手に入れちゃいました「Nike Air Command Force “ULTRAMARINE”(ナイキ エア コマンドフォース “ウルトラマリン”)」。
このページではスニーカー大好き勇太が、このモデルの概要を説明すると共に、入手時の興奮冷めやまぬエピソードについてご紹介いたします。
1991年にリリースされたAir Command Force。最大の特徴は何と言っても、アッパーのサイドパネルのエアブラッダー空気を送り込んでフィッティング性を向上させる「INFLATABLE AIR FIT TECHNOLOGY(インフレータブルエアフィットテクノロジー)」を搭載している点でしょう。
空気をフィッティングに使用する「PUMP」といえば1989年にReebokがリリースした「The PUMP」のイメージですが、実は同時期(1989年)にNikeからもAIR PRESSURE(エア プレッシャー)と呼ばれるスニーカーがリリースされているのです。
その系譜は1991年にリリースされたAir Force 180 Pump Hi(エアフォース180ポンプハイ)と、今回紹介するAir Command Force(エアコマンドフォース)に引き継がれていきました。
このモデルを愛用するNBAの選手といえば、サンアントニオ・スパーズのデビッド・ロビンソンです。彼の巨体に似つかわしく無い俊敏性を足元で支えるには、空気による高いフィッティングと、ヒールのビジブルエア、そしてフォアフットの内蔵エアユニットが不可欠だったと言えます。
当時としては最新の技術だった、シュータンと足裏を伸縮ゴムで繋ぐダイナミックフィットスリーブや、高性能素材のハイトレル(HYTREL)が惜しみ無く使われたアッパーなど特筆すべき点は多く、当時の「未来のスニーカー」のイメージを具現化した一足となっています。
今回僕が手に入れたのは、そんなAir Command Force(エアコマンドフォース)の中でも「ULTRAMARINE(ウルトラマリン)」と呼ばれる配色のモデルです。
オリジナルのAir Command Forceがリリースされた1991年当時にも展開されていたオリジナルカラーの1つですが、このモデルは2014年の12月に復刻されたモデルであり、同じ時期に5つの配色でリリースされたうちの1つです。
ウルトラマリンと呼ばれる配色は、クリーンなホワイトを基調に爽やかなブルーと、オレンジに近いフレッシュなレッドを差し込んだものであり、ナイキではエアマックスシリーズを中心に様々なモデルに使用されています。
今も色褪せることのない「レトロスポーティー」なこの配色。90年代を象徴するような先鋭的なデザインとあいまって非常に人気の高いモデルとなっています。
何を隠そう、僕が「この世で最も好きなスニーカー」は、このエアコマンドフォースです。
何が好きかと聞かれると長くなりますが、ビジブルエアとポンプシステムの二大ハイテクノロジーが搭載され、そしてブーツかってくらいのハイカットにラバーパーツと、好きなトッピング全部のせ状態なんですから、最高の一言です。
しかし、このスニーカーが奇跡的に復刻した2014年12月、確か僕が今働いている「株式会社PLAN」がまだその名前を手に入れる前、事務所として利用していた社長の自宅から市ヶ谷のマンションの1室へと移動したばかりでてんやわんやしていた時期ですから、スニーカーどころではありませんでした。
っていうか、スニーカーを買う金もなければ、スニーカーのリリース情報を調べるような時間すらもなく、とにかく目の前の仕事を成功させるのに精一杯だったと思います。
そのせいで、この世で最も好きなスニーカーにも関わらず、今回のように「マイサイズの新古品」を見つけなければ手に入らないという状態になってしまっているのですが、こうして今余裕を持ってスニーカー集めが出来るってのは、あの時頑張っておいて良かったなーなんて、少々感慨深いものがあります。
で、先日見つけました。ほぼ新品未使用の、エアコマンドフォース”ウルトラマリン”。復刻じに5色展開されているので、なんとか良い状態のものを全部手に入れたいんですけどね、今はユニバーシティレッドとコイツだけです。
こういう、争奪戦になっていない好きなスニーカーを細々と集めていくってのも、スニーカー収集の醍醐味の1つだと思います。