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オードリー若林が提案「エンジョイハラスメント」について思う事

エンジョイハラスメント

「仕事は楽しんでやろう!大丈夫!楽しくなってくるよ!」という意識高い系の奴らが好きそうな言葉。オードリーの若林さんが「エンジョイハラスメント」だと一刀両断しました。僕も同じように思うので、大変スカッとしましたね。

でも、エンジョイハラスメントという言葉に対して賛同している人たちの意見の中には「え?それ、お前がポンコツなだけじゃない?」って意見もちらほら。エンジョイハラスメントという言葉に逃げないように、ちょっと自分の思ったことを書き記したいと思います。

※この記事は谷口勇太個人の意見です。株式会社PLANの総意ではありません。こうやって書いておかないと、株式会社PLANってややこしい奴ばかりだと思われるから、赤の太文字で書いておけって社長に言われたので、しぶしぶですが書いておきます。

エンジョイハラスメントとは?

仕事は楽しんでやるべきだ!」昭和には無かった言葉かもしれない。近年、仕事で成功するには「楽しむ」ということが重要であると本やメディアが騒ぎ立て、いつしか「仕事を楽しめる人は優秀」ということから「仕事は楽しんでやるべき」という強迫観念に近い状態になってきている気がする。

2017年11月7日に放送されたテレビ番組「セブンルール」にて、「H&M」のPRマネージャーを務める室井真希さんがこのような意見を発した。

「会社に行きたくないってメンバーに思って欲しくなくて、そのためにも仕事の中の楽しい部分や花がある部分は自分じゃなくてメンバーにやってもらいたい、チームやメンバーに楽しいと感じられる部分を残しておきたい。楽しいと思って仕事してくれていると信じている。」

この中で語られた、仕事の楽しさに関する部分がオードリーの若林さんに引っかかったようで、「仕事は楽しむべき、楽しいと思ってほしい」という風潮をこう表現しました。

「俺は『エンジョイハラスメント』と呼んでます」

エンジョイハラスメントについて僕が思うこと

エンジョイハラスメント

エンジョイハラスメントについて、ツイッターなどで意見している人の中には、このような意見もありました。

仕事は生きる上で仕方なくしてることで楽しんでなんかられるかよ!とか、楽しいはずとか言われても、楽しいかどうかは自分が決めることだから!とか。

うーん。まず第一にですね、「仕事が楽しめないってことは、仕事を楽しんでる人より劣ってる」っていう自覚が重要なのではないかと僕は思うんです。

もちろん、仕事が楽しくないと結果が出ないのか?というと、それは違います。僕自身も仕事を楽しいと思ったことも、楽しんでやろうと思ったこともありません。いや、厳密には、仕事をしていると稀に楽しい時がある、ってのが正解だと思います。

でも、なるべく楽しんでやりたいんですよ、なぜなら「楽しんで仕事しているやつに勝てない」からです。でも楽しめない、そういうもんな気がするんです。

楽しむことが悪なんじゃないんですよ。だからエンジョイハラスメントってのは、それがあった上で「楽しむことを強要してくること」に対するハラスメントな訳で。

でもね、結局のところ仕事ってのは「結果を出さなきゃいけない」のは間違い無いんですよ。いやまあ、これも人の生き方によるんでしょうけど、僕みたいなお金の稼ぎ方をしてると、結局「結果が出ないと給料がない」わけです。

そうするとね、同じ仕事をして誰かに負けられないわけです。自分と同じ仕事をライバルがすげー楽しそうに未夢中になってやられたら、結構困りますよ。

スポーツで考えてみましょう。

1人は、毎日毎日トレーニングしたくなくて、あーもう走ったりしたくないわー、こんなの全然楽しくないけど、周囲の人よりはまあまあ走る速度速いんだよなー。っていう状態で、世界チャンピオンを目指している短距離ランナー。

もう1人は、毎日毎日走りたくてうずうず!走ってると楽しくて楽しくて仕方ない!早く走れることが全てだから、トレーニングしたくてたまらない!なんなら、たまには休まないと!あーでもトレーニングしたい!っていう状態で、世界チャンピオンを目指してる短距離ランナー。

これ、どっちが結果出ますかね。って話。

だから、楽しめた方がいいんですよ。っていうか、楽しむことから逃げちゃダメだと思う。もちろん、楽しめない時の方が多いし、目覚め一発目とかはもう最悪な気分の日だってあるけど。

そうすると、楽しみ方を見つけましょう!っていうのは、会社という同じ船に乗った仲間に結果を出してもらうため、仕事のアドバイスとして仕方がない部分だと思う。ただ、楽しくなさそうに仕事するな!ていうのとはちょっと違う。

