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富士登山で高山病にならないために

富士登山で高山病にならないために

こんにちは、今年新しくできた祝日である山の日に、人生2度目の富士山に登ってきた半田(@handa_plan)です。

そんな富士登山で、僕が最も気をつけたのが高山病です。というわけで、富士登山で高山病にならないためにおさえておきたいポイントなどを紹介します。

高山病とは

高山病とは、主に高度2,500メートル以上の高所において体に起こる症状で、高度障害と呼ばれたりもします。

ただしこの高度はあくまでも目安であり、これよりも標高が低い場所でも高山病の症状が出る場合もあり、個人差が大きいと言われています。

僕自身初めての富士登山では見事に高山病にかかり、頭は痛いわ吐き気はひどいわで本当にしんどい思いをしました。

高山病の症状

高山病になった時に真っ先に現れる症状といえば、頭痛です。これは酸素を多く消費する脳が低酸素状態になることで現れるものです。

さらにはめまいや吐き気、倦怠感や疲労感なども症状となって現れる場合があります。どの症状が出るかには個人差があり、重篤度合いも変わります。

多くの方は目の奥が痛く感じるような軽い頭痛を覚え、登山を続けることで徐々に悪化し、吐き気などに発展していくケースが多いようです。

高山病の種類

高山病には、いわゆる山酔いと呼ばれるものだけでなく、その症状の重篤度合いによって幾つかの種類に分けることができます。

高山病の症状が出ているにも関わらず、放置してしまったり我慢をして登山を継続することによって、深刻な事態を招く場合もあるので注意が必要です。

山酔い

一般的な夏の富士登山の際に注意すべき高山病となるのが、山酔いという状態です。頭痛や吐き気、体の倦怠感や立ちくらみなどの症状が現れます。

基本的には今いる地点より高度を下げることが最も効果的な対処方法となりますが、人によっては頂上まで我慢を続けようとする方も多いようです。

高所肺浮腫

山酔いの状態を放置することによって、肺浮腫が起こる場合があります。気管支や肺胞に水分が染み出すことによって呼吸障害が起こります。

こうなると、安静にしていても呼吸が苦しくなり、いわゆるゼイゼイと音を伴った呼吸となります。最終的には呼吸不全を引き起こし、命を落とす可能性もあります。胸の圧迫感や咳が止まらないといった症状が出たら即刻高度を下げるべきと言われています。

高所脳浮腫

高山病の中でも最も重篤な状態と言えるのがこの高所脳浮腫です。脳に水分が溜まることによって脳がむくんでしまうことで、運動障害、意識障害、精神錯乱などが起こります。

命の危険を伴いますので即刻高度を下げる必要があると言われています。

高山病の原因

高山病の最大の原因は酸素不足です。富士登山などにおいて高度を上げることによって、気圧が低下し、大気の密度が低下します。

これによって酸素量が減り、体内に取り込まれる酸素が欠乏することによって高山病が引き起こされます。

富士登山で高山病にならないためにやったこと

では本題ですが、僕が先日の富士登山で高山病にならないためにやったことを紹介していきます。

実際にこれで僕は高山病になりませんでした。もちろん個人差があると思いますが、この方法で一緒に行ったメンバーは誰一人高山病に苦しまなかったので参考にしてみてください。

