みやびです。昨日は予備知識としての「正常な細胞の特徴」について楽しく解説しましたが、今日はついに、正常な細胞ががん化する仕組みとがん細胞の特徴について解説していきます。難しい話も出てくるかと思いますが、少しでも理解して頂けるように分かりやすく書いていきます!
▼タバコとがん細胞シリーズ完結!
昨日の日記では、細胞には以下のような機能が備わっていることをご紹介しました。
そして、本来ならば細胞や固体の恒常性を保つために大切なこれらの機能のバランスが乱れることで、細胞のがん化を引き起こしていくことをお話ししました。
今日はこの特徴を踏まえた上で、細胞ががん化する仕組みについて見ていきます。
皆さんはがん細胞とはどのようなものか説明ができますか?自分の細胞が正常ではなくなり、体内で無尽蔵に増殖して体を蝕んでいく異常な細胞、という大まかなイメージでしょうか。
大きくはこの考え方で合っているのですが、もう少し細胞生物学的な視点で見ていきましょう。
がん細胞の最大の特徴としては、「無限増殖する」という点が挙げられます。これは皆さんもご存知かと思います。
この無限増殖に至るまでにも段階があり、
のようなステップを経て、永遠の命を獲得した自動分裂細胞=無限増殖細胞が誕生するのです。
それではさらに細かい部分について、冒頭で紹介したリストと照らしながら解説していきます。
正常な細胞は無駄な増殖はしないように、アクセルを抑え、ブレーキが働いています。
このアクセルを担う因子(タンパク質)も、ブレーキをかける因子(タンパク質)も元をたどればある遺伝子による機能なので、このアクセル遺伝子やブレーキ遺伝子などが異常をきたすと、常にアクセル踏みっぱなし、もしくは常にブレーキ壊れっぱなし、みたいな状態になります。
しかし、これだけではがん細胞になりきれていません。冒頭に記載した細胞機能を改めて見てみましょう。
あくまでも、アクセルやブレーキが壊れただけで、テロメア(DNAの両末端にある細胞寿命を司る無意味な余白部分)は短くなりますし、異常なほど短くなれば自殺(アポトーシス)したり、免疫系の細胞によって見つかって攻撃されたり、マクロファージと呼ばれる貪食細胞(ゴミ処理・危険物処理隊みたいなもんです)によって消化してもらうことができます。
要は、アクセルやブレーキが壊れても、その細胞にはテロメア(=寿命)があり、最悪は自殺できる(=アポトーシスできる)ので、ただ死に急いでるだけなのです。
裏を返せば、テロメアを伸ばす能力を獲得し(=寿命を延ばし)、自殺能力を失えば(=アポトーシスできなくなれば)、細胞は無限増殖能力を手に入れることができるのです。
さて、ここまでの話をざっくりとまとめると、正常な細胞は以下の項目を満たすことでがん化(無限増殖能力を獲得)することがわかりました。
ここで重要なことを忘れていますね。それぞれの項目について「なぜ?」という疑問が出てきませんか?
話がとても遠回りになりましたが、ここでようやくスタートに戻ってきます。
実はすべての原因は、
DNAに異常が生じること
に集約されれるのです…!
またまた面白くなってきたところで、明日に続きます!
などを書く予定です。明日で最終回です!
今日でタバコを辞めて2カ月が経過しました!というか、まだそれだけしか経っていないことに驚いています。もっと昔に辞めたような感じがします。
最近も「タバコ吸いたくならないの?」みたいな質問を受けることがありますが、もはや1ミリも吸いたいと思いません!
それだけの期間で、よくもまぁデカい顔して禁煙を語れるなと自分でも思いますが、逆にタバコを辞めて10年目とかの人に当時の心境を聞いて、納得の答えが返ってきますかね?
おそらく私の今の記憶や感覚、そして思考は数年で忘れます。だからこそ、リアルタイムで情報発信することが大事だと思っていますし、タバコを辞めたいと願う人に一番影響を与えられる時期だと思っています。
よかったらこれまでの日記も覗いてみてくださいね!
▼タバコとがん細胞シリーズ完結!
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いろんな人の禁煙日記を読み、禁煙開始に向けて準備することが最も近道です。
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