーニングボード(フィンガーボード)を木の板にネジどめする際に万力で固定しておいたり、ツーバイフォー材に木の板にネジどめする際に万力で固定しておいたりと、あると便利な道具の代表格。
しかし、なくても大丈夫な道具の代表格でもある。
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個人的には、「どの家庭にもメジャーくらいある」と思っていますが、もしないのであれば絶対に買っておいてください。
って言うか、これがないとトレーニングボード(フィンガーボード)を設置するための木材のサイズがわからないため発注できないですし、どのあたりにネジを打つかなどの想定もできないので、必須アイテムです。
天井まで測れる長さがあれば十分なので、大豪邸に住んでる人以外は3mもあれば十分です。
と言うわけで、トレーニングボード(フィンガーボード)の設置に必要な材料を注文するところから、実際に賃貸にラブリコを使ってトレーニングボード(フィンガーボード)を設置して使ってみるところまでを詳しく紹介します。
ラブリコを使ってトレーニングボード(フィンガーボード)が設置できるような賃貸に住んでいる人は、この手順に沿って進めていけば僕と同じようなトレーニング設備が手に入ります。他の方法でしか設置できない人は、今回の設置を参考にしながら独自にアレンジして取り付けていただければと思います。
で、取り付け作業の工程はこんな感じです。
早速、やってみましょう!
ラブリコ法でトレーニングボード(フィンガーボード)を設置するなら、天井にコンクリートなどの頑丈な梁があるのは必須!
そして、懸垂をしたりスローパーを保持したりすると体が真下に入る必要があるため、できればドアなどの上に設置できることが理想です。
もはや、自宅にトレーニングボード(フィンガーボード)を取り付けるのが当たり前になってるクライマーさんの場合だと、引っ越しするときの間取り選びの時点で「ここなら取り付けられるな・・・」みたいに物件探ししてしまうかと思います。
トレーニングボード(フィンガーボード)を支えるための支柱の長さは天井までの高さで決定します。今回は、だいたい2185mm。
ラブリコの場合は使用方法に「95mmマイナスのツーバイフォー材を用意」とあるので、2090mmにカットしてもらえるようIPC DIY Lab.に注文。もちろんラブリコとセットで。
今回住む家は壁紙が白色なので、ツーバイフォー材もラブリコも白で統一。
ちなみにIPC DIY Lab.は、カットしたツーバイフォー材サイズの5mmスペーサーを無料で送ってくれます。なので、計測誤差によってツーバイフォー材が短かったとしても5mm以内であれば対応できます。こう言う親切設計なのもこのお店を人に紹介したくなる理由。
ラブリコで立てたツーバイフォー材の間に、トレーニングボード(フィンガーボード)を固定するための木の板を走らせるわけですが、ドアフレームギリギリにツーバイフォー材を設置する作戦なので、ドアフレームからドアフレームまでの距離と、ツーバイフォー材2本の横幅を合計して注文することにします。
ドアフレームからドアフレームまでが750mm、ツーバイフォー材の横幅は89mmなので2本分足すと928mmです。これで、設置したらツーバイフォー材と木の板がツライチになるわけですね!
この木の板、縦の幅(高さ)は使用するトレーニングボード(フィンガーボード)のサイズに合わせて確実調整しながら注文してください。
ちなみに、縦の幅は長ければ長いほど安定性が増します。しかし、僕のようにドアの上につける場合、あまり縦に長い木の板を使ってしまうと通るたびに頭を下げなければならなくなって、生活に不便となります。
なので、とりあえず「トレーニングボード(フィンガーボード)と同じ縦幅以上」で注文すれば良いかと思います。IPC DIY Lab.で注文する場合は、ワンバイエイト材などのワンバイ材から選ぶか、棚板から選ぶと良いでしょう。
また、使用する木材の厚みですが、今回僕は18mmの板を使用しています。前回の家では30mmの厚さの木の板を使用しており、それと比べると多少軋む感じがするんで、もう少し厚くてもよかったかな?と思いました。
厚さ選びの参考にしてください。
さて、注文した木材が到着したら早速組み立てましょう!
