激しい争奪戦の末、なんとか手に入れた激レアスニーカー!今日は彼女とのデートの日、本当は履く気なかったけど、彼女の前では良いかっこしたい!よし、あのスニーカーを履いていくぞ!
ザーーーーー(ゲリラ豪雨)
OMFG!!なんてこった、ああもう彼女とかどうでも良いから、早く家に帰りたい!!え?このあとどこ行く?どこでも良いよもう最悪だよ!!傘をさしても足元は濡れるんだよコンチクショー!!
そんな事、ありませんか?
でも、もう大丈夫。心配は不要です。人類はついに、スニーカーを雨から守る方法を開発したのです。しかも、スニーカーの格好良さを損なう事なく、今履いているのがレア物のスニーカーだというアピールをしながらも、雨から完璧に守ってくれるのです。
そいつの名はドライステッパー(Dry Steppers)!!
「足元にビニール袋を巻きつけるなんてダサすぎるだろ?だから、もっとクールでファッションに取り入れられるようなものを作ろうと思ったのさ」
そう語るのは、ドライステッパーをデザインしたリッチ・フランクリン氏。誰この人?って感じかもしれないが、ビヨンセとジェイZから依頼を受けてスニーカーをデザインするなど、スニーカーカルチャーの中では有名なデザイナーだったりします。
そんな彼が作ったのがこのドライステッパー。雨の日にスーパーのビニール袋をスニーカーに巻きつけて歩く人たちを目撃し、ドライステッパーのアイデアを思いついたそうです。
ドライステッパーは、レインウェアを羽織るように、スニーカー自体をビニール素材の袋で覆ってしまうという、袋状の製品です。
フロント部分には防水ジッパーが取り付けられており、マチが作られているためスニーカーのボリュームを問わず取り付けることが可能です。足首にはドローコードが取り付けられているため雨水の侵入をしっかりと防いでくれます。
また、ドライステッパーにはラバー製のアウトソール(靴底)が備えられているため、滑りやすい雨の日のタイルでもしっかりグリップします。
左右それぞれの形状に合わせてデザインされているため、歩きにくいということはなく、スニーカーを履いているときの状態そのままに使用することが出来ます。
価格は20ドル、日本での流通価格は2500円〜2700円となっています。
ドライステッパーのアッパー部分は大きく分けて3種類が存在します。
アウトソールは現在2種類があります。
ドライステッパーには4つのサイズが存在します。
販売店曰く、以下のようなサイジングのようですが、バッシュなどのボリュームのあるデザインの場合、全くあてになりませんので要注意です。
現在の価格はコチラ |
※以下2017年11月現在の情報です。
現時点ではbPr BEAMSのオンラインストアで入手するのが最も簡単かと思われます。しかし残念ながらアウトソールの黒いモデルしか展開されておらず、サイズもLサイズまでしかありません。
白いアウトソールのドライステッパーが欲しい場合や、XLサイズが欲しい場合は、海外からの並行輸入か、それを行なっている別のセレクトショップに頼る必要がありそうです。
サイズについて詳しい情報は後ほどご紹介しますが、26.5cmでもバッシュになるとXLしか入らないケースもあるので注意が必要です。
僕も興味津々だったドライステッパー(Dry Steppers)ですが、試しにMサイズを買って見たところ、フォームポジットやモアテン(ナイキのバッシュ)がとても入りそうに無くて愕然としたため、同じような犠牲者を増やすわけにはいかない!と思い、全サイズ購入して試してみました。
その結果、あることが判明しました。それは、使用用途に合わせて選ぶ必要がある、という事です。どういう事かと言うと・・・
です。
例えば、ジャストサイズのドライステッパーを選んだ場合、スニーカーを履いたままドライステッパーを履くのは困難になります。しかし密着感が高ければ高いほど歩きやすいため、雨の日にスニーカーを履くならジャストサイズで買うのが良いでしょう。
しかし、急な雨が降ってきたためスニーカーを雨から守りたい!と言う場合、スニーカーを脱いでドライステッパーを装着してまた履くのは不便です。となると、スニーカーを履いたままでもスポッと簡単に履けるサイジングが重要となるわけです。
しかも、シュッとしたランニングシューズ系のデザインと、ボリューミーなバッシュ系のデザインでは、同じサイズのスニーカーでもドライステッパーのサイズは違ってきます。
偶然にも我が家に、僕のスニーカーと嫁のスニーカーが同じモデルで存在していたので、それらを紹介します。ご自身がドライステッパーを購入する際の参考にしていただければと思います。
モアテン 26.5cm |
AM97 26.5cm |
