数々の迷言?を残すことで有名なサッカー解説者松木安太郎。
日本代表が数々の激闘を繰り広げる舞台には必ずと言っていいほどいますよね。
そんな松木安太郎の解説は、居酒屋にいるサッカー好きのおじさんなんて言われたりしていますが、松木安太郎の実況や解説にはサッカーに対する愛を持ったちゃんとした理由があるんですよってことをちょっと言いたいと思います。
今となってはテレビ朝日で放送される日本代表の試合観戦には欠かせない存在になっている松木安太郎。
今では解説者としてのイメージが強いですが、昔は現東京ヴェルディ1969の前身である読売サッカークラブで1973年から1990年までプレーした選手で、日本代表のサイドバックとして選出されるほどの活躍をした選手でした。
その後は、ヴェルディ川崎(現ヴェルディ東京1969)、セレッソ大阪、そしてヴェルディ東京1969の監督を2001年まで務めました。
日本がプロサッカーリーグを設ける前を知っていて、実際にJリーグのピッチには監督して立っていたという、日本サッカーの今昔を知っている松木氏。
しかし、彼のサッカー解説には、「ただ応援している人」「解説ならもっと専門的な解説をすべき」「ただ単にうるさい」などの批判的なコメントが結構あるんですよね。
逆に、松木の解説が面白くて分かりやすいので「サッカーって面白いかも?」ってサッカーファンになる人がいたり、松木氏の解説を聞いていると「お祭り気分になれる!」って人もいるなど世間的には賛否両論あるようですね。
僕は松木安太郎の解説が大好きです。
その理由としては、しょうもないダジャレなどもあって面白いのはそうなんですが一緒に応援している感覚になれるということです。
松木氏の解説には喜怒哀楽があるので、ゴールが決まったら「やったやったー」って叫ぶし、不可解な判定があったら「なんなんですかこれ!」ってテレビに声乗ってますよ?って教えたくなるくらい怒ります(笑)
ただ彼の解説や実況には、批判する人を黙らせるくらいのサッカー界への愛を感じさせる深い意味があるんです。
それが松木安太郎の解説はサッカーを知らない人でも分かる・楽しめる解説なんです。
僕のようにサッカーを昔からプレーして、プロの試合をずっと見ていると何気なく専門用語を使っていると思います。
例えば、4-2-3-1や3-5-2などのシステムの用語だったり、ミドルレンジとかバイタルエリアなどの用語は僕みたいなサッカーを知ってる人なら分かりますが、サッカーを初めて見る人だったり初心者の人は専門用語を言われても分からないんですよね。
そう、松木安太郎の解説はサッカーを知らない人にも分かるようにいろんな言葉で言い換えられています。
例えばループシュート。サッカーをしている人にとっては当たり前のように分かるシュートですが、松木氏の解説では「ふわっと浮かせたシュート」というような言い方をします。
他にもウィングバックというポジションを説明するときも、「一番外側の選手」という言い方にします。
先ほども言ったミドルレンジでは、「ペナルティエリア、ゴール前の四角のちょっと外。20メートルくらいの距離」というような言い方にします。
サッカー選手としてプロの世界で活躍し、監督としてJリーグのピッチに立っていた人が専門用語を知らない訳がないのですが、これらのようにサッカーの専門用語を使わずに初心者や初めてサッカーの試合を見た人でも分かり易いように解説をしているんです。
サッカーを見る人が増えてほしいという愛を感じることができますね。
実際に松木氏の解説を聞いてサッカーが好きになった!って人は少なくないはずです。
松木安太郎の解説を見ていると必ずと言っていいほど選手を背番号で呼ぶようにしています。
これ気にしてなかった人は今度意識して聞いてみてください。
その理由は単純で、これも初めてサッカーを見た人や詳しくない人は単に選手名だけを言われても分からないからです。
背番号を言ってくれたらテレビを見ている人も選手を探しやすくなりますよね!
「香川はドリブルが得意ですからね!」って言うとしたら松木氏は「日本代表の背番号10番香川はドリブルが得意ですからね!」ってなる訳です。
「長友の動きが切れてますね!」なら「背番号5番の長友の動きが切れてますね!」となります。
そして、選手と背番号をセットにして専門用語を使わずにショートコーナーを解説させると「今コーナーキックを蹴る13番清武に4番の本田が近くまで行ってパスを受けますね」というような解説になるんです。
これだったら初めて見る人やサッカーに詳しくない人でも理解することができますよね。
これから松木安太郎が解説者としている試合を見るときは、これらのような親切な解説に注目して見るのもいいかもしれませんね。
松木安太郎といえば迷言(迷言)でもあります。
そこで僕が好きな迷言を何個か上げていこうと思います(笑)