ドラクエ11でカミュにブーメランを装備させて敵を一掃する快感。あれを味わった僕は、自分もブーメランを装備したいと思うようになったのです。でも、ブーメランってどこに売ってるの?困った僕はアマゾンで「ブーメラン」と検索。すると出て来たのは、僕が想像した通りのブーメランと、マッチョな男性の股間・・・。
ん?ブーメランも投げてみたいけど、ブーメランパンツの方がもっと投げてみたいぞ!?多分疲れてたのでしょう・・・、あのときはなんの迷いもなくブーメランパンツをポチりました。
そんな、僕と、ブーメランパンツの、一夏の思い出をここに記します。
ブーメランパンツって飛ぶのだろうか?僕の手を離れたブーメランパンツが、美しい放物線を描き空にとび、旋回し、手元に戻ってくる。そんな想像をするだけで震えるくらいブーメランパンツが愛おしくなってきました。
まさに衝動!いやもやはこれはリビドーかもしれない!!僕はブーメランパンツを投げるという行為に取り憑かれてしまっているのである。
というわけで
アマゾンポチー!
開封の義。
中に入っているであろうブーメランパンツを傷つけないように身長にハサミを入れる。
もっとも飛びそうなブーメランは何色だろう?と小一時間熟考したところ、金色に落ち着きました。
G-STATION
そこはかとなく漂う二丁目の空気感・・・。
肌触りや質感を確認する。素晴らしい。
シルキーな手触り。ずっと触って痛くなるほどラグジーな感触です。まさにキングオブブーメランパンツ。股間部分の立体裁断も最高の出来栄えです。
これは・・・・・飛びそうだ!!
とりあえず、女子のインターン生がいたのでズボンの上から履いてみました。なんかこう・・・時計仕掛けのオレンジを彷彿とさせるディストピア的な雰囲気ですね。
いやいや、こんな履き方ではブーメランパンツの良さは伝わらない。
今事務所には男しかいない・・・。
一肌脱ごう。
ちなみに、筆者はブーメランパンツ初体験である。
困った・・・。
戻ってこないどころか、まった飛んでない。飛ぶというよりも「投げられている」って感じである。これならまだ、その辺の紙屑の方がよく飛ぶのではないか?
ぐぬぬ、飛ばないブーメランはブーメランにあらず!
そうだ!
なんというコペルニクス的転回!(言ってみたかっただけ)
ブーメランパンツがふにゃふにゃで軽いから飛ばないんじゃないか?もっとこう、重くて硬い質感になれば、ブーメランパンツだってブーメランよろしく大空を滑空してくれるはず!
そうと決まれば、ブーメランパンツをドラクエで防具じゃなく武器として装備できるくらいには鍛えなければいけない。
しかしどうやって重くすればいいんだ?鉄板でも入れるか?でもそうすると投げた時にブーメランパンツだけ置き去りにして鉄板だけが飛んでいってしまう気が・・・。
ブーメランパンツ自体をずっしり重くして、硬くするには・・・接着剤か!
これだ!
小学生時代、下敷きに木工用ボンドを垂らしておいて、次の日まで放置するとシールのような感じに固まっていて、それを剥がして遊んでいた記憶が今回の難題を解決してくれた。
若かれしころの僕!ナイス!
木工用ボンドでブーメランパンツをコーティングすれば、きっとプラスチックのような質感に変化し、ブーメランのようにブンブンと唸りをあげながら大空を舞うはずである。
とりあえず、ブーメランパンツのお尻部分と股間部分を合体させる。
今度は、ブーメランパンツの表面を木工用ボンドでコーティングだ。
なんか、ヘラ状のものがないかと探していたら、デスクの脇に昔の名刺が落ちていた。
この厚さならいけるっ!!
昔の名刺については別記事に書いてあるので、興味がある方はみてください。
なんかこう・・・どことなく・・・ひわEですね・・・。
とりあえず表面に木工用ボンドを塗りたくってやりました。
さてと、あとは乾くのを待つだけ!
金曜日の夜、あべちゃんに「明日、とんでもないブーメランを持っていくから、どっか公園で投げようぜ!朝8時に集合な!」と連絡して寝ました。
ふふふ!あべちゃんきっと驚くぞー!
