様々なテクノロジーを駆使してどんどん進化している近年のサッカースパイク。
今回僕はちょうどサッカースパイクの買い替え時だったということもありMIZUNOの「レビュラV1 Japan」を購入しました。
レビュラV1 Japanの特徴と実際に着用してみた感想、プレーしてみた感想をレビューしていきたいと思います。
「サッカーに真摯に取り組むすべてのフットボーラーのために」をテーマに作られたミズノの新しいスパイク「レビュラ」シリーズ。
その中でも最高峰モデルが「レビュラV1Japan」です。
このスパイクは日本代表の本田圭佑選手、岡崎慎司選手、吉田麻也選手など代表の選手も実際に履いています。
誰もが体感したことの無い革命的なシューズを作りたいという思いのRevolution(革命)と新しいことが始まる予兆としてNebula(星雲)を組み合わせた造語になっています。
スピードに特化したスパイクは常にあるし、ボールコントロールに特化したスパイクもあるがスピードとボールコントロールの両方を備えたスパイクが現代サッカーでは必要なんじゃないかと考えたミズノが渾身の一作を完成させました。
そんなレビュラV1 Japanに搭載されている特徴を簡単に説明します。
CT Frame(シーティーフレーム)は踵以外のアッパー大部分の内部に搭載されている低反発スポンジのこと。
トップスピードの状態でも繊細なボールタッチを可能にしてくれるそうです。
屈曲性なども気になってしまいますが、独自の形状と薄さであることで軽量化やクッション性を実現させています。
ミズノのホームページによると、従来品に比べてボールのクッション性が約34.5%も向上しているそうです。
D Flex Groove(ディフレックスグルーヴ)とは簡単に言うと、ねじれるソールです。
切り返しや高速ターンの時にスムーズな蹴り出しが可能になるように、ソールが内側にねじれるように設計されています。
スピードを落とさず高速ターンをするにはどうしたらいいのかを分析をして判明したのは、高速ターン時に足が内側に大きくねじれているという事実だったそうです。
そのねじれをスパイクによって抑制するのではなくて、解放してあげることができたらもっと自然な蹴り出しをサポートできるのではないかってことでD-Flex Grooveが誕生したそうです。
前足部には柔らかい樹脂、後足部には硬い樹脂を使用することでよりねじれやすくダイナミックな動きをサポートしてくれます。
ミズノのホームページによると、従来品に比べて約2.9倍もねじれやすくなっているそうです。
陸上スパイクのピンに発想を得たStabilizer Stud(スタビライザースタッド)は完全に新設計のスタッド。
硬さの異なる樹脂をスタッドに使用して、たわみを軽減することで地面に蹴り出しの力を効率的に伝えることができます。
ミズノのホームページによると、従来のスタッド構造と比較して変形量が約27%抑えられているそうです。
ミズノホームページでのレビュラ特集はこちら
スパイクはナイキを結構履いてきていましたが、なんだかんだでサッカースパイクと言ったらミズノが大好きなんです。
友人たちからはナイキ党ともいわれる僕ですが、すいません、スパイクに関してはミズノが最高だと思っています(笑)
と言うことで今回もゲットしちゃいました「ミズノレビュラV1 Japan」。
早速、開封の儀です。
箱を開けるとスパイクとミズノのロゴマークにMADE IN JAPANと書かれたシューズバッグも同封されていました。
「ミズノレビュラV1 Japan」はその名の通りメイドインジャパンモデル。
最近は人工皮のスパイクを履くことが多かったですが、今回は最高級のカンガルーレザーであることもすごく楽しみ。
早速ボールを蹴る機会があったので実際に足を通してみました。
まず足を入れた時のファーストインプレッションは、窮屈すぎるくらいフィット感がすごいでした。
前足部の横幅が少し狭く作られていて、甲部分もやや低めに作られています。
今まで履いてきたナイキのスパイクも足幅標準はやや狭めに作られている製品が多いのでナイキをずっと履いてきたって人は試す価値があるかもしれません。
個人的な意見ですが、足幅が広く足の甲が高いプレーヤーの方には合わない可能性もあります。
僕の足は幅が少し狭めなので「レビュラV1 Japan」はぴったりすぎるくらいタイトにフィットしました。
カンガルーレザーという事もあるので、履きつぶしていけば皮が伸びて自分の足にもっと馴染んでくると思います。
僕はモレリアシリーズだと25.0cmを履いていましたが、レビュラV1 Japanは24.5cmのジャストサイズでほぼ隙間なしで履くことができています。
そうですね、僕は足が非常に小さいです(笑)
足を入れるとアッパーのウォッシャラブルのカンガルーレザーが足全体を包み込んでくれている、そんな感覚です。
何だろうこの安心感は。。
ヒールカウンター部分は、しっかりかかとのラインに沿ってフィットしてくれます。
しかもクッション性があるので変に擦れるようなことはありませんでした。かかとをホールドしてくれている!っていう感覚はそんなに強くないように感じました。
