普段サッカーをする人達からしたらスパイクはとても大切な一つの武器。
それだけ大切なものだから慎重に選びたいですよね。
スパイクを選ぶ際には、デザイン、軽さ、フィット感等々、チェック項目は人それぞれありますよね。
でも僕が聞きたいのは本当にそのスパイクで大丈夫!?ってこと。
社内の肩書きはサッカー選手であるAkiraがサッカースパイクの選び方とスタッドの種類についてご紹介しちゃいます。
スパイクとは、急な切り返しやターンをサポートしてくれて足への負荷をできるだけ減らしてくれるプレー中のパフォーマンスに欠かせない道具。
最近では、めちゃくちゃカッコいいじゃん!って物から、ずっと愛されているクラシックな物まで幅広いスパイクが取り扱われています。
僕もサッカーをする身なのでスパイクを見たり買ったりすることは今まで沢山経験してきましたけど、僕が一番気にしているのはスタッドだったりするんですよね。
実はスタッドにはいろんな形状があって、形状によってグリップや足への負担に意外と影響してきます。
そしてそのスタッドはグラウンドによって対応できる種類があって、これを選び間違えるとパフォーマンスの低下だったりスパイクが壊れたり、そして思わぬ怪我に繋がってしまうんです!
え?Akiraってデザインとか一番重要視してそう!って人。違うんですよ。実はスタッドによっていろんな違いがあるんですよ!
スタッドとはスパイクの底辺についているイボイボ(ポイントとも言う)のことです。
まず最初に大まかにスタッド自体の形状について。最近のスパイクは4種類の形状があります。
スタッドの形状よっても色々なメリットデメリットがあるということを覚えてください。
写真のように丸型のスタッドの特徴としては、前後左右の力を均等に受けることが出来るので足への負担がかかりにくいことです。
摩擦にも強いので耐久性に優れています。
ただデメリットとしてはグリップ力が他に比べて劣ります。そのため、ドリブルをどんどん仕掛ける超攻撃的な人には向かないと言えるかもしれません。
川崎フロンターレの中村憲剛選手などが着用しているモデルのスパイクは丸型のスタッドですね。
彼のように真ん中で縦横無尽に走り続けて最後にパスを出す。しかも攻撃だけでなくて守備もしなくてはならないポジションの選手は丸型スタッドを1つ持っていてもいいかもしれませんね!
写真のスパイク:モレリアネオ(ミズノ)
丸型スタッドよりもグリップ力に優れているため、急な方向転換などの瞬発的な動きに向いています。
足腰にかかる負担が大きいのがデメリットです。そのため、サッカーを始めたばかりの人や子供達には向かない形状かもしれません。
写真のスパイクは、本田圭佑、阿部勇樹、吉田麻也選手が愛用していたスパイクです。
3人のポジションを見てもフォワード、ミッドフィルダー、ディフェンダーということから比較的いろんなプレースタイルの選手が使用しているのがブレード型のスパイクと言えそうです。
写真のスパイク:ウェーブイグニタス (ミズノ)
円型とブレード型の中間に当たるのがこのトライアングル型です。
全方向へのグリップ力も優れていて、全方向への瞬発的な動き(クイックネス)にも優れています。
簡単にいうと、丸型とブレード型のいいとこ取りみたいな感じですね。
写真のスパイクは日本代表の10番を背負う香川真司選手が以前着用していたモデルです。
緩急の変化などの一瞬のプレーで試合を変えるような選手が履いているイメージですね。
写真のスパイク:F50 アディゼロ FG(アディダス)
最近のスタッドは個人のプレースタイルに合わせたスパイクが作られてくるようになってきたので、丸型とブレード型のミックス型が多くなってきています。
上の写真はかかとの前2つと真ん中前方がブレード型で、周りは丸型になっていますね。
丸型のスタッドで前後左右の力を分散することで足への負担は減らしつつも、方向転換などのいざ!という時のグリップ力を高めるためにブレード型を指の付け根あたりとかかとに配置されています。
写真のスパイクを履いてる選手は、世界で活躍する長友佑都選手だったり、ドリブラーで有名なネイマールやC・ロナウドなども着用しています。いずれも、縦に横にとグイグイ切り込む選手ですね。
もはや最近はミックス型がスタンダードになってきている気がしますが今後の動向をチェックしてみます!
