▼すべてのカテゴリーを見る

『最も弱い環の原則』鎖の強さは一番弱いつなぎ目で決まる

最も弱い環の原則

僕はクライミング(ボルダリング)が大好きです。そんなクライミングで強くなるには『最も弱い環の原則』という「鎖の強さは一番弱いつなぎ目で決まる」という理屈を理解し、それを克服する必要がありました。

簡単に言ってしまえば「壁から落ちてしまうのは、自分の最も苦手とする部分が限界を迎えたからだ」ということです。握力が弱い人はて手が離れてしまって落ちてしまい、バランス感覚が弱い人は足が離れて落ちてしまうわけです。

さてさて、そんな『最も弱い環の原則』。実は僕がクライミングに出会う前から仕事に対する取り組み方という面でとても大切にしていた考え方でもあります。クライミングに打ち込み、この『最も弱い環の原則』という考え方がだんだん研ぎ澄まされて来たので、今回はこの考え方を皆さんにアウトプットしてみたいと思います。

興味がある方は参考にしていただけると幸いです。


最も弱い環の原則とは?

最も弱い環の原則

『最も弱い環』というのはつまり『鎖』の事です。以下文章内では鎖という表現を使います。

この『最も弱い環の原則』には2通りの考え方がありますので、まずはそちらをご紹介します。

  1. 鎖は最も弱い部分から切れる
  2. 鎖の弱い部分を切らせて他の環を守る

鎖というのは沢山の環が繋げられています。それを力を込めて引っ張るといつかはちぎれます。ではどこで千切れるでしょうか?答えは単純。環の中で最も弱いところから千切れるのです。つまり、千切れる環がもっと強ければ、鎖はもっと強い力に耐えられるという事です。

これを個人の能力や組織のチーム力に例えた場合、パフォーマンスに対する評価は、最も低い部分の能力値で計測されてしまう事があるというのがこの「最も弱い環の原則」です。

そして2つ目の考え方は、そうなった時に最も弱い部分をさっさと切らせて他の環が疲弊してしまう事を防ぐという、実に功利主義的な考え方です。今回はこちらの考え方には触れません。

プレーヤーとして考えた場合

個人のスキルをRPG風に例えるとこんな感じだと思います。

  • 攻撃力
  • 守備力
  • 素早さ
  • 賢さ
  • 器用さ

例えば、この中の守備力が他のステータスと比べて最も弱かったとします。最も強いのが攻撃力だったとしましょう。

そうするとこのプレーヤーは物理攻撃でゴリ押ししていくスタイルになりますが、敵キャラが自分の守備力を完全にオーバーする1撃を放ってくるようになったら完全に詰むわけです。

つまり、守備力が鎖の中の最も弱い環になってしまうわけです。

だから、自分自身が攻撃を得意としている自負があるなら、弱いと感じる守備力を成長させるか、防具や木の実を使って補正する事で、このような『詰み』現象を克服できるというわけです。

チームとして考えた場合

チームのスキルをRPG風に例えるとこんな感じだと思います。

  • 勇者(Lv.30)
  • 戦士(Lv.50)
  • 僧侶(Lv.20)
  • 魔法使い(Lv.50)

さて、RPGが好きな方ならこのメンツだと回復系が弱いと気がつくはずです。あまりRPGをやった事がない人はとりあえず「このメンツだと、体力の回復があまり期待できない」という事を飲み込んでください。

はい。このメンツだと、どうしても戦士がまじん斬りで敵を蹴散らし、魔法使いの全体攻撃魔法で一掃するってのが定番の戦い方になると思います。

体力が少なく攻撃力の弱い道中の雑魚敵であれば問題なく進んでいけますが、体力が多く攻撃力が強いボスキャラが出てきた場合、僧侶と勇者の回復魔法の力が弱く、回復が追いつく前に攻撃担当の戦士や魔法使いがやられてしまって詰みます。

つまり、チームの回復力や僧侶のステータスが鎖の中の最も弱い環になってしまうわけです。

こういう場合は、戦士や魔法使いの攻撃力を向上させるよりも、勇者や僧侶のレベルをあげて上級の回復魔法を覚えさせたり、僧侶が倒されないように高価な装備を与えたり、回復に有効な道具を持って「弱い環」を克服しなければならないという事です。

スランプの原因は鎖の最も弱い部分?