常に深呼吸をする

僕が強く意識したのが深呼吸です。呼吸が辛くない場所でも常に深呼吸です。周りの人から見たら「あいつどんだけ呼吸ツラいんだよ」って思われたと思います。

しかし、周りの人にどう思われようがそんなことは知ったこっちゃありません。一度経験しているだけに、高山病には絶対になりたくないのです。

高山病になってしまえば、そのまま登山を続けるのはとてもツラい上に、高度を下げないと症状はなかなか改善しないので下山もかなりしんどいものとなります。

富士登山をしていて、案外呼吸もつらくないし、肉体的にも思ってたほど負担が大きくないと油断している方は特に注意です。とにかく深呼吸。これすごく大事。

水分補給をこまめに行う

続いては水分補給です。富士山に限らず、登山の最中は通常よりも体中の水分や塩分を多く消耗します。

血中の水分量が減ることによって、ただでさえ血中の酸素濃度が薄い血液をうまく循環させられなくなります。これによって高山病を引き起こすので水分補給は重要です。

僕はこの富士登山に500mlのペットボトルを5本持って行きました。これは体重1kgあたりの1時間の水分補給量5ml、登山時間を10時間として計算した場合の量です。足りなくなれば買うつもりでした。あくまでも目安です。

喉が乾いてから飲むのではなく、こまめに水分を補給することが大切です。ガブ飲みする必要はありませんが忘れずに行いましょう。

ゆっくり登る

特に体力に自信のある人がやってしまいがちなのが、ペースを考えずにガンガン登ってしまうことです。僕が初めて富士登山をした時に、見事に高山病になってしまったのはこれが原因だと思っています。

初めての富士登山ではメンバー数も多く、ペースもバラバラだったため、僕は当初一番遅いメンバーに合わせて登っていました。

しかし、8.5合目を過ぎたあたりからご来光に間に合わないと思い、遅いメンバーに別れを告げ、ダッシュで山頂へ向かってしまったのです。

それまでなんともなかった僕ですが、山頂到着とほぼ同時に高山病になりました。激しい頭痛と吐き気。まさに地獄の下山となりました。

というわけで、富士登山はゆっくり頂上を目指しましょう。ご来光狙いなら、時間に余裕を持って出発しましょう。

僕が登ったのは山の日だったので大混雑でしたが、10時間かけて登ることを想定したのでご来光には間に合いました。

高度になれる

これはゆっくり登るということと共通する部分でもありますが、空気の薄い状態に体を慣れさせていくことが大切です。

まずは富士山5合目についた時点ですぐに登山を開始せず、少なくとも1時間程度準備運動や散策をしましょう。

富士山5合目は富士登山のスタート地点のようなイメージを持つ方も多いでしょうが、富士吉田口の5合目ですでに2,305メートルです。この時点で平地よりは空気が薄いので、その状態に体を慣らしていきましょう。

アルコールを控える

今回の富士登山では僕の体調は絶好調。高山病とは全く無縁の状態だったので、八合目のトモエ館で休憩している時点でかなりビールの誘惑にかられました。

しかし、アルコールを摂取することによって、脱水症状を引き起こすきっかけを作ってしまいます。

ただでさえ脱水状態に陥りやすい高所で、さらにアルコールを飲むことは、自ら高山病になりやすくなると言えます。

高所だから、平地で飲むよりも余計に酔っ払いやすいということではありませんが、高山病になりたくない方はお酒は我慢しましょう。

僕も断腸の想いでビールを諦め、ココアを飲みました。あの暖かいココアの味は忘れられません。500円くらいしたけどwww

ビールやお酒は下山してからでも抜群に美味しいですよ!!!