まずは、ツーバイフォー材の間にかける木の板にトレーニングボード(フィンガーボード)を固定します。なぜこの作業からするのかと言うと、木ネジが木の板を貫通する可能性が非常に高い(と言うより、僕は貫通させる)ので、ツーバイフォー材を作業台がわりにしないと床が傷ついてしまうからです。
写真のように、ビーストメーカーの上部を板とツライチに合わせれば、ビーストメーカーの悪すぎるスローパーが持てない人でも、板のフラットな部分に指をかけてトレーニングすることが可能になります。
自分に甘すぎるのはよく無いですが、離陸不能なホールドは練習にならなすぎるので、微調整しながら「結構カラいなこれ!」くらいを目指しましょう。
ズレないように万力で固定し、木ネジを使ってトレーニングボード(フィンガーボード)を板に固定します。
バッチリ固定できました。
トレーニングボード(フィンガーボード)を板に固定したら、いよいよ今回の山場とも言える、ラブリコをツーバイフォー材に取り付けて立てると言う作業にうつりましょう。
ラブリコの使い方は非常に簡単で、ツーバイフォー材の上下にカポッとかぶせるだけです。
計測時にミスしてなければ、最初からそこにあったかのようなバッチリサイズで設置できます。
ラブリコに付いているネジを回すと、突っ張り棒のように天井を押し上げてくれますので、手で回せなくなるくらいまで回して、ギュンギュンに突っ張っておきましょう。
ちなみに、畳の床や、梁の無い天井などに、ラブリコを使用して懸垂ができるくらいまで締め付けてしまうと、痛むどころか破壊してしまう可能性がありますのでマジで注意です。
めっちゃ身長が伸びたみたいに見えますが、椅子の上に立ってるだけです。
とまあ、こんな感じでツーバイフォー材とラブリコを使った柱を2本、ドアの左右に立てました。
トレーニングボード(フィンガーボード)のガバやカチを持った状態で、ベストな高さを探りましょう。
あんまり高い位置に取り付けると、限界まで追い込んだ時クライミングジムと違ってマットがないから危ないです。まあ、岩もやるクライマーならクラッシュパッドを敷けば大丈夫なんですけどね。
個人的には、もっとも下のホールドを持って、膝を曲げるだけで離陸できるくらいの高さがおすすめ。
あとはドアに合わせてください。ある程度下の方に設置したいクライマーと、邪魔だから天井すれすれに設置してほしい同居人との熾烈な交渉が始まります。
ツーバイフォー材の幅が89mmなので、トレーニングボード(フィンガーボード)を取り付けた板の端から44.5mmの位置に木ネジを打って固定すれば、ちょうどツーバイフォー材の中心にきて、強度的にも見た目的にもいい感じ!と言う予定です。
と言うわけで、どの辺に木ネジを打つのか罫書き線を入れましょう。
上、下、真ん中と、3本の木ネジで固定することにします。罫書き線はシャープペンシルか鉛筆で書くと、あとで消しゴムを使って消せるのでおすすめです。
ボールペンとかで書いちゃうと・・・消えません。
木の板を持ち上げた状態で木ネジを刺すのはソロプレイだとまじで魔界村級の難易度になってしまいますから、まずは木の板に木ネジを仮止めしておきましょう。これくらい挿しておけば、簡単に設置できます。
まずは左右どちらかの1本を締め付けて、ツーバイフォー材とトレーニングボード(フィンガーボード)付きの板を固定します。
1本が固定できれば、とりあえず手を放しても落ちることはありませんから、その状態で水平器を使いながら平行を出して、反対側の木ネジを締め付けましょう。
さあ、ようやくゴールが見えてきました。しっかりと全部の木ネジを増し締めして、ちゃんと締め付けられているかや、浮いている場所がないかなどを確認しましょう。
と言うわけで、完成です!
