みやびです。喫煙による人体への影響については、肺がんや心臓病などへの関与が示されていますが、これらは長年のデータの積み重ねでようやく因果関係が認められています。一方で、最新の研究ではもっとユニークなデータも得られていますので、面白かったものを少し紹介してみます。
日本では喫煙に関する生物学・医学的な研究は非常に遅れています。様々な利権や利害関係、人体への影響など、様々な物事のバランスを取っているせいか、あまり盛んに研究報告が出てきません。
一方でアメリカの研究成果を見てみると、喫煙に関する面白い研究が様々な角度から実施されています。最近読んだ中で特に面白いと思ったのは、「喫煙歴はDNAに刻み込まれ、禁煙後30年が経過しても残っている」というものです。
生物学を専攻していたのでこの手の話題は非常に面白いなと感じます。
これは米国立研究機関(CNN)による調査で、過去の喫煙歴がDNAに刻み込まれ、その一部は禁煙後30年が経過しても消えていないという結果が得られています。
そもそも我々のDNAは様々な化学物質が結合しています。これを修飾と呼びますが、この修飾のされ方によって、どの遺伝子がどれくらい活発になるかなどが調節されています。喫煙をすると、何らかの影響によりDNAの特定の部分が修飾(メチル化)を受けます。
例えば、細胞のがん化を抑えるような遺伝子が仮に喫煙によって修飾を受け、その遺伝子が正常な機能を失ってしまったとします。すると、本来はがんにならないようにブレーキをかけていたものが機能しなくなってしまう、つまり細胞のがん化が進んでしまう、といった変化が起こったりします。
DNAに喫煙歴が刻まれるユニークな現象は発見されたのは実は少し前の話ですが、この研究では、どのような遺伝子が喫煙による影響を受け、またどれほど喫煙との相関があるかを見出したことに加え、病気のリスクを担う遺伝子を特定したことが評価されています。
これにより、循環器系の疾患や喫煙に関わる疾病の特定、さらにはそれらの治療法の開発にも応用できる可能性を秘めています。
簡単に言うと、
ってことですね。
今週は他の仕事で考えることが多すぎるので、プチ日記で失礼します…。
詳しくはコチラ:禁煙30年でもDNAに喫煙の「痕跡」
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いろんな人の禁煙日記を読み、禁煙開始に向けて準備することが最も近道です。
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