写真のスパイク:マーキュリアルヴェイパー11 AG
スパイクを購入する際に商品名の後ろにある二文字のアルファベットを気にしていない人って意外と多いんですよね。
実はアルファベットはスパイクのスタッドが対応するグラウンドを表しているんです。
サッカーショップに行ってスパイクを買う時に必ず下記のような二文字のアルファベットが記されています。
INに関しては、スタッドと言うより平面のソール(スタッドがない)なのでスパイクと呼べるかはわからないですが、種類として一応書いておきますね。
見てもわかる通り単にスタッドとは言っても色々なタイプがあることがわかります。
それでは、何がなんのこっちゃ分からない人もいると思うのでそれぞれのタイプを簡単に説明していこうと思います。
スタッドなんて何でも一緒でしょ?って人も、スタッドに対応グラウンドがあるなんて知らなかった!って人も知っていて損はないのでぜひ目を通してください。
日本でよく見られる硬くて乾いた土のグラウンドに向いているスタッドです。
土のグラウンドは下からの突き上げが強いのでスタッドの数も多く・小さく作られているのが特徴です。
土でつま先部分が消耗しやすいので、つま先は補強されています。
つまり同じシリーズであれば一番頑丈に作られていると言っても過言ではないです。
日本であまり見られない天然芝・軟らかい土のグラウンドに向いているスタッドです。
HGとは逆に下からの突き上げは弱いですが、グリップが効きにくいこともありスタッドは鋭く、そしてスタッドの数も少ないのが特徴です。
足への負担は一番少ないのがこのFGで、軽量化が容易なことから同じシリーズであれば最も軽いです。
同じ芝でも人工芝での使用はやめましょう。
人工芝では、スタッドの引っかかりが強すぎてスタッドが折れたり、足にマメができてしまったりしますので天然芝以外の使用は避けましょう。
天然芝・ぬかるんだ土のグラウンドに向いているスタッドです。
あまり普段から使用している人は見かけないタイプですが、フッカフカのグラウンドや雨のグラウンドでは効力を発揮します。
固定式と取り替え式のスタッドがありますし、ミックスされたスタッドもあります。
スタッドの材質や数などもスパイクによって様々なのが特徴の1つとも言えます。
最近日本でもよく見られるようになってきたのが人工芝(ロングパイル)のグラウンドに向いているスタッドです。
人工芝はグラウンドの中で一番引っかかりが強いので、グリップが強すぎると足首を怪我する恐れもあります。
その為スタッドは大きさの違う丸いスタッドがよく使われているのが特徴です。
AGのスパイクは天然芝で使用することも可能ですが土グラウンドには全く対応していないので気をつけてください。
逆にFGのスパイクは人工芝で使用しないようにしてください。
硬い土・人工芝(ショートパイル)のグラウンドに向いているスタッドです。
TFに関してはスパイクというよりシューズというのが正しいかもしれません。
実際にトレシュー(トレーニングシューズ)と呼んでいます。
最近は日本でも増えてきている屋外フットサルのグラウンドはこのTFシューズが一番適しています。
スタッドの代わりにたくさんのイボイボが付いていて足への負担が少ないのが特徴です。
つまりグリップ力はスパイクに比べて劣るけど疲れにくいシューズがTF。
ウォーミングアップやトレーニング時に使用するプロ選手も多いのがこのTFシューズです。
屋内ピッチ(体育館等)に向いているスタッドです。
向いているというか、屋内のフットサルでは靴底が黒色のものは使用することができません。
INシューズは普通のトレシューと変わらないですが、靴底が飴色なのが特徴です。
学生の時に体育館で履いていた靴のアッパー部分がサッカーシューズっぽいってだけですね極端にいうと(笑)
実際にスパイクを購入する時は、自分の足と自分のプレイするピッチに最も合うものを選ぶことが基本です。
気に入ったデザインがあるのであれば、そのスパイクが自分がよくプレーするグラウンドに対応しているかを確認するほうがいいですよ。
今はネットでスパイク情報も見れますし、サッカーショップで店員さんに聞けばかなり詳しく説明してくれます。
僕は今まで使っていたスパイクだから、とか、買いたくないからとかいう理由で無理やり使っていましたがスタッドの怖さを見ています。スタッドの対応グラウンド以外でプレーするとパフォーマンスが低下するし、スパイクは壊れるし、怪我に繋がります。
僕は今からダサい言い訳をさせてもらいますが、学生の時体育の授業でサッカーをするのがすごく苦手でした。
なぜかって運動靴がすごく滑るから(笑)
学校のグラウンドは硬くて乾燥した土だったのですが普通の靴では全くグリップが効かないので普段のプレーややりたいプレーがあまり出来ないんですよね。
でも簡単に、かつ極端に言えばそういうことなんですよ。
スタッドが違うだけでそんなに影響はないからっていう人もいますけど、僕は最大限でプレーしたいのでスタッドは絶対にこだわったほうがいいと思っています。
写真のスパイクはFGモデルのスパイクですが、ご覧のようにかかとのスタッドが折れてしまっています。
FGモデルなのにも関わらず人工芝(ロングパイル)と固い土でプレーしてしまったがために摩擦や衝撃などによってなんとも無様に折れてしまいました。
先ほども言ったようにFGスパイクで人工芝でプレーするのは本当にやめたほうがいいです。
せっかくのお気に入りのスパイクもこれではもう履けません。
しかも、足首をグネって捻挫してしまう始末になってしまったのです。
スタッドが折れてしまうことだけが怪我に繋がるわけではありません。
先ほども言いましたが、各モデルのスタッドはグリップを高めるためにそのグラウンドに対応して作られていることを忘れないでください。
地面に刺さりすぎたり、芝に引っかかりやすい(芝離れが悪いともいう)こともあり思わぬ怪我をしてしまうことがあります。
写真のように重い捻挫をしてしまうと大好きなサッカーも出来なくなってしまいますよ。
サッカースパイクを選ぶ際は、自分がよくプレーするグラウンドに対応できるスタッドのこともしっかり考慮して選ぶようにしましょう。