写真を取りながら作業したので30分くらいかかってしまいましたが、単純に組み立てるだけなら15分くらいでできそうな簡単DIYでした。何より、カットしたツーバイフォー材を家まで送ってくれるというサービスが便利すぎます。
普通なら、ホームセンターに材料を買いに行って、家に帰って設置するとなると2〜3時間程度かかってしまって休日を棒にふるってなことになってしまいますが、このサービスを使えばチャチャっとトレーニングボード(フィンガーボード)を設置して、クライミングジムに登りに行く余裕がありますから。
懸垂しながら足を振ったり、軽くジャンプ懸垂もしてみましたが問題ないです。木の軋む音は慣れるまで不安ですが、ズレたり動いたりすることは一切なく、今後もハードなトレーニングができそうです。
さて、ついでと言っては何ですが、トレーニングボード(フィンガーボード)の設置方法に付いて調べていると言うことは、どのトレーニングボード(フィンガーボード)を買おうかと迷っているクライマーさんも多いのではないでしょうか?
僕自身も、散々迷ってビーストメーカー1000シリーズにしたわけですが、実際にぶら下がってみることができる店舗が少ない以上、どのトレーニングボード(フィンガーボード)が自分に合ってるんだ?と迷ってしまう気持ち、猛烈にわかります。
幸い、僕が住んでいる地域のジムは、トレーニングスペースが充実しているところが多く、ビーストメーカーの2000シリーズや、メトリウスのシミュレーターやロックリングス、ムーンのフィンガーボードなどを使用できる機会に恵まれたので、感想を踏まえつつおすすめのトレーニングボード(フィンガーボード)をご紹介しましょう。
ちなみに、上級者向けを選ぶと付いているホールドがどれも悪すぎて、離陸すらできない場合もありますから、ちゃんと「ガバ」や「フラット」や「ぎり持てるスローパー」がついてるのを選ぶのがおすすめです。
「持ちやすいガバ」は、ペットボトルを入れたリュックを背負ったりして「悪いガバ」にできますが、「悪すぎるカチ」は離陸すらさせてもらえず、どうやっても持てないので、まずは初心者向けのボードを選びましょう。
あと、3級とかは基本オンサイトっすわ〜ってクライマーは読まなくて大丈夫。
個人的にもっともおすすめなのがビーストメーカーの1000シリーズ。1種類しかないのに1000シリーズってどう言う意味だ?って思いますが、その辺はおそらく気にしたら負け。
木製のトレーニングボード(フィンガーボード)は指皮を痛めにくいし、よほどの手汗マンじゃなければノーチョークで大丈夫なのも自宅でトレーニングしたいクライマーにとっては嬉しいポイント。あと、見た目にもおしゃれです。
使用できるホールドはこんな感じ。
7級に苦戦する初心者クライマーから、1級撃破を狙う中級クライマーまで、幅広くトレーニングできる優秀なトレーニングボード(フィンガーボード)だと思います。
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ドガバ、フラットスローパー、悪スローパー、そして深さが非常に豊富なポケット達。初めてクライミングに来た人から、1級オンサイトなベテランクライマーまで愛用者が多いトレーニングボード(フィンガーボード)の決定版。
トレーニングエリアがあるジムの大半はコレが付いている気がします。
人間工学に基づいた左右のガバの位置は、ワイド懸垂時の角度が神ってて筋肉に効きます。トレーニングジムのチンニングスタンドと同じような角度。
しかし、最大の難点はその大きさかと。それに、ボルダリングジムで使われているホールドなどを同じ材質なので指皮が持ってかれるのがイマイチだし、チョークアップしないと手汗でヌメッてくるのも難点。粉の少ない液体チョークPD-9必須。
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3〜2級が撃破できるようになってくると物足りなくなるが、それまでならコンパクトで使いやすくて、形も洒落てるからお部屋の感じも崩しません。でも指皮が持ってかれるので個人的にはイマイチなのと、チョークが無いと滑るのも難点。。こっちもPD-9必須です。
ちなみにムーンのフィンガーボードは、同じ形状でも極悪ホールド揃いな「フィンガーボードスモール」と言う製品もあるので、ファットボーイに物足りなさを感じたらステップアップできるのは結構アリだと思います。
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と言うわけで、家でコソ練してジムの奴らを驚かせてやりましょう!