2016年8月25日の「マツコ&有吉の怒り新党」のコーナーにて「サッポロポテトに牛乳(と砂糖)を入れてシリアル風に食べる」というアグレッシブな食べ方が紹介されていました。そこで思ったわけです。「王道スナック菓子に牛乳をかけてシリアル風に食べて美味しいものを探そう」と。
実際の放送では、昔の淡い記憶を調査するというコーナーで、依頼者の方が「昔、かっぱえびせんに牛乳をかけて食べるCMを見たような」というお便りがありました。
それをカルビーの社員さんに調査したところ、かっぱえびせんではそのようなことを紹介したことは無いが「サッポロポテトに牛乳を入れて食べる」というレシピを、パッケージの裏側で紹介したことがあったそうで、実際にカルビーの社員さんがその場で作って「美味しい!」と食べていました。
そこで、僕が思った率直な感想としては、「これ、カルビーの黒歴史なんじゃないか!?」ということ。心なしかカルビーの社員さんも、心底美味しいと思っているようには見えなかったような・・・。
よっしゃ!試してみるしかないべ!ということで、今回買ってきたのはこのラインナップ!
どうですかこのラインナップ。テレビの放送では確かサッポロポテトのつぶつぶベジタブル味に牛乳をかけていたと思いますが、これが近所のスーパーやコンビニに売ってなかったので、サッポロポテトはバーベキュー味を、そしてサンプル的に似てるんじゃないか?と思ったじゃがりこのサラダ味を手に入れてきました。
初陣。いざ尋常に勝負!ということで、カルビーイチオシ(?)のサッポロポテトと牛乳の組み合わせ。正しくはつぶつぶベジタブル味なのですが、どこにも売ってなかったのでバーベキュー味で代用。
そして激しい洗礼を受けることになりました。
牛乳を注いだ瞬間に広がるカレー味をまとったイエローな油分。そして牛乳を吸うことで歯ごたえが皆無になったサッポロポテトと、明らかに喧嘩する味同士。
さすがに初回から、この後スタッフがおいしくいただきました作戦でお茶を濁すわけには行かず食べきりましたが、残った牛乳のおいしくなさもまたコレがなかなかのもので、執筆する記事が面白くなると思って攻め気味のラインナップでスナック菓子を選んだのを後悔しました。
ポテトのモッタリした味と、スパイシーな風味。食べるなら昼がおすすめです。
マツコ&有吉の怒り新党で依頼された元凶といっても過言ではない「かっぱえびせんと牛乳」の組み合わせ。正直、魚介のダシ感と牛乳なんて合うわけないというのが想像ですが、試す前から毛嫌いしちゃだめですね、早速試してみます。
とりあえず牛乳を注いでサクサクなうちに口に入れると、海老の香ばしさと塩加減に牛乳の味が加わって、正直おせじにも美味しいとはいえな・・・と思ったのですが、かっぱえびせん自体が牛乳をあまり吸い込んでないため噛み進めると美味しい感じに。
しかし、ちょっと時間が経つと驚くほどゆるゆるになり、あまり美味しい感じではなくなりました。
食べ終わった後の牛乳はとっても綺麗!透明な油がキラキラしているだけで美味しそうですが、とんでもないエビの香りが漂います。飲んでみましたが味はいたって普通の牛乳(笑)
比較的あっさりとした味わいなので、食べるなら朝食におすすめです。
さて、カルビー社員さんイチオシの「サッポロポテト(つぶべじ味)と牛乳」の組み合わせに、最も近いと考えられるじゃがりこのサラダ味が満を持しての登場です。嫌が応にも期待が高まります。
牛乳をかけてみると、まったく沈む気配がありません。固めに揚げられているからでしょうか?じゃかりこに捕まりさえすれば、船が急に難破したとしても助かりそうなくらいに沈みません。
そして口に入れてみると、「うまい!」のであります!
