そもそも、この靴紐の先端についているプラスチックや金属で作られた「ほつれ防止」のための覆いって、どんな名前で呼ぶか知ってますか?
正式名称は「アグレット」ですが、販売店舗によって名称が統一されておらず「シューレースチップ」だとか「靴紐ヒント」だとか「靴紐アクセサリ」だとか様々な名前で呼ばれており、ネットで探すのも一苦労ですよね。
今回はそんな靴紐の先端パーツ「アグレット」について種類や選び方をご紹介すると共に、スニーカー好きなら知らない人はいない「NIKE AIR YEEZY」風のアグレットを取り付けてスニーカーの靴紐とパーカーの紐をカスタムしてみましたので、興味のある方は是非参考にしてください。
紐の先端を穴に通しやすくするためだったり、ほつれを防止するために作られた「覆い」の事をアグレットと呼ぶわけですが、靴紐やパーカーの紐に取り付けられるアグレットはそういった実用的な面だけでなく、装飾具的な面もあって様々なデザインのアグレットが販売されています。
アグレットには主に以下の4種類が存在します。
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最も一般的なのがプラスチック製のチューブのようなもので、ライターやドライヤーなどの熱を使って収縮させる事で紐がほつれるのを防止するタイプのアグレットです。
長すぎる靴紐を短くする際にも活用できます。
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安価で販売されているタイプのアグレットはこのタイプです。カラフルなプラスチック製アグレットや、エレガントな金属製アグレットなど、非常に様々なデザインのものが販売されていますが、外れて落としやすいという大きなデメリットがあります。
特に靴紐に取り付けるアグレットの場合は、歩くたびに靴紐はブラブラと動くわけですから、落ちてしまうリスクも上がります。個人的にはこのタイプはあまりオススメしません。
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金属製アグレットで接着剤タイプと並んで定番となっているのが、 靴紐の先端に取り付けた金属製アグレットをペンチなどの工具を使って押しつぶす事で、紐を挟んで抜けないようにする「カシメ」タイプです。他にも複数のパーツでカシメるように固定するタイプもあります。
非常に強固なため脱落しにくいので安心感があります。
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金属製アグレットの中には、非常に小さなビスを使用して万力のように靴紐を締め付けて固定するタイプのものがあります。このタイプが使用できるアグレットのデザインには制限がありますが、比較的脱落しずらく見た目も損ないにくいという利点があります。
この、靴紐の先端部分に取り付ける「アグレット」ですが、amazonや楽天といったオンラインの通販サイト以外で好みのデザインの物を見つけるのはなかなか難しく、筆者も様々な店舗を巡りましたが結局最終的には通販サイトで購入しました。
まず、プラスチック製の熱収縮タイプのアグレットですが、これは比較的どんな場所でも手に入ります。例えば「東急ハンズ」であったり、手芸洋品やDIY用品などを扱うホームセンター的なお店でも一般的に売られています。
しかし「デザインされた金属製アグレット」はほとんど売られていません。
東急ハンズでは一応金属製のアグレットが売られていましたが、先ほど紹介した「カシメるタイプ」ばかりであり、紐用のアグレットというよりは、ロープ用のアグレットの方が豊富でした。
なのでもし、おしゃれなデザインのアグレットを探しているという場合は、amazonや楽天などのオンライン通販サイトで探すのがオススメです。ラクマやメルカリなどのフリマアプリでも販売されていますが、大抵の場合通販サイトの転売であり値段が高くなっています。
画像引用元:https://sneakernews.com/
さて、今回僕が靴紐の先端をカスタマイズするために探し求めていたアグレットは、スニーカーマニアの間では幻のスニーカーとして知られる「NIKE AIR YEEZY 2」に使用された靴紐に搭載されている四角柱状のアグレットです。
上記画像のスニーカーが「NIKE AIR YEEZY 2」であり、その中でもとりわけレア度の高い「Red October」という配色なのですが、このスニーカーの現在の取引価格は200万円を超えています。ちなみに、同じモデルで他の色が2種類ありますが、それらも100万円を超えてます。
要するに、僕みたいな凡人では入手することは愚か、下手したら死ぬまで現物を拝む機会がないかもしれないという代物なわけです。
