夏の風物詩でもあるそうめんといえば「流し」ですよね。
冷えた水と共にそうめんが流れてくるってだけで涼しくしてくれるのですが、その「流し」の呼び方に関しては共通ではないみたい。
僕は「そうめん流し」派なのですが、人によっては「流しそうめん」派もいるんです。
実は「流しそうめん」と「そうめん流し」の違いは流し方だったりするんですよ。
ちなみに、「そうめん流し」の発祥の地は鹿児島県にある唐船峡。
鹿児島出身の僕がそうめん流し派であるのは当たり前なのかもしれません。
平成最後の夏ももう終わり!って事で鹿児島県指宿市にあるそうめん流し発祥の地「唐船峡」(とうせんきょう)に行ってきました。
皆さんは「流しそうめん」と「そうめん流し」だったらどっちの方が馴染みがありますか?
僕は子供の頃から「そうめん流し」しか言ったことがありません。
とは言っても、正直僕は別にどっちでも一緒だと思ってたというか、ただ言い方が違うだけだと思っていました。
ところが、少し気になったので色々調べていると「流しそうめん」と「そうめん流し」は意味しているものが全く違うということを知りました。
むしろ「流しそうめん」が一般的で「そうめん流し」って言っている僕は珍しい方なのかもしれません。
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竹を半分に割ったものに水とそうめんを一緒に流して、一列に並んだ人たちが流れて来たそうめんを箸ですくって食べるのを「流しそうめん」と言います。
どう考えても先にすくうことができる人の方が有利なアレです(笑)
そうめんを流すと言って一般的なのはこっちの方ではないでしょうか?
「流しそうめん」は本物の竹を使うとなると準備が大変ですが、最近ではプラスチックの竹も販売されているのでみんな手軽にできますね。
ちなみに、流しそうめんの発祥地は宮崎県の高千穂だそうです。
BBQついでに流しそうめん!なんてのも出来ちゃうわけです。
実際に僕はこの「流しそうめん」をした事がなくて、「おい全然俺のとこ流れてこないぞ〜!!」とか言いたいな、なんて思ったりもしたりしなかったり。
急にうどんとか流して「麺違いや!」なんて言われたかったりするわけです。
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それに対して僕が子供の頃から知っているのが「そうめん流し」。
「そうめん流し」は、ドーナッツ状の水路に人工的な水流を作ってそうめんを流して食べるというもの。
つまり、小さな流れるプールの中をそうめんがくるくると回っているイメージです。
「流しそうめん」は流してから一番下に行くまでが勝負ですが、「そうめん流し」はエンドレスで回っているので競い合う必要もありません(笑)
あと、「流しそうめん」では流す人はそうめんを食べることが出来ないのですが、ドーナッツ型のそうめん流し器ならみんなでテーブルを囲むことができます。
ただ、そのそうめん用の小さな流れるプールなんて中々作れないじゃないですか?
だから、僕は竹でそうめんを流しているのは「簡易版のそうめん流し」って思ってたんです。
「そうめん流し」が主流の地域で生きてきた僕にとって「流しそうめん」を見ても「そうめん流し」と言っていたように、「流しそうめん」が主流の地域で生きてきた人にとっては、くるくる回る「そうめん流し」を見ても「流しそうめん」っていうらしいです(笑)
実はそうめん流しは鹿児島県指宿市にある「唐船峡」が発祥の地。
1962年(昭和37年)に指宿市(旧開聞町)が流しそうめんを導入すると、町長(旧開聞町の助役)が回転式そうめん流し器を発明しました。
この回転式そうめん流し器を唐船峡が導入したことで、鹿児島県で知らない人はいないというほどそうめん流しの唐船峡として広く普及しました。
そして、その回転式そうめん流し器で流れている水は平成の名水百選にも選ばれた「唐船峡京田湧水」を利用しています。
1日に10万トンも湧き出る水の年間平均水温は12度!
その為、年間を通して程良くひんやり冷えた水にそうめんを流して食べることが出来るのが特徴です。
鹿児島で生まれ育った僕にとっては、そうめん流しといえば唐船峡だし、唐船峡こそが至高なんです。
よくメディアでは取り上げられるのですが、最近では千原ジュニアが来て紹介したそうですよ。
最高のそうめん流しをしたい!
