お気に入りのスニーカーを最大限カッコ良く撮影する方法として、スニーカーヘッズ達だけならず、多くのインスタグラマー達から注目されている撮影方法「キモ撮り(KIMODORI)」。まだ知らないなんて人は時代遅れかも?
そんなキモ撮りですが、僕はあることに気がつきました。この撮影方法だと、ABCマートや東京靴流通センターで買えるような普遍的なスニーカーですら、激レアスニーカーに見えるんじゃないか?って事です。
今回はそんなキモ撮りについて、どんな撮り方なのか、また撮影方法と合わせて、実際に普通のスニーカーでやっても激レアに見えるのか?などについて検証&解説していきます。
キモドリとは、インスタグラムなどのハッシュタグ「#キモドリ」「#キモ撮り」「#KIMODORI」がつけられて投稿される、スニーカー中心の構図で撮られた写真の事。発案者はお笑い芸人レイザーラモンRGこと、出渕 誠(いずぶち まこと)。
写真の中にメインとなるスニーカー、そしてスニーカーに合わせたファッション、そして表情を入れる事でキモドリは成立するようです。最近では、片手に写真に入らない方のスニーカーを持つのが主流。キモ撮りの亜流にビョークと同じ内股のポーズで上から撮影するビョーク撮りがある。
語源としては恐らく、キモいくらいかっこつけた撮り方。もしくは、この撮り方を自虐的にキモいと表現しているのではないかと思われますが、真相は闇の中です。RGさんに会える機会があったら聞いて見ます。
さすがはスニーカー同好会の代表であるレイザーラモンRG。古き良きHIPHOP感のあるポージングと、スニーカーを最高にかっこよく見せる構図。そしてどこか滑稽な雰囲気。最高です。
まず、カメラのセッティングですが、セルフィーモードにした状態で、スマホを上下逆にします。こうすることで、最もアオリを効かせた状態で撮影できます。
また、タイマーを3秒か10秒に設定してとったほうがいい感じに撮れます。片手で操作して撮ることもできますが、結構手が入ってしまうのとすごい体勢になるのでタイマーを使うのがおすすめです。
上の写真のように角度を変えられるスタンドや三脚などを利用すると、より良い感じに撮影できます。
ポージングの注意点としては、できる限り足を前に出すことです。画角ギリギリまで足を前に出し、体をできる限り後ろに引くことで小顔効果が狙えますし、スニーカーを前面に押し出すことができます。余っている方のスニーカーを手に持ってもいいですし、それで口元を隠してイケメン詐欺もできます。
記事執筆時の今日、ちょうどナイキSNKRSから到着したフォームポジットをキモ撮りしてみたいと思います。
せっかくキモ撮りするなら背景にもこだわりたいところ。例えばフェラーリとかをバックに撮れば、スニーカーを自慢しているように見せてフェラーリを所有していることを自慢できたり、ハワイにしかないお店をバックにすることでスニーカーを自慢しているようで実は海外旅行をこっそりアピールできるなんて利点もあります。
今回はとりあえず、西新宿にあるLOVEのオブジェの前で撮ることにしました。
写真には入ってませんが、結構周囲には人だかりが出来てます。「あれ、インスタグラムとかで有名な人なのかな?」みたいな小言も聞こえてきますが、僕はインスタグラムのアプリをスマホに入れていないくらいインスタグラマーと無縁の人種です。
で、撮影したキモ撮りがコレ。
わざわざ、こんなところまで来て撮影した意味があったのか?って思うくらい、写真の中が僕とフォームポジットで溢れています。全くLOVEの無い写真になってしまいました。が、それもまたキモ撮りってことで!
さて、みなさんもキモ撮りができるようになったと思いますから、ここからは別の角度で実験です。
キモ撮りをすることで、スニーカーがものすごくカッコよく見えることは理解できたと思います。ですのできっと、この記事を読んだ多くのインスタグラマーは、レアなスニーカーを手に入れたらインスタグラムにキモ撮りした写真を載っけるのでは無いでしょうか?
しかしそれを逆手にとったらどうでしょう?別に限定モデルでもレアモデルでも無い、普遍的なスニーカー。例えばママが買って来てくれたスニーカーだとか、いつ買ったか覚えてないようなスニーカーとかをキモ撮りすれば、古着屋で奇跡的に見つけた激レアスニーカーに見えるのでは無いでしょうか?