最初に出てきた意見について話を戻しますけど。

「エンジョイハラスメントはもっと広まって欲しいなと思った 仕事は生きる上で仕方なくしてることで楽しんでなんかられるかよと思うし なんでも盛り上がって楽しまないとみたいなの本当苦痛」

例えば、こんな意見。

「なんでも盛り上がって楽しまないと!」っていう押し付けは大変苦痛だと思いますし、完全にエンジョイハラスメントだと僕も思います。

しかし「仕事は生きる上で仕方なくしてることで楽しんでなんかられるかよ」っていう意見は、僕からするとエンジョイハラスメントとは別件。仕事で結果を残したいのであれば、楽しむことから逃げてしまってはいけないと思うわけです。

「エンジョイハラスメント超わかる。なんでも楽しく取り組む方が人生楽しくない?みたいな。どれを楽しむかぐらい自分で決めるし、そういう考え方を持つ人の方が人間出来てるような風潮がしんどい」

うむ、「そういう考え方を持つ人の方が人間出来てるような風潮」とありますが、そういう考え方もできた方が優秀なんですよ。楽しむことしかできない人間も、楽しめない人間も、「楽しむことができる人間」より劣ってるんです。できないよりは出来た方がいいんですから。

ただ、「なんでも楽しく取り組む方が人生楽しくない?」という押し付けは、エンジョイハラスメントだと思います。そんなもんはこっちで勝手に楽しむからほっといてくれ!って事です。

「きれいごとを言って、楽しいはずだよ、変われるよ、大丈夫!って、テンション高いやつ 勘弁してくれ 生きるので精一杯ですから」

これもそう。「生きるの精一杯」ってのがよくない。こんなコメント打ってられるんだから、生きる以外にもやれる事あるじゃねーかっていう。生きるのに精一杯なふりしてるだけ。精一杯生きてるんだったら、ランナーズハイじゃないけど、楽しいとかつまらないとかっていう感情が消滅するから。

ただし!楽しいはずだとか、楽しくなるように変わっていける!とか、そいういう事いうのは完全にエンジョイハラスメントだと思います。お前は楽しいだろうけど、俺は全然楽しくねーよばか!って事です。

繰り返しになりますが、「仕事を楽しめないよりは、楽しめた方が良い」のです。楽しめない人間は、楽しめる人間よりも劣っている、これを認識できた時、楽しめない劣等感が鬱屈した感情となり、それを糧に前に進むことが出来る可能性もあります。

しかし、楽しい奴はいいよな!俺に楽しむことを押し付けんな!っていう状態で思考が停止してしまうと、仕事が楽しくて仕方のない人たちが結果を出していくのを指を加えてみているダケになってしまいます。

これは、飲み会とかナンパとか遊びとか、全ての事に言えます。

例えば、会社の飲み会。これだって、楽しめないよりは楽しめた方が良いでしょう。飲み会に行きたくない、つまらない、確かにあると思います。これに対して「会社の飲み会を楽しみなさい!」ってのはエンジョイハラスメントですが、楽しめて損することはありません。

飲み会の罰ゲームとか、カラオケとか、「苦手なんで」というのは大いに結構。お酒が飲めないのだっていいんじゃない?それに対して「楽しみなさい!」はエンジョイハラスメントです。でも、こういう場で楽しめないのは損ですね。

後輩や友達が楽しそうにしているのと、つまらなそうにしているの、どっちがいいですか?楽しそうな方がいいですよね?でも楽しめない、それは仕方のないことです。無理に楽しもうとするとストレスですから。

だから、楽しめる人よりも楽しめない人の方が劣っているわけです。楽しめないっていうだけで、得することがほとんどありませんね。こういった「楽しくないこと」の「楽しさを見出す能力」ってのはとても重要なことだと思います。

エンジョイハラスメントだ!といって「楽しむ」ことから逃げるのはいいですけど、こういう人が自分の部下だったり先輩だったりすると大変そうです。俺まで足を引っ張られそうだ。貧乏と不運は伝染しますからね。

僕は「仕事って楽しくないじゃん」ってタイプです。でも「つまらない仕事の楽しい部分を見出す」天才かもしれません。だからこそ、こう思うのです。

エンジョイハラスメントは反対です。でも仕事は楽しめた方が強いですよ。

さ、やりたくもねー仕事しますかね。くだらねえ。さっさと終わらせて遊びにいくぜ。

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仕事そっちのけで記事を書いた人

仕事なんてただの暇つぶし、本業はクライミングとスニーカー集めです!夢はでっかく世界征服!あー、高級車に乗ってタワーマンションの最上階から一般人を見下ろしたい!よろしくお願いします!

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