ロシアW杯、終わっちゃいましたね。
今大会はクロアチアとの熱戦を制したフランスが優勝しました。
優勝カップを手にしてはしゃぐフランスの選手達、後一歩届かなかったクロアチアの選手達の表情が印象的でした。
そして、日本にとっても悔しい大会になったことは記憶に新しいですよね。
自分でもびっくりするくらいW杯ロスになっていますが、ほぼ全試合を観戦したアキラが独断と偏見でロシアW杯のベストイレブンを選出してみました。
早速、ロシアW杯2018のベストイレブンを独断と偏見で選出していきます。
僕の選出基準は、大会を通じてのインパクト。
試合を観戦していた中でこの選手が効いてるなー、脅威になってるなーって感じた選手を選出します。
今大会は、キーパーのミスによる失点がよく取り挙げられました。
百戦錬磨のベテランも、普段は凡ミスなど滅多にしない名手も叩かれてしまうくらいでした。
ベルギー代表のティボー・クルトワ、クロアチア代表のダニエル・スバシッチ(個人的にナンバー2)、イングランド代表のジョーダン・ピックフォードは、正確なキックやセービングはもちろん、はっきりとしたプレーでピンチを防いでいた印象を受けました。
また、僕の中ではなんか顔色悪くない?緊張してるのかな?なんて思ってた韓国代表のチョ・ヒョヌはことごとく相手のシュートを阻止してピンチを防いでいました。
そんなチョ・ヒョヌですが、第3GKだったらしいですね。W杯という舞台で活躍した自信が、日本代表の前にも立ちはだかるかもしれません。
ゴールキーパーが活躍するチームはあんまり良いイメージがないのですが、そんな中で僕がベストイレブンに選んだGKは最も試合を面白くさせてくれた選手!
僕が今回のW杯中に日本代表の試合以外で最もウォー!!ってテンションを上げさせてくれたのがデンマーク代表のキャスパー・シュマイケルです。
父にピーター・シュマイケルという名キーパーを父に持つキャスパー・シュマイケルですが、今大会も好セーブを連発。
特に僕がインパクトを受けた試合は、決勝トーナメント1回戦の対クロアチア戦。
延長後半終了間際のPKをストップすると、その後のPK戦でも2本をストップ。
試合はデンマークが3人PKを外してしまいベスト8とはなりませんでしたが、この試合のMOM(マンオブザマッチ)はシュマイケル。
僕が今大会で最もインパクトを受けたGKなのでベストイレブンに選出です。
普段は、日本代表の岡崎慎司の同僚となるレスター・シティ(イングランド)に所属しています。
今大会はVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が導入されたことにより、DFにとっては厳しい大会となったかもしれません。
>>VARについてはコチラ<<
近年はサイドバックの重要性をよく言われていましたが、まさに今大会はサイドバックの活躍が非常に目立ちました。
フランス代表は右サイドバックにバンジャマン・パバール、左サイドバックにリュカ・エルナンデスを起用し、若手がサイドを攻守に渡って支配しました。
またベルギー代表のトーマス・ムニエ、イングランド代表のキーラン・トリッピアー、ロシア代表のユーリ・ジルコフ、スウェーデン代表のアウグスティンソンの運動量には目を見張るものがありました。長友佑都もしかり。
しかし、僕が今大会で最もインパクトを受けたのはセンターバックを主に主戦場にする選手達でした。
フランス代表を後ろから引っ張っていたサミュエル・ウムティティ、ウルグアイ代表のベテランDFディエゴ・ゴディンとこれからを背負うホセ・ヒメネスは気迫がすごくて入る気がしませんでした。
若手で言えば、スイス代表で香川と同じ所属チームのマヌエル・アカンジ、イングランド代表のジョン・ストーンズ、コロンビア代表のジェリー・ミナなんかは今大会で名前を覚えたって人もいるかもしれません。
そんな中で僕は悩みに悩んで選出したDFは3人で、大会中に要所要所で相手の攻撃を封じ込め味方の得点にも貢献した選手達です。
優勝したフランス代表の不動のセンターバックとして君臨したラファエル・ヴァラン。
今大会の全7試合にフル出場した25歳の大型ディフェンダー。
ヘディング、瞬発力を生かした鋭い読みで相手の決定機を作らせないプレーで見ていて安心感がありました。
攻撃でもヘディングの強さを生かした決勝点を挙げるなど攻守に大活躍。
未だ25歳ではあるものの、レアル・マドリードでは233試合、代表でも48試合に出場しているそうで、世界を代表するセンターバックといっても過言ではないかもしれません。
こいつ、スマートに守備するなー、って印象を受けた安定感のある選手だったので選出です。
もう一人はスウェーデン代表のアンドレアス・グランビスト。