弊社のインターン生たちも手伝ってくれたので、早速実験してみます。
▲2017年の顔とも言えるシュプリームとナイキがコラボしたモアアップテンポ、通称シュプテン。8~10万円程度で取引されている名実ともに激レアなスニーカーだと思います。カラーギャングっぽいイメージでキモ撮りしてみました。
▲こっちは、アンディフィーテッドとナイキがコラボしたエアマックス97。シュプテンほどは行きませんが、なかなか激しい争奪戦となったスニーカーです。特に白はアンディフィーテッドのみでの販売となったので球数が少なく、現時点で5~8万円程度で取引されています。
ま、レア度の高いスニーカーでキモ撮りするとこんな感じです。やっぱりキモ撮りに合うと言うか、スニーカーを自慢する写真を撮るならキモ撮りに限る!って感じですね。ポージングもいい感じにキモいと思います。
さて、ここからは弊社の社員やインターン生に手伝ってもらって、自宅にあるスニーカーでキモ撮りしてもらいました。
▲まずは我らが半田社長。AJ1のUnSupremeのジムレッドですね。赤いセメント柄がかっこいいスニーカーではありますが、別に特別レア度は高くありません。まだ割と定価で新品が手に入るモデルです。ポージングが理想的なキモ撮りで笑える。
▲横位置で撮影してくれたミヤビ君は、AJ1 DMPパックのセルティックスでのキモ撮り。こうやってスニーカーの名前を書くだけでも激レア感が増していく気がするが、このスニーカーも特別レアなモデルでは無い。マイサイズを手に入れるのは難しいかもしれないが、今でも定価で手に入れられるモデルだ。
▲弊社のファッションモンスターことジローちゃん。ジョーダンスーパーフライ4のCNY(中国の旧正月モデル)でキモ撮り。左右非対称っぽく見えるバカ履き風デザインがなんとも激レアスニーカーっぽいが、これもオークション等では定価を大幅に下回る取引額。しかしまあ、キモ撮りするだけで、日本限定100足のスニーカーみたいに見えるのが素晴らしい。
▲弊社のサッカー選手こと、頭髪陰毛のアキラ。スケートボードもしないくせにNikeSBのステファンジャノスキーでキモ撮り。おそらく洗濯機の前だろう。その辺のABCマートにふらっと立ち寄っても手に入るような普遍的モデルだが、キモ撮りすると急に原宿のナイキストアに朝9時から並んでやっと手に入れたスニーカーみたいに見える。
▲出社したところを捕らえられ、強制的にキモ撮りをさせられたユザくん。恥ずかしがりながらも、かなりいい感じにVANSのERAでキモ撮りしてくれた。こちらもアキラと同じく、どこのABCマートでも手に入るような定番のスニーカーだが、キモ撮りされると、スラッシャーとかメタリカとかとコラボしたモデルかのようなレア感が出てくる。
▲痩せないダイエッター、ぽん太郎ことアベちゃん。ZARAの量産型スリッポンでキモ撮りしてもらったのだが、なんだかハイブランドの高級スニーカーに見えなくもない。靴底赤い?ルブタン?みたいな。って言うか、アベちゃんの場合、キモ撮りすると遠近感からか、めちゃくちゃ痩せて見えるせいで、そっちばかりが気になってしまう。
▲ファッションとか興味ないぜ代表のアキオ。アメ横の異常に安い謎の靴屋で買ったというこのスニーカーだが、スニーカーフリークの僕ですら見ただけでは名前が同定できなかった代物。どうやらレボリューションと言うシリーズらしい。アウトソールが謎のマーブルカラーで、キモ撮りしたら急にフライニット系のハイテクランシューの激レアモデルみたいに見える。
とりあえず、普通に手に入るようなスニーカーですら、キモ撮りするとかなりレア度の高い逸品に見えることが判明しました。お次は街に履いて出れないようなスニーカーですらないシューズでキモ撮りです。
▲サッカー大好き半田社長。お気に入りのネイマールモデルのマーキュリアルスーパーフライでキモ撮り。ネイマールモデルって言うとレアスパイクに見えるかもしれませんが、これも別にいつでも手に入るモデル。だが、スパイクに詳しくない人であれば、わざわざスパイクでキモ撮りするくらいなら珍しいスパイクなのかな?と思わせる仕上がり。
▲最後は僕。クライミングシューズでキモ撮りして見ました。日本を代表するクライマー「小山田大」のシグニチャーモデル「アグロ」です。って言うとレアシューズに見える?いや、さすがにクライミングシューズじゃ無理があるか・・・。
うん。見えますね。
でも、スニーカーを見た瞬間にモデル名やリリース日が浮かんでくるようなスニーカーヘッズには効果なさそうですが、自分の履いているスニーカーのモデル名やカラー名も知らないような人であれば、東京靴流通センターに売ってる3900円のスニーカーですら、日本限定100足の激レアスニーカーに見えるかもしれません。
ってことは、かっこいいスニーカーを写せば尚更です。
ポイントは、『Nike Air Jordan DMP pack “CELTICS”』とか『Jordan Super.Fly 4 PO “CHINESE NEW YEAR”』とかモデル名を正しく記入することでしょうか?そうすると、なんだか仰々しくてレア感が増すと思います。
もちろん、インスタグラムに載せる際はハッシュタグ「#キモドリ」「#キモ撮り」「#KIMODORI」を忘れずに!