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長距離徒歩旅におすすめな軽量クッカーと選び方のコツ

先日、8泊9日という時間をかけ、野宿しながら150kmの道のりを歩く旅配信をツイキャスで行いました。

銚子市の犬吠埼から東金経由で新宿!150km徒歩旅の備忘録

道中、ちょっとした料理枠みたいな配信ができたら面白いかな?と思って、普段キャンプで使っている多人数用のジェットボイルを持って行ったのですが・・・。

野宿ばかりになったので超助かりました!

でも、結構重たかったので、次回の旅配信までには軽量なクッカー(コッヘル)とバーナーを準備して、快適な旅に備えたいなと思っているわけです。

というわけで、長距離徒歩旅向けに、僕が自分のために調べた知識を紹介しつつ、理想的な軽量クッカー(コッヘル)について考察したいと思います。

今回の徒歩旅の問題点

まずは問題提起から参りましょう。

今回の徒歩旅に持って行ったクッカーはコレです。

  1. JETBOIL SUMO(550g)
  2. ジェットパワー230g(356g)
  3. コンパニオンボウル(190g)

合計で・・・約1.1kg!!

これは幾ら何でも重いわ。下手したら、クッカーとバーナーだけで簡易テントくらいの重さになっちまってるじゃねーか!

で、こんな大仰なクッカーを持って行ったけど、歩くのに疲れすぎて料理なんてできません。カップラーメンのためのお湯を沸かしただけっていうね・・・

無意味すぎる!

ってことで、次回の旅には「カップラーメンのお湯が沸かせれば良い」という前提のもとに、できる限り軽く、それでいて熱効率が良かったりするような理想的なクッカーを考えたいと思います。

長距離徒歩旅向けの軽量クッカーの選び方

さて、僕が今回の旅で経験した「失敗体験」を踏まえて、次の旅のための装備としてどのクッカーを選ぶことにしたのか?について紹介したいと思います。

まず、クッカーを選ぶときに考えておきたいのは以下の3点。

  1. 湯が沸かせればいいのか料理がしたいのか
  2. 普段のキャンプでも使うのか徒歩旅しか使わないのか
  3. 大容量のガス缶を持つのか少量缶で行くのか

という点です。

これらをどのように考えるかによって下記の3項目が大きく変わってきます。

  1. クッカーの素材
  2. クッカーの拡張性
  3. クッカーのサイズ

上記3点の選び方について、簡単にご紹介しましょう。

クッカーの素材

クッカーの素材には大きく分けて以下の2種類があります。

  • アルミ
  • チタン

重量の軽さにおいては、チタンクッカーが圧倒的です。異常なまでの軽さと薄さは、アルミクッカーにはない最大の魅力と言えるでしょう。

しかし残念ながら、チタンクッカーは熱伝導率が最悪です。ぶっちゃけ、チタンクッカーで美味しくお米を炊くのは至難の技であり、職人的な技術が必要とされています。

シチューみたいなのをチタンクッカーで作ろうとすれば、底の中心部分は簡単に焦げつきます。

ってなわけで、僕みたいに「ま、カップラーメン食べたり、ソーセージ茹でたりするくらいしか使わないな!」っていう人はチタンクッカーで問題ないですが、野外料理を楽しみたい!って人は多少重くなりますがアルミクッカーを選びましょう。

クッカーの拡張性

クッカーには「拡張性」という考え方があります。

特に拡張性の中でもポイントとなるのは、「スタッキング」と言われる、クッカー同士を重ねて収納できるように計算されたサイズのモデルが、同一のブランドからラインナップとして用意されているのかどうか?という点です。

この点は、長距離徒歩旅専用のクッカーとして選ぶのか、普段のキャンプでも使用したり、複数人数での使用も視野に入れているのかという点で変わってきます。

僕の場合は、単独で長距離を徒歩で野宿しながら移動する時の専用クッカーとして買うだけなので、この拡張性については一切考える必要がありませんが、そうでない方は機能性以上に重要なポイントとなる場合もあります。