薬を使う

これは僕が実際に使った高山病の予防方法ではありません。しかしどうしても高山病を防ぎたいという方は薬に頼るという方法もあります。

高山病に対して有効なのはアセトゾラミドの服用です。(薬の名前はダイアモックス)海外の高所観光の際などで使用されることがある薬です。

この薬は、簡単に言えば体液を酸性に保つことによって、呼吸を促進し高所順応への時間を短縮させ、これによって高山病の予防につながります。

あくまでも薬であり、処方箋が必要な薬です。飲み合わせに注意が必要な場合もあるので、どうしても使いたい場合には医師に相談してください。

ただ僕個人としては今回の富士登山で薬が必要だとは感じませんでした。あくまでも個人の感想ですが・・・

高山病になった時の対処

ここまで僕が富士登山で高山病にならないためにやってきたことを書いてきましたが、やはり個人差があることなので高山病になってしまうこともあるかもしれません。

そんな時には一体どうすればいいのでしょうか。次回の富士登山でもしも高山病になった時のために念のため確認しておきます。

まずは休む

高山病になった場合、本来であれば高度を下げることが一番の対処となりますが、まずは一度高度を上げることをやめその場で休憩しましょう。

富士登山の場合、夏であっても止まればかなり寒さを感じることもあるでしょう。ひとまず風を避けることができる場所を探しましょう。

汗をかいている場合には冷えて体を冷やしてしまうので、レインウェアなどを着てしっかりと防寒を忘れないようにしましょう。

睡眠をとる際には注意

高山病になると、頭痛や倦怠感から睡眠をとって休みたいと思ってしまいがちですが、山小屋などでもすぐに睡眠をとることが高山病を改善させることには直結しません。

それどころか、睡眠中に呼吸が浅くなることによって高山病をさらに悪化させてしまうことにもなりかねません。

特に八合目付近の山小屋は時期によっては人も多く、ただでさえ空気が薄い状況で人の多い部屋で睡眠をとることは決して良い高山病対策とは言えません。

山小屋を利用する場合でも、本来はその山小屋到着後に、高度を一旦100メートルほど上げ、そこから降りてきて宿泊するというのが高度順応のやり方となります。

睡眠をとる場合には十分注意が必要と言えるでしょう。

下山する

やはり高山病に対する一番の対処は下山することです。せっかく登り始めた山を降りるのはどうしても躊躇してしまうかもしれません。

ただし無理をすれば重篤な状態になる可能性もあるのが高山病です。決して無理をせず下山し、再度挑戦すればいいんです。

富士山は決して逃げたりしません。一緒に行っている仲間にもしっかりと自分が高山病であることを打ち明ける。もしくは仲間が高山病になったら決して無理させることのないようにしましょう。

富士登山は素晴らしい

以上のことに気をつけることで、今回の富士登山は本当に素晴らしいものになりました。天気がめちゃくちゃ良かったのもそうなんですが、やっぱり体調が良いって素晴らしい

高山病にさえならなければ富士山は星も綺麗で景色も綺麗でご来光は本当に神秘的です。しばらくはいいけど、また登りたいなぁ。

せっかくなので写真を幾つか

すでに書きましたが、本当に天気に恵まれたおかげで景色が最高でした。せっかくなので幾つか紹介しておきますね。

富士登山

何と言っても星空がヤバいです。ペルセウス座流星群のピーク前日ということもあってなのか流れ星が流れまくり。

願い事し放題です。ついついお願いしまくりました。どうか全部叶っちゃってくださいね。ちなみにこれRICOHのTHETA Sで撮った写真です。

>>RICOH THETA S(リコー シータS)を買ってみた

富士登山

これはご来光ではありません。なんと富士吉田口五合目の駐車場で撮った写真。ちょうど日没だったのですが、この時点でこの景色。素晴らしかったです。

富士登山

弾丸登山に対する注意喚起の看板です。これやると本当に高山病になりやすいです。と言っても僕らもほぼ弾丸に近いものがありましたが。。

富士登山

頂上到着、御来光直前。もうこの時点であまりにも綺麗な景色。ここまでの疲れがすべて吹っ飛びます。

富士登山

御来光。本当に言葉を失いました。あまりにも綺麗です。そしてこの雲海。見たいものをすべて見ることができました。

富士登山

下山道もこの景色。こんなに下山が辛くないとは思いませんでした。前回は同じ道でも10メートル先も見えない天気に加えて、激しい頭痛と吐き気。やっぱり高山病にはなりたくない。

富士登山

いやーしつこいようですが、すごかった。山の日ということもあり大混雑でしたが、すばらしい思い出になりました。高山病にならないって素敵!!!

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仕事そっちのけで記事を書いた人

社長やってます。トレードもやってます。

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