突然ですが”cut”と”cute”ってどう発音するか分かりますか?
そう、「カット」と「キュート」ですね。
似たような単語でも”e”が付いただけでこんなにも発音に違いが出てきてしまいます。
これ、サイレントEという発音のルールなんですよ。
どうやって発音するかわからない!なんて人もサイレントEを知っているか知っていないかでだいぶ違います!
という事で今回は“e”の有無で発音が変わる「サイレントE」という発音のルールに付いてご紹介します。
サイレントE(マジックEともいう)は単語が「母音+子音+”e”」の時に語尾の”e”を発音しないで直前の母音の発音を変えるという英語特有の発音のルールです。
語源としてはそのまま、”e”を発音しないからサイレントって事ですね。
早速説明していきますが、「直前の母音の発音を変える」っていう文がちょっと分かりにくいので説明します。
簡単に言い直すと、「直前の母音をアルファベット読みにする」というと分かりやすいのではないかなと思います。
母音はみんなも知っている通り、”a”・”e”・”i”・”o”・”u”ですよね。
それぞれの発音「ア」「エ」「イ」「オ」「ウ」ですが、アルファベット読みは「エィ」「イー」「アイ」「オー」「ユ(ゥ)ー」となります。
最初に質問した”cut”と”cute“で説明すると、”cute“の後ろに付いている”e”がサイレントEとなり、サイレントEは直前の母音をアルファベット読みにします。
つまり直前の母音”u”が「ユ(ゥ)ー」となる訳です。だから”cute”は「キュート」となります。
ここまで大丈夫ですか?付いてこれてますか?(笑)
などなど他にも沢山あります。
やっと分かって来たっていうのにここでサイレントEの例外を紹介します(笑)
ただ簡単ですのでぜひ覚えてください。
サイレントEが例外になるのは「“e”の直前の子音が”r”の場合」です。
例えば、「あなたは〜です」って言う時の”You are~”の”are“なんかはまさに例外です。
“are”は「アー」って発音しますよね。
他にも、”there”(ゼアー)”were”(ワー)”figure”(フィギュアー)などがあります。
そしてもう一つすいません例外があります。
ジャンルでいうと「その他」です(笑)
これは簡単な単語が多いのでぜひ覚えてしまってください。
普段は意識せずに発音していたよ!って人とか適当に発音してた!って人もこの発音ルールに従っていたと思うとなんだか面白くないですか?
センター試験を解いたことがある人ならわかると思いますが、例年英語のセンター試験問題に発音の問題が出題されています。
2018年度のセンター試験問題を見てみると「サイレントE」を知っているだけで解答を絞れる問題もありました。
下線部の発音が他の3つと異なるものを1〜4のうちから1つ選べ。
分かりましたか?
正解は4ですね。
この問題がたまたまと言ったらそうなんですが、単語に”e”が付いている単語が2つありましたね。
“convince”と”precise”を発音してみると「コンヴィンス」と「プレサイス」となります。
この2つで発音が違うということは、答えはこの2つのどっちかだ!って感じで簡単に絞れちゃう訳です。
あとはどっちが正しいかを他の単語と比べて解答を導き出すだけです。
2番の”convince”はサイレントEで「コンヴァインス」じゃないのか!
って声が聞こえて来ました。
最初の方を読み直してもらえると分かりますが、サイレントEでアルファベット読みになるのは「母音+子音+”e”」です。
それは忘れないようにしてください。
もうこれを読んだ皆さんは、センター試験問題で選択肢4つ全部の語尾に”e”が付いていたら簡単に答えを導き出せちゃいますね!(笑)
ってな感じでサイレントEでセンター試験の問題も簡単に解けるので覚えておいて損はないと思いますよ!
英単語はたくさんあって、あくまでルールなだけなので例外はたくさんあります。
このルールだけに縛られないように気をつけながら英単語を覚えていってくださいね。