「チャンネルサポート」や「ダボレール」とも呼ばれる「ガチャ柱」を使った棚作り。
方法が簡単なのでDIY初心者でも手軽に挑戦できるのが魅力ですが、賃貸マンションだと壁紙に傷がつけられないため石膏用のピンを使うのが一般的。
しかしそうなると、耐荷重が低いため、本などの重いものは収納できません。
そこで、おすすめなのが「ディアウォール」や「ラブリコ」と呼ばれる、ツーバイフォー材を柱にできるアイテムを使い、そこにガチャ柱(ダボレール・チャンネルサポート)を設置して、収納棚を作ってしまう方法です。
これなら、かなりしっかりとした棚が作れると同時に、賃貸マンションの壁紙を傷つけることもありません。この方法で、自宅の壁をオリジナルの収納棚に改造してみませんか?
今回のDIY手順をざっくりとご紹介しましょう。
どうです?簡単でしょ?
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ガチャ柱とは、主にロイヤル社の「チャンネルサポート棚柱」のことです。専用のブラケットを取り付けた棚板を、柱に「ガチャッ」と取り付けられる事からガチャ柱」と呼ばれています。
設置するためのパーツが少なく、取り付け後にも棚板の高さ調節が自由自在な点が、簡単にDIYできる収納棚の中でもガチャ柱を使って作る時の魅力であり、大抵のホームセンターで購入できるため、追加のパーツ手配などが容易なっ点も初心者におすすめな理由です。
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ディアウォールというのは、ツーバイフォー材の上下に取り付けるアジャスターのようなもので、片側にバネが取り付けられており、このバネの力で天井と床の間に突っ張り棒のような感じでツーバイフォー材を固定できる道具です。
今回は、この道具を使って柱を立てて、そこにガチャ柱を取り付けることで賃貸の壁を傷つけることなく、収納棚を組み立てよう!っていう作戦です。
ツーバイフォー材を突っ張り棒のように使用できるアイテムは、何も「ディアウォール」だけではありません。
ディアウォール以外で有名なものに「ラブリコ」というという製品があります。僕はどちらも使用したことがありますが、それぞれ「部屋との相性」があって、住んでいる賃貸マンションの部屋の作りに合わせて使い分けするのが最適と言えるでしょう。
ディアウォールとラブリコ、何が違うかというと・・・
ディアウォールがバネの力で突っ張るのに対して、ラブリコは一般的な突っ張り棒のようにネジの力で突っ張ることができるため、ディアウォールに比べてラブリコの方が強い力で柱を固定することが可能となります。
となると、ラブリコの方が良いのでは?って思う人もいると思いますが、ラブリコはその突っ張り力のせいで使用を誤ると天井をぶち抜いてしまう可能性があるのです。あと、見た目がメカメカしい。
なので、「天井にコンクリート製の梁が走っているなど頑丈な場合」はラブリコの方がおすすめですが、「軽量鉄骨で石膏ボードが止めてあるだけのような天井の場合」はディアウォールを使用するのがおすすめと言えます。
ちなみに僕は岩登り好きなクライマーなので、家の中トレーニング用の懸垂スペースをツーバイフォー材で組み立てています。コレを作るにはかなり強い対荷重や、斜め方向にかかる衝撃の強さが必要なので、コンクリート製の梁がある場所にラブリコを使って作っています。
こんな感じで、場面に合わせて使い分けていただければと思います。
>>https://plan-ltd.co.jp/plog/13206
というわけで、早速作って行きましょう。
必要な道具と材料は以下の通り!