最も弱い環の原則

さて、このまま話を続けてしまうと、RPGの攻略サイトみたいになってしまうので、ビジネスやスポーツに関する自己啓発的な内容に話を戻して見ましょう。

仕事で行き詰まっていたり、スポーツで成長を感じられない、もしくは「突破できない壁」のようなものを感じているという人は、この『最も弱い環の原則』が引き起こす悪循環に飲み込まれている可能性があります。

『最も弱い環の原則』というのは負のスパイラルを生み出します。

  1. 得意な事と苦手な事に偏りができる
  2. 得意な事ばかりやってしまう
  3. 得意な事がより得意になる
  4. 苦手な事を得意な事で克服し始める
  5. 得意な事と苦手な事の偏りが大きくなる
  6. 悪循環の無限ループ

このように「鎖が切れてしまわないように弱い部分をかばいながら取り組んだ場合」悪循環の無限ループが発生し、目の前に超えられない壁が出来てしまって、多くの人はそれを「スランプ」と呼びます。

例えばですが、完全なる自己満足型の仕事や競技であれば、『最も弱い環の原則』というのがあてはまらないケースがあります。例えばミュージシャンや、競争相手のいないスポーツなどは、得意なことだけをひたすら繰り返していれば良い事もあるからです。

しかし、目の前にライバルがいたり、競合している他者やチームがあったり、仕事において「どんな問題がきても解決できる人」になっていくには、この『最も弱い環の原則が引き起こす悪循環』を克服しなければなりません。

スポーツで考える『最も弱い環の原則』

仕事とスポーツはよく似ているな〜と普段から感じているのですが、その「似ている理由」というのがこの『最も弱い環の原則』が当てはまるのと、「弱い部分を無視して強い部分を成長させたがる人が多い」という点かもしれません。

この話は後ほどしますが、その前置きとして一度『最も弱い環の原則』をスポーツに当てはめてみたいと思います。仕事だと多様すぎて理解できない可能性がありますからね。きっと多くの人が幼少期に経験したドッジボールを題材に話を進めましょう。

ドッジボールの強い人間になるにはどうすれば良いでしょうか。現時点での自分のドッジボールに対するステータスがこんな感じだとしましょう。

  • 投げる力(70)
  • キャッチする力(30)
  • 命中率(50)
  • 俊敏性(50)

はい。

ここまでの僕の話を読んでくれた方ならきっと「キャッチする力」を向上させなきゃな!って思うはず何ですが、意外と一般社会に多いのは「もっと投げる力を向上させて唯一無二のプレイヤーになる」とか「俊敏性を向上させてキャッチ力を補う」とかって考えちゃう人なんですよ。

こういった人たちの多くは「苦手な部分を克服する辛さから逃げているだけ」という事が多いのも事実です。

得意の投げる力を向上させて、キャッチする力が弱い自分にボールが投げられる前に全員にボールを当てる、という事の現実味のなさ。反対に、キャッチ力を向上させて、すでに平均よりも優れた能力値になっている投げる力を安定して発揮させた方が良いとは思いませんか?

上述したプレーヤーが、ボールに当たって外に出されてしまう可能性の高さは「キャッチする力」という『最も弱い環』が引き起こしているのですから 、それを克服する努力が必要です。

(※外野にいった人が内野を当てたら復活できるとかそういうルールは無視してます)

強い部分を伸ばす?弱い部分を克服する?

