日本語では同じ意味なのに2つの英単語がなぜか存在する時ありますよね。
その中の1つが「映画」の英単語。そう、”Film(フィルム)“と”Movie(シアター)“ですね。
調べてみると、単純にこの2つの違いはアメリカ英語かイギリス英語なのですが、それだけでなく”film”と”movie”は対象の映像のジャンルによって違いがあるようです。
って事で、“film”と”movie”の2つの「映画」の違いを書いていくと同時に「映画館」を表す”cinema”と”theater”の違いについても触れていきます。
あなたは「映画を見に行きたい!」を英語でどう表現しますか?
人によっては”I want to watch the movie“だし、”I want to watch the film“って人もいると思います。
実はこの”movie”と”film”はどちらも同じ「映画」という意味で、イギリスとアメリカのどっちでよく使われるかによって違いがあります。
この事もあって、日本で英語教育を受けた人のほとんどが「映画」は”movie”って覚えているかも知れません。
また映像の内容によっても言葉が使い分けられることもあります。
というような使われ方もします。
つまり、イギリスとアメリカどっちでよく使われるかってただそれだけであって、アメリカ人に”film”といえばそれなりに通じますし、イギリス人に”movie”って言ってももちろん通じます。
ちなみにvideo(ビデオ)って言葉ありますが、これは全く映画とは関係がなくあくまでも「動画」を指す言葉であったり機材に対して使う言葉です。
そもそも”film”というのは芸術もしくは環境教育の映画を指すそうです。
長編映画は60分もしくはそれ以上の上映時間、短編映画に関しては40分もしくはそれ以下の上映時間と決まっているようです。
しかも、Filmの中には対話(ダイアログ)が無いものもあります。
そのため、”film”は伝記だったり記録だったり芸術的な作品のことを指すので、アメリカでは対象の映画のジャンルで使い分けられたりする事もあります。
映画の作品もそうですが、イギリス英語である”film”の方が少し賢く見えることから、賢く思われたいナルシストなアメリカ人はあえてイギリス英語を意識してわざわざ”film”って言うこともあるんだとか。
“Film”が芸術的な作品のジャンルなのに対して”movie”というものは大勢の観客で収益を得ることを目的として作られた商業的な映画のことを指します。
上映時間に関しては、長い物もあれば短いものもあり、映画を作る人の自由なので特に決まりがありません。
そして、映画中は登場人物同士の対話が映画中に必ずあります。
例としては、アクション映画やコメディー映画、そしてロマンチック映画などが”movie”を指すようですね。
つまり普段、僕らが映画館でポップコーンを食べながら見るものは基本的に”movie”だと言うこと。
それをイギリスでは”film”とも言うけど、”film”は”film”で定義がちゃんとあるんですよってことです。
同じ「映画」の中でも映画の中身によって”film”か”movie”使い分けることも可能な訳ですね。
I watched the film about Charles Chaplin yesterday!(昨日チャップリンの映画を見たよ!) |
※歴史的資料としての価値が高ければ”Film”が使われる
“This Is It” was fantastic movie in my life!(「This Is It」は今まで最高の映画だった!) |
※商業的作品としての価値が高いと”Movie”が使われる
Do you want to come with me to watch the movie of Mission Impossible?(ミッションインポッシブルを観に行くけど一緒に行く?) |
The film I watched in the class yesterday about the birth of various life was awesome.(昨日の授業で見たいろんな生命の誕生を映した映画マジで良かったわ) |
I watched the video of prank selections on YouTube.(ようつべでドッキリ集を見たよ) |
※映画館で放映される動画や映画作品じゃない場合は”video”という言葉が使われる場合が多い
映画を表す”film(フィルム)“と”movie(ムービー)“の違いが明確になったところで、もう1つ映画に関連した「映画館」を表す”cinema(シネマ)“と”theater(シアター)“の違いを紹介しようと思います。
よく聞く単語だけど分からなくなる2つのこの単語ですが、”cinema”はイギリス英語。じゃあアメリカは”theater”か!と思うかもしれませんが、それは間違い!
実はアメリカでは”Movie Theater“って言わないと通じないんです。
TOHOシネマズ、HUMAXシネマズ、角川シネマ新宿のように、日本の映画館でよく使われている「シネマ」という単語。
これらのシネマはもちろん”cinema”を表しているのですが、なんとこの“cinema”はイギリス英語(フランス由来)なんです。
“Cinema”を表す時は「映画そのもの」か映画館(スクリーンと観客席しかない映画上映だけの劇場)となっています。
「映画」は”movie”を使うくせに映画館になると”cinema”を使う我々日本人。なんとどっちつかずなんでしょうか(笑)
先ほども言ったように、アメリカ英語では”movie theater“が「映画館」を意味します。
なぜ”theater”の前にわざわざ”movie”をつけるか、なのですが”theater”だけだと「劇場」という意味になってしまうからです。
つまりどういうことかと言うと、劇場というのはステージ(舞台)があってミュージカルやバレエなどが行われるようなところですね。
その劇場と混合しないようにアメリカでは「映画の劇場」つまり、“movie theater”と言うようです。
日本の映画館で女優などが舞台挨拶を行うのをテレビで見たことがあるかもしれませんが、それは日本の映画館がシネマではなく劇場式になっているからですね。
TOHOシネマズとかで舞台挨拶やってるけど、それって・・・。