じゃがりこのポテト感と油分に、牛乳のさらっとした味とまろやかな口当たりがマッチして、なんだかゆるゆるのポテトサラダを食べているような。あれ、ちょっと待てよ。うまいとは言ったけど、今後ずっとじゃがりこを食べるときに牛乳をかけたいかと問われるとそれは違うな。
ってことはやっぱり、そこまで美味しいってわけじゃないのか・・・。サラダ味の名に恥じぬ食べやすさ、朝食にもおすすめですし、昼食のサイドメニューにもおすすめと言えるでしょう。
さて、カルビー勢が続きましたが、今回は和食(?)からの刺客。幼い頃から食べ慣れた「あげもち」です。醤油の味と牛乳の味のミクスチャーがどんな化学反応を起こすのかワクテカです。食べる前の第一印象としては「絶対に合わない」と思いましたがどうなんでしょう。
牛乳を注いだ感じはとても良い感じです。見た目にも食欲をそそります。口に入れてみると、とてつもないファーストアタックが鼻腔を貫きました。舌に伝わる味が牛乳なのに、醤油の香りが鼻に抜けるとこんな感じになるんですね。正直脳がPP(プチパニック)しています。
しかも強烈な牛乳の吸収率。一気にゆるゆるです。この食欲を減退させる感じは夜食やダイエット中の間食におすすめなのではないでしょうか。
スナック菓子のプリンスであり、ダイエットの天敵であるポテトチップス。個人的にはやっぱりうすしお味こそが至高。そんなお菓子が牛乳と合わさると、どんな新しい世界を見せてくれるのか。
ポテトチップスは、もろにジャガイモですから、牛乳と合わせてもクリームシチューに入っているジャガイモ感覚です。食べる前の印象としては他のスナック菓子と比べてかなり受け入れやすい感じですね。
牛乳を注いだ器に鼻を近づけてみると、完全なポテチ臭が牛乳の香りをブチコロシています。少々不安になりますが食べてみると、コレが素晴らしい美味しさ!素直に「おお!美味しいじゃん!」って感じです。が!、とにかく柔らかくなるのが超早い。美味しいのは、牛乳とポテチが触れ合った瞬間だけで、そこからはもうただの崩した芋を牛乳に入れて食べてるって感じの状態です。
でも、あれだけ美味しかったのですから、のこった牛乳にも期待が高まります。飲んでみると、味はまったく変化のない牛乳なのに、ジャガイモの「芋臭さ」だけが牛乳に乗り移っていて、お世辞にも美味しいとは言えない味でした。
ポテチ好きなんだけど、さすがに毎日は飽きたな!って人であれば、年に1回くらいは牛乳に浸して食べるのがオススメだと思います。
映画との相性抜群のスナック菓子といえばポップコーン。てか原料がコーンフレークと同じなんだから、ポップコーンが最もシリアル風の食べ方に合うお菓子なのでは?という期待で購入。
牛乳を注いでみると、香りだちは抜群!バターの柔らかくもコクのある香りと牛乳の感じが絶妙で、なんならちょっと食欲をそそります。期待を込めて1口目、「食感が最悪」です。牛乳を注いでる瞬間になぜか「シュワシュワ」という音が聞こえていたので嫌な予感は多少あったのですが、とにかくゆるゆるになってしまって、コーンの皮の部分だけが固いという最悪の食感なのです。
そして、バターに隠れていましたが、コイツ醤油味でもあるのです。案の定残った牛乳に醤油の香りが移ってしまっており、牛乳も美味しくなくなってしまいました。香りが良かっただけに残念。
消化に良さそうなので、体調の良くない時のお昼ご飯や、歯が急に無くなってしまった時の食事におすすめです。
さて、ついに大本命といっても過言ではないスナック菓子の老舗(?)キャベツ太郎。小学校の頃から近所の駄菓子屋さんなどでお世話になりました、まさかこんな形で再会することになるとは、出会い頭で申し訳ないですが牛乳に沈んでください。
第一印象としては、いかにも美味しくなさそうですよね。封を開けた瞬間に部屋中に広がるソースの香り。お好み焼きに牛乳って合うのかな?とか想像させられる感じです。牛乳をかけると、一気にふやけるかと思いきや意外と頑丈で、サクサク食感が残るのですが、やっぱりソースは牛乳と合わなすぎ( 笑)
とにかくソース!ソース!ソース!の応酬で、牛乳は「変な味」を追加するだけの役立たずに成り下がっています。美味しくないなーと思いながら食べ進めていたのですが、ここで奇跡に遭遇。
なんと、残った牛乳が「ビシソワーズ(ジャガイモの冷たいスープ)」みたいで美味しいのです。「あらやだ!友達に料理を振舞いたいのに、ビシソワーズの材料がないわ!」という奥様、牛乳にキャベツ太郎を入れてぐちゃぐちゃに潰したら、あっという間にビシソワーズが完成(するかも)ですよ!