ここから先は考え方です。今度は水泳の話にするとシンプルでわかりやすそうなのでそうします。

  • クロール(最も得意)
  • 平泳ぎ(普通)
  • 背泳ぎ(普通)
  • バタフライ(苦手)

水泳の泳法の中で有名なものといえば、上述した4つの泳法がありあます。かっこの中には、今回の例題に登場する主人公の得手不得手が書かれています。

「水泳選手」や「水泳の上手い人」もしくは「水泳の先生」なんていう職業であれば、バタフライが苦手というのは『最も弱い環の原則』に当てはまります。このスキルの低さが、あなたの「水泳人」としての能力だと思われてしまいますから。

しかし例えば、この主人公がクロールの選手として世界に挑戦しているのであれば、ただひたすらにクロールに打ち込めば良いと思います。こういう場合では『最も弱い環の原則』は当てはまりません。厳密には「クロールのステータス」において発生するのです。

つまり、どういうことかというと、多くの人は『最も弱い環の原則』を否定したり苦手分野の克服から逃げてしまうときに論点をすり替えている事が多いという事です。

特に仕事というのは「クロールの選手」のような専門職ではなく、「水泳の上手い人」のようなユーティリティな技術を必要とするケースが多くあります。そういった人がスランプに陥るとき、『最も弱い環の原則』に当てはまっているにも関わらず、自分はクロールの選手だからバタフライが下手でも関係ない!と問題をすり替えがちという事です。

強い部分を伸ばすことは楽しい事が多いため、ついついそっちに逃げがちです。もちろん先ほども申した通り、場面によっては強い部分を伸ばす事が大きな利点になることもあります。しかし、肝心な部分に目をつむってしまって、弱い部分を伸ばすことから逃げないようにしなければなりません。

弱い部分を克服するメリット

さて、このままだとただの説教みたいになってしまいますね。

僕の個人的な意見ですが、そもそも僕は強い部分を伸ばすことよりも、弱い部分を克服する方が「さっさと結果に繋がってくれるので助かる」と思っています。

例えば学校の授業

90点の科目を100点にするのと、30点の科目を40点にするのって、どっちが簡単ですか?どっちの方が短期間で結果が出ますか?圧倒的に30点の科目を40点にすることだと思いますが、どちらに注力しても総合得点が向上する事には変わりません。

これこそが「弱い部分を克服するメリット」と言えるでしょう。あなたという鎖の強さは、最も強い部分をさらに強化するよりも、弱い部分を強化することに注力した方が、早く効果的に強い鎖へと変身できるわけです。

最も弱い環の原則の対処方法

さてさて、最後に『最も弱い環の原則が引き起こす悪循環』を克服するための対処法をおさらいしましょう。

  1. 得意な事と苦手な事に偏りができる
  2. 得意な事ばかりやってしまう
  3. 得意な事がより得意になる
  4. 苦手な事を得意な事で克服し始める
  5. 得意な事と苦手な事の偏りが大きくなる
  6. 悪循環の無限ループ

先ほども登場した悪循環の無限ループ君に来てもらいました。

1番の「得意な事と苦手な事に偏りができる」というのは、人間であれば避ける事ができない現象です。

その後の2番の「得意な事ばかりやってしまう」がとても重要です。そして4番の「苦手な事を得意な事で克服し始める」ってのも、この悪循環の無限ループを加速させている元凶と言えるでしょう。

どうしても人は「成功したパターン」に依存してしまいがちです。その方法が未来永劫通用することを信じて繰り返してしまうのです。

得意な成功パターンを見つけたなら、その方法で現状を維持しつつ、その間に苦手な部分を克服して全体のレベルを底上げしておけば、得意の成功パターンが通用しなくなったときに新たな一手が打てるようになるのです。

絶対に切れない、強い鎖を目指して頑張りましょう!

面白かったら、役に立ったら、何も感じなかったら「いいね!」してね!

仕事そっちのけで記事を書いた人

仕事なんてただの暇つぶし、本業はクライミングとスニーカー集めです!夢はでっかく世界征服!あー、高級車に乗ってタワーマンションの最上階から一般人を見下ろしたい!よろしくお願いします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です