土曜日だってのに、朝8時に起こされたあべちゃんには申し訳ないですが、目が覚めた時点でブーメランパンツはまだシットリしていました。
まるで・・・乾いていない・・・・。
触ってみてもまだ全然柔かく、っていうか手で触ると手にボンドがついて困ってしまうほどに乾いていません。誠に残念ですが、今日は無理なようです。くそう。
仕方ないので、あべちゃんには「ごめん!気が変わったからまた明日ね!」って送っておきました。ここでブーメランパンツをブーメラン化したかったけど、ボンドが乾いてないなんてバラすわけにはいきません。
次の日目が覚めて、ベランダに干してあったブーメランパンツのボンド漬けを手で触ったみたところ勝利を確信しました。
叩くと「コンコン」と音がする、完全にプラスチックな質感。そしてスマホ程度はあろうかという重量感。ブーメランパンツと言う呼び名はふさわしくない。
お前は今日から「パンツブーメラン」だ!
何も知らないあべちゃん。
勇太「リュックの中にブーメラン入ってるから出して!」
あべ「ブーメラ・・・・ブ!?」
あべ「え?これブーメランパンツじゃん・・・」
あべ「なんか・・・カッチカチなんですけどw」
あべ「こいつぁ・・・飛びそうだ・・・(笑)」
本来ブーメランパンツは、こういう姿勢ですね。
しかし今回はパンツブーメランですので、こんな姿勢が正解です。
いや、こういうのもありかもしれません。
うおおおおお!飛んでいく!!!!
あっぶねぇ!
あべちゃんが二投目でまさか、木に引っ掛けそうになりました。おいおい、俺が週末を棒にふって作ったパンツブーメランを木に引っ掛けやがったら、登って取ってくるまで許さねえからな!!
それはそうとして、なんとかブーメランらしく旋回して戻ってこないかしら?
惜しい!!
なんか取れそうだったのに、僕の運動神経のなさが災いして取れませんでした。運動神経の良い人なら絶対取れたはずなのに、完全にビビって腰が引けてます。
あべちゃんも今日は元気に走り回ってます。
パンツブーメランがあればすぐ痩せそうですね。
いい歳した男が二人して、朝っぱらから公園でブーメランパンツを投げては追いかけ、そして拾い、惜しいとか下手くそとか一喜一憂しながら笑いあう。世も末とはこういうことでしょう。
ぶん投げて、吹っ飛んでいったパンツブーメランは、僕らが拾うまでの間地面で「なんか色々あってここにきた」みたいな顔して待ってます。
幼少期、地元の公園の茂みの中に赤色のセクシーな紐パンが落ちていた事がありました。そのせいで僕は赤い紐パンが大好きなんでしょうけど、今思えばあの紐パンも、誰かがぶん投げたんだと思います。
さて、話を本題に戻しますが、何度か「惜しい」というトライはあっても、自分で投げたブーメランが大空を旋回し、自分の手元に戻ってくる、という事はおきませんでした。
運動神経がよくて痩せていて走れる人なら、成功できたかもしれません。運動音痴のモヒカンと小太りなあべちゃん、この二人は今回の企画において完全なる人選ミスと言わざる得ません。
おおお!?ええ感じやん!
すごいすごい!
めっちゃ安定して飛んでいく!
健康のためか通勤か知りませんけど、朝早くから公園を通り過ぎる人たち。まさか隣の芝生の上でブーメランパンツを投げ合って騒いでるとは思いもよらないでしょう。
あなたの横を通り過ぎた黄色い物体は、他ならぬブーメランパンツなんですよ?
というわけで結論に向かいます。
ブーメランパンツはどんなに頑張ってもブーメランにはなりません。投擲武器としてのブーメランにはなりそうですが、みんなが思い描くような「投げたら戻ってくるアレ」のようにはなりませんでした。
しかし、結構上目に投げたら稀に戻ってこようとする動きは感じられます。ブーメランを趣味にしている人や、運動神経の良い人ならブーメランとしてブーメランパンツを扱える日も近いのかもしれません。
ただ、空中姿勢の安定感は抜群です。
適切な重量配分だったのか、しっかりとジャイロ効果(?)が生まれて相手の手元まで真っ直ぐに滑空して行きます。今度、春になったらお花見に、夏になったらBBQに、フリスビーの代わりにブーメランパンツもといパンツブーメランを持って遊びに行きたいと思います。
僕の夢は、ビーチで水着ギャルとパンツブーメランを投げあいっこする事です。
パンツブーメランで遊んでくれる水着ギャル募集中です。
なんども土に突き刺さって汚くなったパンツブーメラン。
カバンに入れて持って帰るのは嫌だけど、ゴミ箱に捨ててしまうと「これを捨てた人はノーパンで帰ったのか!?」といらぬ心配をかけてしまいそうなので、仕方なくカバンに入れて持ち帰ることにしました。