毎晩、熱くレベルの高い戦いが繰り広げられているサッカーの祭典W杯ですが、面白いのは試合だけではありません。
出場している国にもいろんな思いがあります。
その中で今回僕がピックアップしたのはアイスランド代表。
W杯出場国史上最も人口の少ない小さな国がW杯という最高の舞台で闘っています。
驚くべきことに、アイスランド代表のメンバーにはサッカー以外の仕事をしている選手がいるんです。
ということで、サッカーだけじゃない!?アイスランド代表選手のもう1つの職業について紹介します。
そもそも、アイスランドという国をあまり知らないって人も多いと思います。
アイスランドは人口約33.5万人(だいたい新宿区民と同じくらいの人口)という小さな国。
サッカーをずっと見てきた僕からしたら、今までのアイスランドはお世辞にも強いとは言えるチームではありませんでした。
しかし、アイスランドは前々から育成にも力を入れ始め、国際サッカー連盟(FIFA)からの補助金などを得て、サッカーをする環境を充実させたそうです。
そして、世界中が驚いた2年前の欧州選手権(通称EURO)では初出場ながらベスト8まで進出しました。
強豪国イングランドを破りジャイアントキリングとも言われた試合後には、今や世界的にも有名になったアイスランドの象徴とも言える儀式「バイキング・クラップ」も行われました。
これマジでカッコいいですよね。なんか、国民の一体感みたいなのをすごく感じますね。
そして、今回のW杯予選では、クロアチア・トルコ・ウクライナなど決して甘くはないグループに入ったので、僕は正直予選突破は無理だろうと踏んでいました。
今ではそう思っていた自分を恥じています(笑)
なんと、7勝2敗1分という好成績のグループ首位でW杯出場を決めたんです!
チームのスタイルは堅守速攻の、どちらかといえば気合いで乗り切る系のチーム(笑)
ネイマールとかメッシとかクリスティアーノ・ロナウドとか、そういう華麗なプレーをする選手がいるというよりは、規律正しく走り回ってメンタルで勝ち切る。そういうチームです。
ロシアW杯でも1勝してバイキングクラップを大舞台で見てみたいものです。
そんなアイスランド代表ですが、アイスランドにはプロリーグがないので、サッカーだけでは生計を立てれないんですよね。
今でさえ、海外プロリーグへの挑戦やEUROでの活躍が認められて海外へ移籍するなどがありますが、何れにしてもアイスランド代表選手で高給取りのスーパースターがいないのは現実。
なので、家族を養うためにサッカー以外の職業をしている選手がアイスランド代表にいるんです。
例えば、イタリアのウディネーゼに所属しているMFのハルフレドソンはイタリアのワインをアイスランドに輸入するビジネスをするなどして生計を立てています。
このように実は、サッカー以外にもう1つ仕事をしている選手をご紹介します。
まず最初にアイスランド代表を率いる監督ハルグリムソン。
選手からの信頼も厚く、綺麗に勝つとかではなく、とにかく勝ち切るチーム作りをしている監督。
そんなハルグリムソンは、アイスランドで歯科医としても働いているんです。
ある取材の動画では、アイスランドでは代表サッカーの監督でも歯医者の方が給料がいいとも話していました。
また、歯科医として働いているときが彼にとってサッカーから離れることが出来るので大事な癒しでもあるそうな。
歯科医とか頭良くないとなれないんですよね?ってか、そんだけ頭が切れるから監督業が向いてるんですかね?
次に、ディフェンスで活躍するサエバルソンは、溶岩塩の製造工場で勤務しています。
普通なら気持ちをサッカーだけに集中させたいW杯本大会前ですが、ロシアに出発する直前まで塩のパッキングをしていたそうです。
「1日中座って怠けるくらいなら動いておきたい」的な発想らしいです。
こういうとこが代表になれた本当のプロフェッショナルなのかもしれないですね。
しかも、会社ではW杯に出場するために上司の許可をとったんだとかw
だめだ!とかいう上司いるのかなwww
サエバルソン:「ロシアW杯に出場したいので長ければ1ヶ月ほど休暇を頂けませんでしょうか?シフトの状況等見て無理であれば何も言えないのですが・・・」
ってバカ。
最後に、今大会でメッシのPKを止めたハルドーソンは、映画監督(映像ディレクター)の顔も持っています。
実際には、4年前までは本職の映像監督だったらしく、国内での実績は半端なかったそうです。
例えば、「ユーロビジョンソングコンテスト2012」では(音楽の欧州選手権のようなものw)、アイスランドを代表して出場したミュージシャンのMV監督として映像を提供したそうです。
現在は、ラナース(デンマーク)でサッカー選手としてプレーしていますが、ハルドーソンが引退した後は勤めていた映画製作会社に復職することを約束されているんだとか。
そして圧巻なのは、ロシアW杯期間中にアイスランドで流れるコカ・コーラのCMの監督も担当しているそうです。
見たら分かるちゃんとしてるやつやん。
アイスランドの選手って、サッカー以外にもいろんな才能があるので一人一人調べると面白いです。
例えば、MFのグズムンドソンは「カウンターストライク」というゲームのエキスパートだったらしくアイスランドで最も有名なeスポーツの大会に出場するほどの実力だったそう。
こうやって考えると、選手それぞれにはいろんなバックグラウンドがありますけど、こういう人生を送っている人もいるんだと思うと別の角度で試合を見るのも楽しくなりますよね!!
アイスランド、ロシアW杯で歴史的な1勝なるか!注目です!