帽子についてるステッカー、コートの袖についてるタグ、靴についてるキーホルダー、アウターやバッグについているリボンなどなど。
「その、サイズとかが書かれてるタグ、外さないの?」って言われますけど、「このタグがなければ意味ないじゃん!」みたいなブランドも多いですよね。
今日はそんなタグを巡って、外す?外さない?みたいな話から、今時は外さないのがオシャレとされているものをまとめてご紹介します。
冬になるとよく見かける「コートの袖についてる生地メーカーのタグ」ですが、ぶっちゃけアレってユニクロの服についているサイズシールのカッコいいやつです。
知ってか知らずか、あのタグを外さずに着てる人多いですよね。
恥ずかしくないのかな〜なんて思っていたら、最近はどんどん「あえて外さない」みたいなファッションが流行ってきていて、気がつかない間に今度は外さないのが正義みたいな感じになって来ています。
皆さんは、アレ外します?ってことで、「あえて外さない」みたいな感じのファッションアイテムを、あえてまとめてご紹介します。
ニューエラコレクターの僕に向かって、したり顔で「なんで帽子にサイズシール貼りっぱなしなのwww」って嫌味を言ってきた性格の悪い友人の袖に、ハリスツイードのタグが付いていたことがあります。
あえて何も言い返さなかった僕の性格もだいぶ悪いと思いますが、人生とはそういうことなんだろうと思い、僕はその時大人の階段を登ったような気がしました。
でも、ハリスツイードのタグって、ヴィヴィアン・ウエストウッドみたいでカッコいいですよね。タグのデザイン自体が優れているので、付けっぱなしにしたいっていう理由は理解できます。
おそらく、日本で最も有名な「あえて外さないもの」といえばコレ。
ヒップホップブームと共に、豊かな国である日本に輸入されたこの文化。元々は、スラム出身の俺でも新品が買えるんだぜ!的なメッセージだとか、俺は盗みしかしないサグでタフな人間なんだぜ!的なメッセージとかが含まれているらしいです。
帽子にメタリックな質感というのが新鮮だったのも流行った理由かと。
ニューエラのステッカーと同様に、ワーキングクラスのタフなライフスタイルとして日本に輸入されてきたディッキーズ発祥の「フラッシャー」。
生地を傷めにくいステープラー留めのこのタグは、合理的に商品説明できることなどでワークウェア系ブランドを中心に定番のツールとなりました。
ブランドのアイデンティティや、製品の情報が上手くデザインされたパーツであり、こういうものに惹かれる気持ちは非常によくわかります。
このMA-1が流行ったことで、他のブランドもタグをつけるようになりましたね。
REMOVE BEFORE FLIGHT(飛ぶ前に外せ)って書いてあるので、今後飛ぶ予定がない場合は外さないでいいんじゃないですか?海外旅行に行くときは外しましょう。
個人的な意見としてですが、ALPHA INDUSTRIESのMA-1以外は着るときにタグを外した方が良い気がします。なんか、パチモン着てるみたいで嫌じゃないですか?
これもなんかヒップホップブームと共に日本にやってきた気がします。
僕は、ニューエラのステッカーは付けっぱなしなのに、ティンバーのキーホルダーみたいなタグは外すのかよ!って思われたくなくて付けてました。
でも、足元でブラブラしてるの、結構可愛いですよね。女子がティンバーランドを履くなら、ぶらぶらさせていて欲しいかもって思います。
特に、NikeのTHE10はこのインダストリアルタグを付けておくか迷いどころですよね。
流石に服とかベルトにインダストリアルタグを付けたまま使っている人は見かけませんけど、スニーカーのインダストリアルタグは付けたままって人が多いのでは?
メルカリとかだと、あのインダストリアルタグだけで売ってるのとかありますよね。全然関係ないスニーカーとかに付けてみようかと思ったりします。
いやむしろ、ホームセンターでインシュロック買って付けたろかしら。
これもまた、付けたままって人が多いのでは?
たまに、このリボンだけじゃなくて紙で出来たプライスタグとか、あの蝋封みたいなのとかも全部付けっぱなしにしている人いますけど、まじで店から盗んできたみたいで面白いです。
すげーワルな感じがします。
最近、芸能人がミスターハリウッド (N.HOOLYWOOD)のシャツを着てテレビに出たりするから、「タグ付けっぱなしじゃね?」みたいにネットで話題になって、デザイナーとしては「計画通り!」とほくそ笑んでるのではないでしょうか?
デザイナー自身が、タグを付けた状態でカッコよく見えるようにデザインしてるって言ってますからね、これはある意味、外しちゃダメなやつなんでしょう。
「本来は外すもの」とか「外さない前提でデザインされているから外すのは無知」とか、まあ人それぞれ意見はあるのでしょうけど、結局こういうのは「着こなし(笑)」ってやつなんで、時代や流行りによって変化するものだと思います。
僕の友達に目が悪くて子供の頃からメガネをかけている奴がいます。伊達眼鏡がブームになった時に、彼の前で伊達眼鏡を付けていたら「おしゃれだからって車椅子に乗ってるようなものだぞ」と言われて、すげー面白いことをいうもんだなと思ったことを覚えています。
結局、タグを付けたまま着るというのは、こういったものを「流行」という言葉でおしゃれだと認識できるのか、それはおしゃれではないと否定して生きるのか、つまりは自分の生き方を周囲にアピールするようなものだと思います。
この記事を執筆している2018年現在は、商品のタグが持つインダストリアル感がブームとなっており、タグを外さない前提でデザインされているアイテムもリリースされているような時代です。
だから、外さない。
飽きたら外せばいいんじゃないでしょうか?
スラム出身の奴らが、この帽子は新品なんだぜ!っていう意味でステッカーを付けたままにしたから自分もステッカーを付けたままにするのではなく、新品だと自慢したくてステッカーを付けたままにする。
そんな生き方がカッコいいような気がします。
あなたは、そのタグ、外しますか?