この選手のことを僕は正直知りませんでした。
ですが、スウェーデンの試合を見るたびにこの人の名前が連呼されるんです。
なぜなら、
絶対そこにグランビストがいるから。
相手がシュートを打てばそこにいる。高いボールが来れば弾き返す。PKのチャンスになったらキッカーはグランビスト。
こいつは何者なんだ。と本気で調べました。
大会中に妻が出産をしたそうなのですが、国の為に戦うとしてロシアに残りスウェーデンの躍進に貢献しました。
実際、スウェーデン代表は決勝トーナメント2回戦で初めて失点を許しました。
それまでも強豪国と対戦してきたスウェーデンが1点も得点を許さなかったのはグランビストがいたからといっても過言ではないなと思いました。
僕はスウェーデンの試合で何回「でたグランビスト!」って言ったのでしょうか。もちろん選出です。
最後の選手はイングランド代表のハリー・マグワイアを選出です。
日本代表の岡崎慎司が所属するレスターシティに所属している攻撃的なディフェンダー、マグワイア。
今大会4試合にフル出場しましたが、イングランド代表を28年ぶりのベスト4に導く決勝点を挙げたのが彼です。
しかも、その決勝点を挙げた相手がスウェーデン代表なんです。
そう、あのグランビストからついにゴールを奪った瞬間だったんです。
そしてそれが代表初ゴール。
インパクトあるに決まってるじゃないですか(笑)
肝心の守備も高さと抜群のフィジカルの強さで貢献していました。
僕のイメージは、元日本代表の田中マルクス闘莉王です(笑)
おそらく今大会で名を挙げたDFの一人なのではないでしょうか?
続いてMFのベストイレブンを選出したいと思います。
MFはチームの中心となる選手が多いポジション。
W杯レベルになると、ほとんどの選手のレベルが高いのは分かると思います。
守備的な選手で言えば、ブラジル代表のカゼミーロ、ベルギー代表のアクセル・ヴィツェル、スイス代表のヴァロン・ベーラミは大会を通じて高いパフォーマンスを見せていたように感じます。
そして、日本も苦しめられたセネガル代表のイドリッサ・ゲイェはもっと評価されてもいい選手だと思いました。激しいタックルをする選手ではありますが、「攻撃の芽を潰す」という言葉が似合う選手です。
そして攻撃的な選手で言えば、スペイン代表のイスコ、ブラジル代表のフィリッペ・コウチーニョ、クロアチア代表のイバン・ラキティッチ、は中心になってチームを引っ張っていたと思いました。日本代表の柴崎岳もその一人かなと。
守備的な選手と攻撃的な選手といるので一番選考が難しいのですが、僕が選んだMFは4人の攻守に貢献した選手達です。
最初に僕が選んだのは守備的MFのエンゴロ・カンテです。
恐らく誰もが納得する選出だと思います。フランス代表の優勝に大きく貢献しました。
カンテがいるとフィールドの選手が12人なのではないかと錯覚してしまうくらい、どこにでもいるのが彼の魅力。
さっきまで左サイドにいたのに、いつの間にか右サイドでボールを奪ってる、そんな選手にインパクトを受けました。
良い選手なのは知っていたけれど、ここまで淡々と守備の仕事をこなすのかと。
優勝した時にシャイすぎて、チームメイトが優勝カップをカンテの所まで持って来てあげたシーンも印象的でした。
次に僕が選出したのはポール・ポグバ。
上にも書いたエンゴロ・カンテとフランス代表の中盤を形成していました。
僕にとって彼の魅力は、攻撃の際のテクニックとフィジカルを生かした守備。
まさにMFの鏡とも言える選手だと思うのですが、今大会のポグバの役割はバランサー、つまりチームのバランスを保つ役割。
普段は攻撃的なポジションで起用されることが多いポグバですが、味方が攻めに偏っているときは、守備に専念し、攻撃の人数が足りないと見るや攻撃に一気に参加したりするなど、その時の状況に応じて的確に対応していたのが印象的でした。
攻撃的な選手が多いフランス代表でしたが、ポグバのおかげでカウンターアタックを食らわなかったし、要所要所での献身性は見ていて清々しかったです。
普段は、お調子者でテクニック見せたがりの選手かと思っていたので、今大会のフランス代表でのプレーは印象が変わりました。
もちろん、得点でも勝利に貢献していて、相手にとってピッチの真ん中に彼とカンテがいるのは嫌だったに違いありません。
そして僕が言うまでもありませんね、クロアチア代表ルカ・モドリッチを選出しました。
大会MVPにも選ばれた通り、今大会のモドリッチはクロアチア代表の準優勝に大きく貢献しました。
サッカー選手にしては小柄で華奢な方ですが、パス、ドリブルで相手の守備を翻弄するプレースタイルはW杯でも際立っていました。