これ、個人的大本命。最も牛乳に合わないお菓子はスコーンなんじゃないか!?とおもって購入した逸品。きっと頭がおかしくなるくらい牛乳の味と喧嘩してくれて、面白い記事が書けるにちがいない!と思ったのですが、最も「シリアルとして食べるにふさわしい」味でした、期待はずれというか、期待通りというか・・・。
まず食感、これがシリアルパフに酷似しており、サクサク感と、柔らかくなっていくまでの時間の動きが抜群です。そしてコーンの香りも非常に良く、喧嘩すると思った和風バーベキューの味も、牛乳でまろやかになっていい感じ。とは言うものの、やっぱりスコーンはスコーンのまま食べたほうが美味しいんですけどね・・・。
さて、やっぱりシリアルといえば、残った牛乳が楽しみですよね!スコーンの残り汁は、いい感じにベージュ色となっており、味のほうは最悪に美味しくありません(笑)ほんと、醤油と牛乳に焼肉のタレで味を整えた感じ。これさえ美味しければ「スイーツ系以外の本格調味料系シリアル」として成立したのに!
でもまあ、味の強やと食べやすさ的に、甘くないシリアルを求めている人におすすめだと思います。夜ご飯なんかにササッと食べたいならコレですね!
メキシコからの刺客!タコス味と牛乳の化学反応が楽しみです!これは完全に悪ノリで購入したやつですね。とはいっても原料はコーンですから、コーンフレークと同じ!砕きながら食べれば結構美味しいのでは!?と思い始めました。
開けた瞬間の「っテキーーーーッラ!」って香りが牛乳と合うとは思えませんが、でもまあ辛いものを食べた時に牛乳でリセットしたりしますしね、もうあらかじめリセットした状態で食べると思えば結構受け入れられるわけありませんねwww
とにかく、タコスの味を生み出すトマト系の味の相性が悪く、口の中で猛烈に牛乳とヤリ合って、とてもじゃないですが沢山は食べることができません。ただ、ふやけてくると幾分マシになってきますが、とにかく牛乳が「クサイクサイクサイ!」って感じで、飲み物としては最悪の状態です。
ドリトスのタコスが辛い!このままじゃ食べれない!って人は、牛乳をかけてシリアル風に食べるのがオススメですが、まあそこまでして食べたい人はいませんよね。
さあラスボス。みんな大好きカラムーチョ!正直、スパイシー系との相性が悪いことは直前のドリトスで経験済み、しかし原料がポテトなら!きっとポテトなら奇跡を起こしてくれるはず!
封を開けた瞬間、細かめに刻まれているカラムーチョ。ほら、御誂え向きだと思いません?もうシリアルにして食ってくれって感じの作りですよ、そもそもシリアル用に作られたんじゃないですか?コレ。
そして食ってみるとビックリするくらいイケるんですよ。おお!うまいじゃん!いいじゃんいいじゃん!ってなったんですけど、ちょっと冷静になってみると、どう考えてもそのまま食べたほうが美味しいんですよね。牛乳をかけて食べたスナック菓子の中では美味しい部類ってだけでwww
しかも香りは良くありません!でもまあ、スパイシーな夜を過ごしたいって人の夜ご飯にはおすすめかもしれませんね。
いろいろなスナック菓子に牛乳をかけて食べてみましたが、ここで1つの仮説が立ちました、それは「原料によって美味しさに大きな差が有るのではないか!?」ということ。今回の実験でわかったのは以下の感じ。
そして、僕が試した10種類のスナック菓子の中では「そのまま食べるより牛乳をかけたほうが美味しい!」というスナック菓子は残念ながらありませんでした、「マツコ&有吉の怒り新党」で、カルビーの社員さんがどことなく無理をして美味しいと言っているような感じがしたのは、あながち間違いではなかったのかもしれません。
とりあえず、今回食べたスナック菓子と牛乳の組み合わせをランキングにしておきますね。