そんな「NIKE AIR YEEZY 2」に搭載されている靴紐の先端に取り付けられた四角柱状のアグレットだけでも手に入れて、自分の持っているスニーカーに取り付けてニヤニヤしてみたいという淡い願望のために、このアグレットを探し求めたわけなのです。
で、調べてみると、このAIR YEEZY風アグレットには大きく分けて2種類が存在する事が判明しました。
です。
今回のアグレットはプラスチック製の物に比べるとかなり重厚な作りとなっており、実際に重さ自体もかなりあるので歩くとブランブランと大きく揺れます。ということは接着剤タイプのアグレットにしてしまうと歩いている最中に外れてしまうリスクが高いということです。
なので今回僕はビス留めタイプのアグレットを選びましたが、一応それぞれに一長一短メリットやデメリットが存在するような気もしますので、選び方の参考なればと思いそれぞれの特徴を記しておきます。
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特別な道具を必要とせず、家にあるボンドや瞬間接着剤を使用して簡単に取り付けられる。そのため作りが簡素化されており、販売されている金額もビス留めタイプに比べて安価な場合が多く、大量に必要な場合はこのタイプの方が手軽といえます。
しかし、今回のような重量感のあるアグレットだと、歩く際にブラブラと大きく揺れて強い衝撃が加わりやすいため、接着剤特有の「外れてしまう」というリスクが付きまとうのが難点。
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接着剤タイプに比べて「ビスが緩まなければ外れることが無い」という大きな利点があります。また、取り外しができるため、飽きたら違うスニーカーの靴紐に付け替えるということができるのも、このタイプのアグレットの特徴と言えるでしょう。
しかし、使用されるビスが非常に細かいため、専用の精密ドライバーが同梱されている場合が多く、接着タイプに比べると高価な価格帯となっているため大量に購入する場合は足枷になります。また、接着タイプよりもカラーバリエーションが豊富であることも特徴かと思います。
こんな感じの袋に入って届きました。
今回は金色(ゴールド)と、銀色(シルバー)の二色を購入。
お店によっては、赤色や青色、さらには白や黒など様々なカラーバリエーションもあったので、好みに合わせて選んでみてはいかがでしょうか?
今回使用するアグレットと、専用のプラスドライバーと、使用するビス。
アグレット側にネジ山は切られておらず、タップビスのように締め込む事でネジ山が作られるスタイル。そのため穴のサイズとビスのサイズの絶妙なさじ加減が重要になり、チャイナクオリティによって品質にばらつきがあるのは大きな難点。
チャイナクオリティはこういう所にも現れます。何個か買ったうちの一個が、プラスドライバーにプラスの山が切られておらず、これじゃ締められない!っていう状態になってました。
今回は複数個買ったので大丈夫でしたが「1セットだけ買う」って時は要注意かと。
パーカーの紐など、初期状態でアグレットの付いていない紐に取り付ける場合は、セロテープを使って簡易的なアグレットを作ってあげると作業しやすいです。
やり方は超簡単。上の画像のようにセロテープを紐にぐるりと巻いて、セロテープごと紐をハサミでカットするだけ!
アグレットに紐を差し込みます。
ドライバーを使ってビスをねじ込んで行けば、ビスが靴紐を突き刺してくれるので固定されます。
ビス自体の頭部は盛り上がりがないため、締めれば締めただけ中に入っていってしまいますから、各自調節しながら様子をみてください。
いい感じです。
強い力で引き抜こうとしなければ抜けない感じです。
先端にアグレットを取り付けた靴紐は、大半のスニーカーの穴に通せません。スニーカーに靴紐を通したあとで取り付けるようにしましょう。
スニーカーに装着する靴紐に、AirYeezy風アグレットのような大きめの先端パーツを取り付ける場合、靴紐をスニーカーに通す前に装着してしまうと紐穴のタイプによっては通せなくなってしまう可能性があるので注意しましょう。
AirYeezy風アグレットのような、ビス留めタイプの先端パーツをパーカーなどの衣類の紐に取り付けた場合、洗濯機の中で外れたりすると故障や異音の原因になるため注意が必要です。
しっかりと締め付けておけば外れることはありませんが、心配な場合は接着剤やネジロックを使用することで、ビスの緩みを防止することができます。心配な方は活用してみてください。
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