モアテン 24.5cm |
AM97 24.5cm |
|
XL | 履いたままOK | ガバガバ | ガバガバ | ガバガバ |
L | ピタピタ | 履いたままOK | 履いたままOK | ガバガバ |
M | 無理 | ピタピタ | ピタピタ | 履いたままOK |
S | 無理 | 無理 | 無理 | ピタピタ |
スニーカーを履いたまま、ドライステッパーがスッと履けるサイズでした。多少つま先にダブつき感がありますが、長距離でなければ歩くのにも支障ありません。
結構ダブつきます。これでは歩きにくくて仕方ありません。先ほどと同じサイズのスニーカーなのにかなり違いが出てしまいます。モアテンを履くときはXLで良いですが、エアマックスを履くときはワンサイズ小さなドライステッパーが必要です。
ウィメンズサイズ(GS)の場合XLだと使用不可能なレベルで大きすぎます。
24.5cmのモアテンですら、XLのドライステッパーが大きすぎるんですから、エアマックス97はもっと相性悪いですね。
ジャストサイズです。スニーカーを履いたままドライステッパーを履くには、ちょっと時間がかかってしまいそうなくらいピッタリです。しかし、1時間近く歩く予定があるなら、この状態が理想的と言えるでしょう。
家からドライステッパーを履いて出るのであれば、このくらいのサイズを選びたいところです。
スニーカーを履いたままでもドライステッパーがスッと履けます。急な雨でもこのサイズのドライステッパーがあれば、屋外でもすぐに装着できます。個人的にはこれくらいのサイズ感が好み。
24.5cmのモアテンを履いたままドライステッパーを履くならこのLサイズです。多少つま先にダブつき感はありますが、Mサイズだとピッタリすぎて、外で急に雨が降ってきたら、ドライステッパーを装着する前にビショ濡れになってしまいます。
モアテンの場合はいい感じのサイズでしたが、エアマックス97には大きすぎてダメです。雨は凌げるかもしれませんが、つま先が余ってしまっていますね。使えなくは無いですが、大きすぎです。
どう頑張ってもはいりませんでした。
なんとか入りましたが、脱がないと絶対に履けません。スニーカーを履いたままドライステッパーを履こうとすると破れるかもしれません。でもこのピッタリ感、優秀!これならどこまででも歩けそうです。
スニーカーを履いたままドライステッパーを履けそうなギリギリのサイズではありますが、かなり大変だと思います。スッとは履けませんね。でも、かなり歩きやすそうです。
スニーカーを履いたままドライステッパーが履けます。見た目だとドライステッパーが大きいように見えますが、意外といい感じのサイズです。24.5cmのエアマックスなら、ドライステッパーはMサイズがベストかも?
Mサイズの時点で入らなかったので写真すら撮っていません。
入りそうにもありません。
なんとか入りそうかも?って感じですが、もう限界です。かかと部分が入りませんでした。
ピッタピタのジャストサイズです。
一般的なハイカットスニーカーよりも高い位置まで履き口が上がっているコマンドフォースですが、ドライステッパーなら履き口もタンもしっかり収納できます。これなら雨が降りそうな日でも履いて出かけられる!
巨大な羽が印象的な、アディダスJEREMY SCOTT WING2.0。後ろの羽を巻き込んで収納すればドライステッパーに収納可能です。羽の部分が痛みそうなので、あまりこの状態で歩き回りたくはありませんが、濡れるよりはマシって感じですね。
さて、都合よく雨が降ってくれた日があったので、こんな時に便利だよ!っていうアピールストーリーを撮りにサイゼリアへ行ってみました。
例えばこんな感じで。
美味しいご飯を食べていると
いつの間にか外は雨!!
あー!今日、この前抽選でなんとか手に入れたモアテンのニックス履いてきちゃったよ!どうしよう!ああもうスニーカーをリュックに入れて裸足で帰ろうか・・・。
そんな時でも大丈夫!!
バッグからドライステッパーを出して、スニーカーの上から履いちゃいましょう!これで土砂降りの中でも気にせず外に出られるね!
もうこれで、雨の日を恐れる必要はなくなりました。ドライステッパーが出るまで、「あ、今日雨降るかもしれないな、古いスニーカー履いていこう」なんてことになっていて、結局頑張って手に入れたレアスニーカーは1年たっても3回も履いてないなんて事、あったと思います。
しかしドライステッパーがある今、流石に家を出るタイミングで雨が降っていたら諦めますが、少々雨が降りそうなタイミングでもレアスニーカーを履いて出かけられますね!
しかも、ドライステッパーが透明なので、スニーカーを自慢できますし。というわけで、良い雨の日をお過ごしください!