ということで鹿児島市街地から車で約1時間30分かけて、そうめん流し発祥の地「唐船峡」に行ってきました。
行ったのは9月の中頃ですが、鹿児島からしたらまだ夏(笑)
僕は子供の頃に何回か行っているので初めてではないのですが、かなり久しぶりに来ました。
実はここ唐船峡には市営・長寿庵・鱒乃家の3つのお店があります。
とは言っても、入り口が違うだけで階段を降りれば全店繋がっていますが。
その中でも今回僕が行ったのは、長寿庵。
理由としては、親のお気に入りだからです(笑)
というのもありますが、タクシーの運転手に聞いてもお勧めされるくらい長寿庵が人気です。
入り口に行くと急な階段がありますので足元には気をつけて・・・
階段の入り口にはメニューもあります。
結構急な階段ということがわかると思いますが、普通に登ったり降りたりすると息が切れてしまいます。なので
夫婦坂(フーフー)
って言うんです。
僕はなんも悪くありませんよ←
ちなみに、唐船峡は平地よりも40メートル近く低い場所にあるので、真夏でも涼しいのが特徴です。
夫婦坂の階段を降りると左手に見えてくるのが市営のそうめん流し。
テレビだったり取材の際には市営が利用されるんだとか。
そして、その右手にあるのが長寿庵です。
写真だけ見ると、市営の方が明るくて良さそうですが、風情があるのは断然長寿庵です。
洞窟の外壁が目の前にありますからね。
そうめんだけかと思ったらいろんなメニューがあります。
さすが味の長寿庵(笑)
卵焼きだったりマスの塩焼きだったり・・・
食べたい食券を買ったら、好きな席を選んで着席します。
一応洞窟ということもあって、いろんな所で小さな滝のようなものがあります。
写真でも分かるように、水の音は涼しくさせてくれますから、水際は人気なようでした。
そしてその水の下には、たくさんのニジマスがいるんです。
正直気持ち悪い!ってくらいいました(笑)
このニジマス達、食べるとめちゃくちゃ美味しいんです!
ニジマスも食べたい人は食券売り場で注文するだけです。
僕は注文しました(後ほど写真載せます)。
このように、専用のボトルに入れて持ち帰ることも出来る湧水コーナーもあります。
ここに出てくる水も止まらずひっきりなしに水が出てますからね、自然って面白いですね←
そしてこれが噂の回転式そうめん流し器です。
見て分かるように、ドーナッツ型の周りを水が流れて、真ん中は排水になっています。
すごく贅沢な水の使い方のような気がしますが、湧水ですからしょうがありませんね。
あと、みんなが想像しているより水の流れは早いです(笑)
そうめん流し器の周りに水滴がついていることから、この水がどれだけひんやりしているかが分かると思います。
ちなみに、水の流れは反時計回りなのですがこれは右利きの人を想定して作られています。
左利きの人はそうめんが取りづらい!って思うかもしれませんが、右利きの人も左利きの人も楽しめるように二段式になっている回転式そうめん流し器もあるんですよ。
実際に湯がかれたそうめんがざるで来ると、そうめん流し器の真ん中にあった縁の上に置けるようになっています。
そしてそうめんのつゆも真ん中に置くことで、冷えたつゆを維持することが出来るわけです。
実はこの唐船峡のめんつゆは鹿児島独特の醤油の甘さもあってすごく美味しいんですよ。
ちなみに、そうめんをかたまりでボン!って流しても、水の勢いもあってかすぐにほぐれてくれるので、食べたい分だけとかそういうことを考える必要はないのがなんとなく良かったです(笑)
僕は贅沢におにぎりと味噌汁と鱒の塩焼きも注文。
さっきまで泳いでたマスです(笑)
すごい餌くれて育ててくれるやんって思いながら生きてたら急に網で取られて塩焼きにして食べられる運命は少し惨いですが・・・
めちゃくちゃ美味しいんです(笑)
川魚特有の臭みみたいなのは全くないので川魚は嫌いだ!って人も食べることが出来ると思います。
総じてアキラも大満足である。
唐船峡は夏だけでなく冬も営業していて年中無休なのが嬉しい所。
冬場は温かいメニューもあるし、座敷のある屋内でのそうめん流しもいいかもしれませんね。
皆さんも鹿児島に行く機会があったら、是非とも指宿市にある唐船峡でそうめん流しを楽しんでってください。
店舗名:長寿庵
所在地:鹿児島県指宿市開門仙田77
営業時間:
・夏季
5 – 6月(10:00 – 17:00)土・日・祝日 10:00 – 19:00
7 – 8月(10:00~20:00)
・冬季
9月下旬 – 4月(10:00 – 16:00)
電話番号:0993-32-3155
店舗HP:http://minamibussan.jp/tyojyuan/tyojyu_kaimon/kaimon.html
座席数:屋内席245席(お座敷席175席)・屋外席250席
唐船峡まで行けば美味しいそうめんを食べることが出来ることは分かったけど、鹿児島なんてなかなか行けないよ!!
本当そうですよね。僕も今すぐにでも食べに行きたいけど行けません。
はぁ・・あのそうめん流し器でいつでもそうめんを食べれたらなぁ・・・
そんな方に朗報です。
世の中には、そうめんが大好きで大好きでたまらなくて、おそらく唐船峡でそうめん流しを経験し、家でも同じようにそうめんを流して食べたい!って思った人がいるんです。
そして開発しちゃってるんです、家庭用そうめん流し器を(笑)
現在の価格はコチラ |
色んなそうめん流し器があるので迷ってしまうのですが、少しでも唐船峡に近づけるのであれば冷えてた方がいいですからね。(そうめん流し器の一覧は「現在の価格はコチラ」を押すとご覧頂けます)
そして、唐船峡と同じようにそうめんを味わいたいなら、めんつゆにもこだわる必要があるのは言うまでもありませんね。
現在の価格はコチラ |
必殺!唐船峡のめんつゆ!!!
なんと唐船峡は親切にめんつゆまで出してるんですね〜。
鹿児島の家庭なら必ず1本あるこのめんつゆは他の料理にも使えますので1本でも持っとくと良いですよ(笑)
これでご家庭でも「そうめん流し」を満喫することができますね!