会社の飲み会って、なんのためにやってるの?みたいなマナーが沢山ありますよね。
最近の若者は会社の飲み会に出席しないなんて嘆いてる年配の方が多いみたいですけど、そりゃ意味不明なマナーが大量にあって、間違えれば無礼者の烙印を押されるっていうゲームに参加したい人はいないでしょう。
この「飲み会マナー」ですけど、本当に必要ですか?中には不要なものだったり、なんのためにしているのかわからないものとかもあるんじゃないですか?今一度再考してみましょう!
会社内で上司や同僚と行われる飲み会、そしてビジネスパートナーやお客さんといった社外の人間と行われる飲み会。どっちにしたって、友達と飲む時よりはそれなりに気を使うわけで、あまり好きじゃ無いという人がいるのは仕方が無い事だと思います。
でもせっかくなら、仕事上の付き合いでも楽しくお酒を飲めたら、それに越したことはないと思うんですよ。
しかしそれを阻害するのが「なんだかややこしいマナー」ではないかと。個人的に多くの会社員を悩ませているのが以下の10個だと思います。
マナーって結局のところ「他人を思いやる気持ち」みたいなのが重要だと思うんです。マナーと呼ばれているものが害悪なのではないかと感じる部分もあるので、この世の中に文句を言いたいと思います。
まあ、マナーってのは「知っておくと上司から好かれる」みたいなツールなんで、覚えて実践する方が得なんですけど、将来的にはこういうマナーが消え失せてくれたらいいなと個人的には思うので、どうやったらこの無意味なマナーが消えるのかについても考えていきます。
ビールやワインなどの瓶ものを注ぐ時は、ラベルを上にして注ぐってのがマナーです。
正直このマナーは不要だと思います。っていうか、瓶ものはどこが上かわからないようなラベルをデザインするか、ラベルのないボトルで提供したら良いのでは?
ラベルの向きが逆だからなんなんだ?無知なことをイジって悦に浸ってんじゃねーよ!って正直なところ思いますね。
一般的には「食べやすいから」という理由で、焼き鳥などの串ものを注文した場合は、串から外すってのがマナー的なものとして浸透しています。
これも別に、串から外さなくていいんじゃない?って思いますけどね。
っていうかそもそも、わざわざ串に刺して焼いてくれたのを、そんなバラバラに解体しちまうんだったら、串焼きしてくれた人も最初からデカイ網の上に肉をぶちまけて焼いた方が早かったんじゃない?って可哀想に思えてきます。
そもそもこの「料理の取り分け」なんてのは、上司だろうと部下だろうと「食べたい人が食べたいだけ自分のさらに持っていけば良い」んですよ。
なんでもかんでもやってもらおうとする上司も、気に入られようとしてやってあげようとする部下もだめ。両成敗。
でも、奢ってくれる上司には取り分けましょう。
入り口から遠いところが上座、1番入り口に近いところが下座、っていうのがマナーです。これももう終わりにしませんか?
さて、ここで重要になるのは「奢ってくれるか否か」ってところです。
飲み会て最もオイシイ席というのは、入り口から遠いところではなく「店員さんから最も遠いところ」です。
店員さんが注文を取りに来た時にスタンバイする場所というのは、必然的に皿やグラスを下げたりするため遠くから開いたグラスなどが回って来て仕事をするハメになります。
つまり、上司の奢りならその瞬間それは「奢られる側の仕事」であるため率先して仕事のありそうな場所に座りましょう、割り勘なら良い席は早い者勝ちです。
上司が料理に手をつけてから、みたいなマナーがあります。
早く食べたいのを我慢して、上司が料理に手をつけるのを部下が総出で見守る、っていう異様な光景はもうやめませんか?その光景、周囲から見ると結構気持ち悪いですよ。
給食の時間を思い出しましょ?誰が最初に料理に手をつけるかとかじゃなくて、それより前にちゃんと「いただきます」してますか?食べ物に感謝もしないで、何が俺より先に料理に手をつけた礼儀知らずな部下が〜ですか。
ちゃんとみんなで手を合わせていただきますしてたら、同時に料理に手をつけることになるんですから、こんな意味不明なマナーは飲み会で発生しないと思いますよ?
