手に入れちゃいました「CLASSIC CORTEZ(クラシック コルテッツ)の KM QS TRACK SPIKE」。このページではスニーカー大好き勇太が、このモデルの概要を説明すると共に、入手時の興奮冷めやまぬエピソードについてご紹介いたします。
スニーカー好きなら逸話も合わせて知らない人はいない「コルテッツ」。
ナイキがまだブルーリボンスポーツ社という名前でオニツカタイガーの靴を輸入販売していた頃、オニツカタイガーと共同開発(?)のような形で生み出されたコルテッツ、その後ブルーリボンスポーツはオニツカタイガーと取引を停止し、「NIKE」というブランドを立ち上げます。
オニツカタイガーがコルテッツという名前でこのスニーカーを販売したところ、商品名の使用に関してNIKEが告訴!オニツカタイガーが和解金2億円を支払って、コルテッツという名前はNIKEのものに。ちなみにオニツカタイガーは同型のスニーカー「コルセア」という名前で販売しています。
そんな逸話だらけのコルテッツ。
今回紹介する”クラシック“コルテッツというのは、いわばジョーダン”レトロ”みたいなもので、コルテッツの復刻版という事です。コルテッツにも72年型とか75年型とか、ディテールやシルエットに多少の違いがあり、それらを模して復刻されたものに「クラシック」という名前がつきます。
今回、僕が手に入れたのは、CLASSIC CORTEZのKM QS TRACK SPIKE、通称「コルテッツのケニームーア」と呼ばれるモデル。リリース日は2017年8月11日の金曜日。税込11,880円でリリースされ、オークションなどでは15,000円程度で取引されているので、プレミア度は高くありません。
しかし、スニーカー好きならゾクゾクするようなコンセプトのスニーカーなのです。
トップの画像で気が付いたかもしれませんが、スニーカーのアウトサイドにNIKEのアイコンであるスウッシュがありません(内側にはあります)。さらに、MOOREというサインペンで書いたような文字がこのスニーカーの特徴です。
なぜこのようなデザインなのか、それにはこんなストーリーがあるのです。
コルテッツが生み出された理由は、オレゴン大学の陸上選手であったケニー・ムーアの為でした。ケニー・ムーアのコーチといえば、NIKEの創始者の1人である、ビル・バウワーマン。
ケニー・ムーアが練習中に右足を骨折し、ビル・バウワーマンはすずにその時履いていたシューズを解体、原因を究明し、よりクッション性やサポート性を高めたシューズを生み出そうと研究します。
そしてケニー・ムーアに手渡される1つの試作品シューズ。まだNIKEのアイコンであるスウッシュが誕生する以前、MOOREと名前の書かれた、のちにコルテッツになるシューズ。その時の1足をイメージして作られたのが、このCLASSIC CORTEZのKM QS TRACK SPIKEなのです。
そして、何よりグッとくるのがインソール。ケニー・ムーアのサインと共に、ビル・バウワーマンのトレーニングルーチンメニューが書かれているという仕様です。
基本、ローカットなんて眼中にない僕。スニーカーはハイカットこそが至高!妥協してもミッドカットまで!ローカットのスニーカーを履く奴なんて軟弱者!とまでは言わないが、なんとなくハイカットのスニーカーの方が好きだったのだ。
手持ちのお金は無限ではない。
必然的にローカットのスニーカーの優先順位は下がる。が、ナイキのSNKRSでリリース情報を洗っていた僕の心を完全に射止める奴が現れたのだ。しかもローカットのスニーカー。
きっと僕は、ちょうど同じタイミングでOff-WhiteのThe TENにラインナップされているエアプレストをみていて、ペンで落書きのように文字が書かれているデザインに惹かれていたのもあったかもしれない。
しかし、ナイキの中でも定番中の定番スニーカーなのに、スウッシュが存在しないという違和感。そして脱力系のMOOREという文字。ゾッとするほどカッコイイと思ったのである。
去年か一昨年、ほとんどの女子がコルテッツを履いていたあの時期。なんだか男子にまでそのブームが飛び火し、とりあえずニューバランスかコルテッツのレトロランシュー履いておけばおしゃれ!みたいな、そんな時期を僕は冷たい目で見ていました。
だが、ついに僕もコルテッツを買う時がきたのだ!そう思ったのです。
自分が欲しくなると、急に不安になる競争率。こんなの売り切れるわけないだろ?って思っていたのが一変、急に売り切れ必須の激戦スニーカーのような気がしてくるのです。
話題になり始めてるエアマックス97の別色リリース日と一緒だし、うん!きっと売り切れないだろう!と思っては見るものの、とりあえずリリース5分前にはPCの前に着席。
ポチッとな!無事購入。
いざ購入できてみると、今度は「早く完売になれよ!」って思うのは我が子可愛いが故の感情か。コルテッツよりも先に完売になる97を尻目に必死でコルテッツを応援。30分毎にNIKEのSNKRSへアクセス。
無事2時間後に完売し、ホット胸を撫で下ろしながら仕事を休んでベッドに潜り込んだのでした。