特にクロアチアは決勝トーナメントに入ってから延長戦までもつれ込む試合が多く、満身創痍だったと思いますが、それでも僕が見てた中でのコントロールミスはたったの1回のみ。
チームの為に足がつっても走り切る背番号10番がとてもとても印象的でした。
MFの4人目に選出したのはベルギー代表のケビン・デ・ブライネです。
視野の広さと正確なキックを武器にするベルギーの新司令塔で、日本代表も彼に苦しめられました。
特に、重箱の隅をつつくようなパスはずっと日本の脅威になり続け、最後のカウンターアタックの起点にもなりました。
どの対戦相手でも常に前線への効果的なパスを入れて攻撃のリズムを作っていたデ・ブライネが攻撃の中心になっていたのが印象的でした。
普段は冷静で感情を滅多に出さない選手ですが、日本代表戦では時にイライラを見せていたのも印象的でしたね。
日本戦の後は、ブラジルとの試合で針の穴を通すかのようなスーパーゴールを決めて見せました。
マジで相手からしたら嫌な選手ですよね。
ということで攻撃的MFとしてベストイレブンに選出しました。
最後にFWのベストイレブンを選出します。
誰もが知っているようなタレントも多いこのポジション。
ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ、ブラジル代表のネイマールは流石!といったプレーを随所随所で見せてくれました。
特にクリロナに関しては、スペイン戦でのハットトリックには鳥肌が立ちました。ロナウドの大会になるとさえも思いました(笑)
他にもウルグアイ代表コンビのルイス・スアレスとエディソン・カバーニは合掌したくなるようなスーパーゴールを二人で決めていましたが、カバーニが怪我すると沈黙し敗退。
イングランド代表で今大会得点王のハリー・ケインは格下パナマ戦でハットトリックを決めるなどリーグ戦で5得点を挙げるもその後は1ゴールと沈黙し敗退。
ロシア代表のアルテム・ジューバの高さは常に相手の脅威となっていましたが、高さを封じられると沈黙し敗退。
そんな中で僕が選んだFWは3人で大会中常にハイパフォーマンスを見せてくれた選手達にしました。
まずFWの一人目はベルギー代表エデン・アザール。
彼の武器はスピードに乗った高速ドリブル。
特に難しいことはしないのですが、相手の重心を見てスルスルと相手の間をドリブルしていくイメージです。
日本代表も彼に苦しめられてアシストまで許してしまっています。
彼は今大会に関してのことだけではないのかもしれないのですが、とにかくボールを持ったら相手にドリブルで仕掛ける。前を向く。
常に相手の脅威になっていました。
相手DFも前を向かせないようにするのに、簡単に前を向いてしまう。
なんであんな簡単に自由にドリブルできてしまうのか、不思議でしたが、常に何を仕掛けてくるかなってワクワクさせてくれた選手でした。
実は、僕と同い年なのですが、どこで差がついたんですかね?
次はFWの中でもセンターフォワード担当でベルギー代表ロメル・ルカクを選出しました。
この選手を一言で表すなら簡単です。
ピッチにいるだけで脅威。
この言葉につきます。
191cm/95kgという類稀なフィジカルを持っていながら、スピードもあって細かいところのテクニックも兼ね備えている。
そんな選手がピッチ上にいたら相手の脅威になるに決まっています(笑)
実質今大会は4ゴールを奪っていて、ポストプレーの強さやフリーランニングの質の高さを遺憾無く発揮していました。
大会を通して常に相手の脅威になり続けたルカクは僕の中でベストイレブンです。
こいつ・・・俺より年下とかマジかよ。
そして最後にベストイレブンの11人目に選んだのは、フランス代表キリアン・ムバッペ。
テクニック豊かなドリブルと爆速スピードが売りの若干19歳です。
言わずもがな、今大会のベストヤングプレーヤーであり、最も世界に衝撃を与えたプレーヤーではないのでしょうか。
足が速いというのはもちろん知っていたのですが、ここまで速いの!?って衝撃を受けました。
中でも自陣でボールを持って相手ペナルティエリアまで直線的にドリブルで運んで、最後PKをもらったシーンは鳥肌が立ちました。
結局この試合で2得点、そして大会通算4得点を挙げる大活躍。
大会中には態と大げさに倒れるなどして議論にもなりましたが、僕から言わせればそういうしたたかさも持っている19歳。
「クリロナとメッシの時代は終わった、これからはエムバペの時代だ」と言わんばかりのパフォーマンスに感銘を受けました(笑)
ベストイレブン!といってこの選手を入れない人は目がないと思われても仕方がないと思います。
あなたにとってのロシアW杯ベストイレブンはどんなメンツですか?