だから、料理に手をつけるタイミングは「同時」が理想なんです。
ビールを誰かのグラスに注ぐ時は両手で注ぐってのがマナーです。
これ、片手で注いでもいいって思ってるやつは横着しすぎです。何片手で注いでんだよ、大事なものを持つ時は両手ってのは、ルールとかじゃなくて相手に対する思いやりってもんでしょ?
こんなのはマナーとかじゃありません。「ありがとうございます」とか「よろしくお願いします」みたいな感謝の気持ちですし、丁寧にやろう!って気持ちの表れですからね?
そもそも「自分のことは自分でやる」ってのが基本なんですから、それをわざわざ人に注ぐってのはありがた迷惑な可能性もあるわけですから、やっぱり丁寧にやらないとダメだと思います。
ビールを注いでもらう時はグラスをからにしてから、ってのがマナーとされています。
これは、どうでもいいですね。っていうか、アルハラに片足突っ込んでるような気がしますけど・・・。っていうか、まだグラスに酒が入ってるってのに注ごうとするとか、なんなんですかね?目ん玉腐ってるんですか?現実を正しく認識できないんでしょうか?
グラスにまだ酒が入ってるのに注ごうとしてたら、周囲の人から「あ、こいつ酔っ払ってんな、恥ずかしい奴」って思われる可能性があるので注意しましょうね!
ビールを注いでもらう時は、グラスを両手で持ちましょう、ってマナーがあります。
こんなのは、マナーとかじゃなくて人間として注いていただく感謝の気持ちがあるんだったらグラスは両手で持って当たり前のことだと思います。
「ありがとうございます」って片手で受け取るとか、お前ほんとは感謝してないだろ?ってなっちゃいますよ。
やっぱり「自分のことは自分でやる」ってのが基本ですから、自分で注げなくて誰かが注いでくれているってことへの感謝の気持ちが欠落していると、片手でグラスを持って注がれても良いとか思っちゃうんだと思います。
乾杯する時は、目上の人よりも低い位置でグラスを合わせる、っていうマナー。
これ、まあ明確に上司部下の関係性があれば大丈夫ですけど、お客さんとか社外の人間とかだと、お互いが下に行きたがるわけで、必ずどちらかが敗者となり「マナーのなってない無礼者」という烙印を押される死のゲームだと思うんです。
こんなのさっさと廃止してくれ。
っていうかそもそも乾杯ってのは盃を掲げることであって、グラスをかちゃかちゃとぶつけ合うことじゃないんだけどな。
グラスが空になっている人がいたら、何飲みますか?と聞いてあげる(or注いであげる)のがマナーとか言われていますけど、これもぶっちゃけアルハラに片足突っ込んでる気がしますね。
っていうか、飲み会のマナーのほとんどは「自分のことは自分でやろう」っていう感覚がだいぶ欠落している人たちが他人任せに飲んで、やってくれないと無礼者の烙印を押すっていうエゲツないやり口が多いですね。
結論。飲み会のマナーの大半は「酔っ払って自分のことが自分でできない人のために、気を配って色々してあげたり、楽させてあげる」っていう感じです。
そんなもの「自分のことくらい自分でやれよ」っていう言葉で片付いてしまうわけですが、これらが全部できると、なぜか評価してもらえますよね。
諸悪の根源は、マナーそのものではなく、作られたマナーを守ることで能力以上の評価を得られてしまう、という部分なのかもしれません。こんなのがあるから、マナーはなくならないのです。
こうやって、マナーなんて守らなくていいんじゃない?みたいな記事を書いて、マナーを守らなくても良いと思う若者を量産すると、さらにマナーを守れる若者が評価されるようになるっていう・・・。
戦争と同じで、不要だと思われるマナーも無くならないのかもしれませんね。