公園にタコの遊具ってありませんでした?あの遊具をオブジェだと考え、ライティングを熟考して撮影すると、とんでもなく幻想的で不思議な写真になるって知ってましたか?
その道の第一人者(?)だと僕が個人的に思っている木藤富士夫(KITO FUJIO)氏。
北は北海道から南は沖縄まで、そういえば僕の実家の近くの公園の遊具も撮影されてました。どれも「これ、誰が作ったの?」って思うような不思議な遊具が、今にも動き出しそうな不思議な力を纏ってフィルムに収められています。
木藤富士夫氏の情報は公式サイトに載っている程度の事しか知りません。生まれは、神奈川県相模原市、法政大学を卒業後、スーパーで野菜を仕入れて販売する仕事をしていたが、大学の学費を完済できたタイミングで脱サラし、2005年にフリーランスの写真家になったそうです。
僕自身は後ほど紹介する「公園遊具」というシリーズの作品で木藤富士夫氏を知ったのですが、古くからのファンとしては、動物や屋上遊園地の写真を撮っている人という印象のようです。
様々なテーマで写真を撮られているのですが個人的に木藤富士夫氏の作品で好きなテーマが以下の2つです。
少し、それぞれの魅力についてお伝えします。
何と言っても、僕が大好きな木藤富士夫氏の作品といえば、公園遊具シリーズです。そもそも公園のオブジェ的遊具が好きなのですが、それをライティングによってこんなにも幻想的かつシュールな写真を撮るなんて、凄すぎです。
公園遊具シリーズに登場する写真はどれも一発撮りではなく、照明の位置をなんども変えて撮ったものを合成して作成しているそうです。
動物やロボットなどをモチーフにした遊具が持つ躍動感や不気味さも素敵ですが、無機質なデザインの遊具が生み出す幻想的な空気も素敵です。
画像引用元:http://fujio-panda.com/
個人的には、木藤富士夫氏の写真を語る上で欠かせないのがコレ、となりンちシリーズ。ぜひ、このシリーズもZINEにしてほしいと、僕が多分日本で一番待ちわびている気がします。
かつてここに家があったという痕跡がありありと残っており、そのシルエットや残されたヒントから、どのような家が建っていて、どんな人がどんな生活をしていたのかと、妄想が膨らむ写真が豊富です。
これは、遊具以上に実際の撮影場所にいって周辺の状況と照らし合わせながらみてみたい。でも、写真だからこそ「枠の中の遊び場」で妄想を膨らませられるのが良さなのかもしれません。とにかく面白いですので、みなさん見てください。
さてさて、本題と言いますか、木藤富士夫氏の撮影した公園遊具シリーズの中から、個人的に好きな作品をピックアップしてご紹介します。
どうでしたか?
どの写真にも撮影場所が書かれていますので、家の近所があれば見にいってみると、また違った面白さを発見できるかもしれませんよ!
超個人的な感想ですが、古びた遊具が醸し出すノスタルジーな空気と、ライティングによって生み出される躍動感と未来感、今にも動き出しそうなこの感じはレトロフューチャー的と言いますか、千と千尋の神隠しや、鉄コン筋クリート、パプリカ、といったアニメをみているときのような不安感が心を浄化していってくれるような感覚になります。
公園遊具シリーズの撮影秘話がエキサイトニュースに掲載されていました。
>>公園遊具を幻想的に撮り続ける木藤富士夫氏の気を遣いすぎる撮影秘話
ぜひ、気になった方は、木藤富士夫氏のHPまたはtumblerをチェックしてください。