ミズノのウェーブイグニタスを履いたことがある人はわかると思いますが、イグニタスシリーズに搭載されていたソール一体型のヒールカウンターのホールド力が凄かっただけに、それと比べてしまうと物足りなさはあります。
おそらくCT Frameをヒール部分まで採用していることが原因だとは思いますが・・・とは言っても別に文句言うほどホールド力がないってわけではないですけどね。
そして、次に僕が思ったのはアッパーの薄さです。
僕はアッパーが薄いスパイクが好きなので(ナイキのスパイクは薄いから履いていたようなもの)、今回のレビュラに搭載されているCT Frameによる影響を心配していましたが全く問題ありません。
こんなにフィット感があるのに素足感覚になれるくらいアッパーが薄いというのが信じられないくらいです。
足の屈曲具合も下のような感じで全くの影響をもたらさないCT Frameに感動するばかりです。
試合中のスパイクの曲がり方も全く問題を感じることはなく、ただただ滑らかに柔軟に対応してくれます。
タイトフィットでほぼ隙間がないので、切り返しやトップスピードでの方向転換などをしてもスパイク内で足がずれるという事も全くありませんでした。
足ずれしないくらいタイトフィットと言っても過言ではないくらいですが(笑)
最後に肝心のボールを蹴った時の印象ですが、まず一番に感動したのはインサイドキックをした時の感覚。
ボールと接地する面がカンガルー皮とCT Frameだけって言うのが理由の一つに挙げられるのかなと思います。
イグニタスシリーズにあったパネルもないし、シームレスなので何も余計なものがないし、何よりスパイク全体が柔軟なのでボールをコントロールしてる時の繊細さは抜群に感じました。
インサイドもインステップも滑らかで柔軟なインパクトをすることができます。
インステップに関しては、シュータンやシューレースがあるにも関わらず、何でこんなに何も余計なものを感じないんだろうって思うくらいスムーズな蹴り心地です。
先ほども説明しましたが、D flex Grooveは簡単に言うとねじれるソール。
ランニングだったりダッシュする時に前足部の屈曲のスムーズさにはビックリしました。
僕はよくつま先を使ってステップを踏むので横や斜めへの走り出しも自然な蹴り出しができました。
ナイキのマーキュリアルシリーズを履いていた時代やイグニタスを履いていた時代と比べても、やはりソールの屈曲性に差があるので嘘のようにストレスを感じません。
またまたーそんなわけないでしょうよ!って思う人はぜひ体験してみて欲しいです。そもそも感覚的に完全に違いますから(笑)
次に地面に蹴り出しの力を効率的に伝えるスタビライザースタッドについて書いていきたいところですが、実際にレビュラV1 Japanを履いていて「スタビライザーってすげぇ!!」とはぶっちゃけなりませんでした(笑)
というのもあんまり分からない(笑)
蹴り出しに関してはD Flex Grooveの影響が強い印象です。
先ほども言いましたが、僕はつま先でよくステップをするのでカカトにスタビライザースタッドがあっても・・・って感じ。
ただ、かかとの4つと前足部のアウトサイドにもスタビライザースタッドが2つあるので外から内へのステップには関係しているのかな?ってくらいなのですが、硬い樹脂を使用しているので強度は従来よりもあります。
なので、ないよりはあった方がいいってくらいで問題なさそうです。
あとは、キックの時の軸足はかかとから着地しているのでスタビライザースタッドが直接影響していますね。
ん〜これに関してはもっと履いて効果や感覚をつかんでいきたいと思います。勉強します(笑)
とりあえず、足を入れた時のジャストサイズで履けるタイトなフィット感にはすごく感動しました。
アッパーが薄いのでフィット感が心配ではありましたが、アッパーのカンガルーレザーに搭載されているCT Frameが足全体を包み込んでくれるのが印象的です。
また、CT Frameによりボールコントロール時の繊細さが増し、ボールインパクト時もスムーズな蹴り心地を体感できました。
また、D Flex Grooveの影響もあり、縦横斜めへの走り出しや切り返しがノンストレスでスムーズに行うことが可能でした。
そして、特に欠点はないけれど、今後もミズノが良いスパイクを開発してくれることを応援するという意味でレビュラV1 Japanにもう少し頑張って欲しいなという点は2点あります。
一つがヒールカウンター。イグニタスシリーズのソール一体型ヒールカウンターを搭載して欲しいなと思いました。
レビュラV1 Japanのヒールカウンターに不満があるわけではないですが、イグニタスを履いた人からしたらあのホールド力は忘れられません(笑)
そして、スタビライザースタッドが蹴り出しの力をサポート出来てるかどうかの実感が湧きにくいということ。
蹴り出しの力を地面に効果的に伝えるのがスタビライザースタッドなのであれば、前足部の内側3つに搭載するとスムーズかつ力強い蹴り出しや走り出しにつながるのではないかなと思いました。
いや〜でも僕はレビュラV1 Japanを気に入っていますし、やっぱりスパイクはミズノがいいなって再確認できました。
まだミズノ履いたことないよ!って人は1回履いてみてくださいね。
※今回書いたレビュー記事は個人的な意見ですので、人によって様々な誤差があります。