クッカーのサイズ

ここでいうクッカーのサイズというのは、クッカー自体の直径の話です。

基本的に、カップラーメン1杯を作るために必要な水の量は350ml〜480ml程度ですから、最小ランクのソロクッカーでも必要なお湯の量を沸かすことはできます。

しかし問題はそこではありません。

一般的に、シングルバーナーに使用するOD缶いう名前のガス缶には110gと230gの2種類があります(もっと大きいのもあるけど、今回は割愛)。

そのガス缶とシングルバーナーは、クッカーの中に入れて収納するのがコンパクトにまとまって理想的だと思いますので、230gのガス缶を持って行く気ならそれが入るサイズのクッカーを選ぶ必要があります。

目安ですが、110gのガス缶で超頑張って1時間程度、230gのガス缶で超頑張って2時間程度の燃焼時間があります。だいたい5分くらいでお湯が湧きますから、110gのガス缶ならカップラーメン10~12杯分くらいは頑張れば作れるかも?といった具合です。

それを踏まえた上で、どちらのガスを持って行くかでサイズを選びましょう。

EPI ATSのチタンクッカー TYPE-3Mが理想的!

さてここからは、クッカーの選び方ではなく僕の話というか、僕が実際に単独の長距離徒歩旅に持って行くクッカーを選ぶ話に進みます。

単純な「軽量クッカーを選ぶ時の参考資料」としては、Outdoor Gearzineの比較レビュー記事が非常に参考になるので、そちらを参照していただければと思います。

さてさて、先ほど紹介した「クッカーを選ぶポイント」を踏まえた上で、僕が旅の相棒に選んだのは「EPI ATSのチタンクッカー TYPE-3M」です。

現在の価格はコチラ

なぜこのクッカーなのかというと、まずは重量です。とにかく「長距離を歩く」となると荷物は軽いに越したことはありません。

となると、必然的にチタンクッカーになるわけです。

チタンクッカーの中でも定番の物から、同程度の容量の物をピックアップして重量を比較してみるとこんな感じになります。

軽さだけなら、エバニューのTi U/L クッカー深型 REDが良いのでは?と思うかもしれませんが、この「約60g程度重い」所に、今回僕がEPI ATSチタンクッカーTYPE-3Mを選んだポイントがあるのです。

このEPI ATSチタンクッカーTYPE-3Mは、クッカーの底面(バーナーのゴトクと触れる部分)にアルミニウムを溶射するという技術が使われており、アルミクッカーの熱伝導率良さとチタンクッカーの軽さを両立しているのです。

また、アルミニウムを吹き付けることで生まれる表面の凸凹によって、ゴトクの上で滑りにくいというのも、使いがっての面において非常に優秀です。

ちなみに、このEPI ATSチタンクッカーTYPE-3Mは、本体の直径が112mmありますから、230gのOD缶をスッポリ収納できます。

というわけで、僕は次の徒歩旅に装備にEPI ATSチタンクッカーTYPE-3Mを加えたいと思います。

前回のクッカーと比較してどれくらい軽くなる?

この記事の冒頭でも紹介しましたが、前回の長距離徒歩旅に持っていったクッカーは、普段多人数でキャンプをする時などにも使っているクッカーです。

まさか、こんな過酷な旅になると思ってなかったので、油断したんですね!その重さはなんと・・・

合計で・・・約1.1kg!!

何度見てもやばい重さですね!

で、この装備から、クッカーをEPI ATSチタンクッカーTYPE-3Mにしたらどうなるでしょうか?コンパニオンボウルは持って行く必要がなくなるので・・・こんな感じになります。

合計で・・・634g!!

前回の装備の約半分の重さになりました。すごい!

というわけで、長距離の徒歩旅に挑戦する方で、軽量なクッカーを選ぼう!と思っている方は、ぜひ参考にしていただければと思います!

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仕事そっちのけで記事を書いた人

仕事なんてただの暇つぶし、本業はクライミングとスニーカー集めです!夢はでっかく世界征服!あー、高級車に乗ってタワーマンションの最上階から一般人を見下ろしたい!よろしくお願いします!

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