現在僕の部屋には、ディアウォールを使ってツーバイフォー材を柱にし、そこに有孔ボードが打ち付けられていますので、有孔ボードの上からガチャ柱をコースレッドで固定し、そこに棚板を取り付けていく形になります。
しかし、ディアウォールを使ってツーバイフォー材を柱にしたことがないという人も多いかと思いますので、僕の過去の記事を引用しながら簡単にご紹介しますが、より詳細が知りたい!という方は「有孔ボードを取り付けてみた」という記事を読んでいただければ幸いです。
https://plan-ltd.co.jp/plog/13300
2本のガチャ柱で1枚の棚板を支えるため、最低でも2本以上のツーバイフォー材をディアウォールで柱にしなければなりません。
僕の場合は、ガチャ柱以外にも、壁一面を有孔ボードにするため、合計で5本のツーバイフォー材を発注しました。
僕の部屋の場合だと両端にコンクリート製の梁が走っているため、部屋の中央よりも高さが低くなります。計測してみたところ、壁の左端の高さが2195mm、右端の高さが1900mm、そして部屋の中央が2325mmでした。
で、ディアウォールですを使用する場合は、計測した長さからツーバイフォー材を45mm短くカットしての使用が推奨されていますので、2280mmを3本、2150mmを1本、1855mmを1本注文します。もちろんディアウォール5セットと共に。
今回、ディアウォールとツーバイフォー材を注文したのは「IPC DIY Lab.」というお店。
以前にツーバイフォー材をディアウォールで設置した時は、レンタカーを借りて近所のホームセンターへ行き、そこで木材を指定したサイズに切ってもらって持ち帰るということをしたのですが、そんなの面倒だな〜って思ってネットで調べたら、すごい便利なお店が出てきたので、皆さんに紹介しておきます。
まずこの「IPC DIY Lab.」というお店、木材を注文したらカット代金は無料(まあこの辺は結構普通ですけどね)。そしてラブリコやディアウォールとセットでの販売もしているので面倒が少なくて済むのと、塗装済みのツーバイフォー材や板なども取り扱っているため、部屋のインテリア的をDYIするのに大助かりです。
さらに、ガチャ柱やブラケットも取り扱っているので、このお店だけで全部揃うってのもかなり魅力。
家でサイズを測って、注文したら、木材が家に届いて、チャチャっと組み立てるだけ。マジ神です。ってなわけで、是非使ってみてください(※CMじゃ無いので、僕は1円の得にもなりませんが、いいサービスはシェアしましょうの精神)
>>IPC DIY Lab. [https://diy-lab.jp/]
というわけで、到着したツーバイフォー材にディアウォールを装着。この内側に結構強力なバネが搭載されており、それによって突っ張られる仕組みです。
バネはツーバイフォー材の天井側に装着します。
ディアウォールの使用説明にある、使用するツーバイフォー材を45mmカットしてくださいってルールを守らずに、40mmや35mmでカットしてしまうと、バネの力が強すぎて天井をぶち抜いてしまうみたいな事故もあるようなので、ルールを守って使用しましょうね!
こんな感じで、グイッと押し付けるように設置します。
こんな感じで柱を立てましょう。僕は5本立てました。
で、この後、僕は設置したツーバイフォー材に有孔ボードを取り付けたわけですが、その話は以下の記事でどうぞ。
https://plan-ltd.co.jp/plog/13300
さて、設置したツーバイフォー材にガチャ柱を設置していきましょう。
ガチャ柱の片側には、1つのガチャ穴を跨いで二つのビス穴が空いている場所があります。
このような形状になっている側が天井側です。
ガチャ柱の上部をビス留めしたら、水平器などを使いながら垂直にガチャ柱を設置します。
有孔ボードのせいで裏側にあるツーバイフォー材が見難いですが、ちゃんと裏側に存在しています。いや、存在しない場所に木ネジを打ち込んでしまったら、がっつり敷金を取られることになるので要注意。
2本目のガチャ柱を取り付けます。
ガチャ柱の上部と下部で、ガチャ柱とガチャ柱の間隔がずれないように、しっかり計測して取り付けましょう。
もちろん、ガチャ柱の高さが左右で違ってしまうと、取り付ける棚板も傾いてしまいますから。高さも何かを基準にして左右で均等にしましょう。
ガチャ柱、取り付け完了です。
さて、棚板にブラケットを取り付けていきます。
この棚板も、ツーバイフォー材を注文した「IPC DIY Lab.」で購入したのですが、900mm×400mmの棚板を中央で真っ二つにしてもらい、約900mm×200mmの棚板にしてもらっています。
すると、せっかく白色に塗装されている棚板も、切断面は木材むき出しになりますので、こちらを壁側に向けてブラケットをつけるように注意して作業しましょう。間違えるとかっこ悪いです。
ガチャ柱の穴から穴の距離を計測します。これが、ブラケットの外側から外側の距離になります。
ブラケットの固定穴は長穴になっているので、2mm程度の誤差であれば後で修正できますが、それ以上になると何回も木ネジを棚板に刺すことになるので、見栄えが悪くなります。
棚板にブラケットを取り付ける位置を罫書きましょう。
罫書き線に合わせて、ブラケットを棚板に取り付けます。
これで、棚板は完成です。
全ての棚板にブラケットを取り付けたら、あとは先ほど設置したガチャ柱に棚板を文字通り「ガチャっ」と設置していくだけです。
位置は自由に調整できるので、御好きにどうぞ!
というわけで、設置したばかりの収納棚に、お気に入りのスニーカーたちを自分の部屋にディスプレイしてみました。
ディアウォールとツーバイフォー材を使ってガチャ柱を設置すれば、賃貸マンションでも壁を傷つけることなく部屋にぴったりなサイズで収納棚を設置することが可能です。
すごい簡単なので、ぜひ挑戦してみてくださいね!