2018年の年末から2019年の年始にかけて、弊社運営のサイトにおいて大きなアクセス減小がありました。
原因究明と対策を探る過程で、2018年に起こったグーグルの検索アルゴリズム変動について振り返ってみたのでまとめてみました。
2018年にまず大きな影響を与えたグーグルの主要アップデートと言えば、3月のアップデートです。
3月4日頃から不安定な動きをみせる兆候があり、3月7日に大変動を起こしました。
グーグルからも「検索エンジンのコアアルゴリズムアップデートを実施した」との公式発表もあります。
グーグルはこのアップデートに対して以下のような見解を示していました。
これらのことから、サイトの品質が悪いから下がったわけではなく、ユーザーの検索意図にマッチしているとされるサイトが上がったと考えられます。
つまり、このアップデートで下がったサイトは、品質ではなく今のユーザーの検索意図にマッチした内容になっていないから下がったと考えられるわけです。
加えて、サイトの性質によっては最新性や更新性がより重要になったとも受け取れます。
公式ツイッターは、「素晴らしいコンテンツを作り続ける以外に対策はなし」とのいつもどおりの見解を発表しています。
まぁこの辺はグーグルさん通常運転のけんかいといったところでしょう。
弊社運営サイトにおいては特に大きな影響を受けませんでした。
アップデートが本格的にあったとされる7日前後は確かにアクセスは減少したかに見えたものの、その後はそれまでと変わらぬ順位となり、上下動せず。
ただ、メインのキーワードが若干順位を下げ、ロングテールのワードの評価が上がったという印象でした。
これは通常のアルゴリズムの変動とは違うものの、順位への影響が非常に大きい要素の変更と言えるでしょう。
その名の通り、モバイル版のサイトを順位評価の対象とすることがアナウンスされています。
当該アナウンスから2ヶ月以上経ってから弊社運営サイト(Search Console)にも移行完了のメッセージが届きました。
ちなみにこのブログを書いている時点(2019年1月11日)で、モバイルユーザビリティにおいて、順位に非常に大きな影響を及ぼす非常に重要な気付きがあったので、これは別途記事を書きます。
2018年の4月21日にグーグルからコアアルゴリズムのアップデートがあった旨の発表がありました。
ツイッターに書かれた内容としては月曜日のリリースとのことだったので2018年4月16日ということになります。
どんな内容だったかについては、この時のツイートを参考になります。
要するに、「今回のアップデートに対するアドバイスは先月のツイートを見てねー」とのことだったので、基本的には3月のアップデートの修正や補足的な意味が強かったと思われます。
つまり、検索クエリと関連性が高いページの評価が上がったということになります。
この変動においても低品質なサイトの評価を下げたというよりも、現時点での検索意図を満たしたサイトが再評価されたと認識しています。
3月のアップデートと合わせて、この時点で対策として考えたのは、検索意図を満たしているかどうかなので、上位に表示されているサイトがどのような検索意図を満たしているかをさぐり、自サイトの記事タイトルと内容に整合性が取れるようにするという対策を考えました。
サイトの設計を見直すというよりも記事の設計を見直すためのリサーチを再考するのが明確に出来ることだったと言えます。
2018年4月のアップデートによる弊社運営サイトへの影響
このときのアップデートにより弊社が運営するサイトに大きな影響はありませんでした。
もちろん影響があったと思われるサイトがゼロだったというわけではありませんが、これをきっかけに順位が急落したというわけではないので、影響は軽微であると判断できます。
実は弊社運営のサイトにとってかなり重要なターニングポイントともいえるべき変動がこの2018年5月のグーグルアップデートです。
というのも、かなり大規模な変動と言われた3月のアップデートでは弊社運営サイトには大きな影響はなかったにも関わらず、そこまで話題にならなかった5月に非常に影響を受けました。
SEO関連の情報を探ると、この時のアップデートに関しても検索クエリと関連性が高いコンテンツが再評価されているようです。
他にもリライトをしっかりと行っているサイト、ドメインパワーが強いサイト、オリジナリティのあるコンテンツについても評価が強まったとの情報がありました。
やはり低品質のサイトの順位を下げる種類のアップデートではなく、サイトの評価基準が変化したことによって大きな順位変動が起きたと考えられます。
この5月のアップデートによって弊社運営サイトには、大幅に順位を下げたサイトと、順位を上げたサイトにはっきりと分かれました。
この変動によって、弊社の運営するサイトの中でも、特にコンテンツの見直しが必要であると感じていたサイトの評価が下がり、サイト設計する上で必要なコンテンツがいかに重要かを再認識することができました。
2018年のアップデートの中でもグーグル公式からコアアルゴリズムの更新として発表があった変動の一つです。
各種検索順位の変動を計測するツールにおいても明確にその変化を見ることができた変動でした。
内容としてはこれまでと同じように検索クエリとの関連性が指摘されています。
また、いわゆる医療系のキーワードに大きく影響するメディックアップデート(メディカルアップデート)、YMYL(Your Money or Your Life)と言われるお金や人生に関わるクエリが影響を受けたとの情報も。(E-A-T要素なんて言われてます。)
さらに、今までの変動時にはなかった情報として内部リンクに関するものもありました。
要するに関連するページからしっかりと内部リンクを受けているページへの評価が高まったとのことですが、まぁこれも確実に言えることではないでしょう。
そうしたページの評価が高まったように見えたというだけのことです。
お約束の通り、グーグルからはユーザーのためのコンテンツを作れとのことです。
E:Expertise(専門性)、A:Authoritativeness(権威性)、T:TrustWorthiness(信頼性)の頭文字をとったGoogleの造語。
これらが備わったコンテンツは高く評価しますよーといものです。
8月のアップデートにおいて、弊社運営のサイトはそこまで大きな影響を受けることはありませんでした。
気がついた点としては、運営期間が長く放置気味のサイトは評価が下がり、しっかりと修正をかけているサイトの評価は上がったということでしょうか。
しかしこれはアップデートによる影響というよりも、サイトを運営していて自然に起こったことと考えるべきでしょう。
グーグルの広報担当者ダニー・サリバン氏がツイッターによって小さなアップデートが実施されたことをツイートしました。
メジャーアップデートではないとのことでしたが、少なからず影響を受けたサイトもあったようです。
ちなみに、グーグルの20周年にちなんでバースデー・アップデートとか言う人がいたとかいないとか。
弊社運営サイトにおいて目立った影響は特にありませんでした。
というわけで、2018年にあったとされるグーグルの検索エンジンアップデートについてまとめてみました。
もともとは弊社の運営サイトに起きた検索エンジンからの急激な評価下落を受けて改めて洗い出したのですが、実は大まかにこれが原因なのでは!?という状況になっています。
これについては、もしも評価が戻った時に改めて記事にしようと思っていますのでそちらを楽しみにしておいてください。
それにしてもサイトの集客を検索エンジンから行っている以上、検索アルゴリズムの変動から逃れることはできません。
SEOについては、これが明確な答えだというのが、大まかにしかわからない部分があるのですが、今しばらく愚直に向き合っていこうかなと思っております。
それではまた。