グラフィティライターならスプレー缶を買うなんて邪道だぜ!RAKしてこいや!!っていう時代もあったそうですが、グラフィティが「街の落書き」から「アート」へと昇華され、イリーガルよりリーガルウォールで描きたいって人たちが増えた今、どのブランドのスプレー缶で描こうかな?なんていうライターさんも多いのでは?
まあ、ハーコーな人たちからすれば邪道なんでしょうけど。犯罪行為を助長するわけにもいきませんから、アート用品であり迷惑行為には使用しないでくださいね!と前置きしつつ、今回は初心者グラフィティライターさんのために、グラフィティにおすすめなスプレー缶およびブランドをご紹介します。
ブランドやシリーズによって、色の豊富さはもちろんですが、乾きやすさや垂れにくさ、色乗りの良さなどがありますので、本当は「全部買って自分で相性の良いスプレー缶を探す」ってのが最適なのですが、ここでは参考までに僕の個人的な意見を紹介しておきたいと思います。
初めて「グラフィティ用のスプレー缶」を買う場合は参考にしてくださいね。
あと、初心者のために「ガス圧」に付いて紹介しておきますけど、細かい作業にはガス圧が低いスプレーを、背景塗りやタグでブワッとさせたいならガス圧の高いスプレーがおすすめです。スタイルに合わせて使い分けてくださいね。
あとは、ファットノズルの時はハイプレッシャーの方が良いとかもあるのですが、その辺は自力で習得してください。
初めてグラフィティに挑戦する!アートなんて思い立ったが吉日ですが、インターネットでスプレー缶を注文して到着を待つ間に情熱やインスピレーションが消えてしまう可能性もありますよね?
もちろん、旅行先でグラフィティに勤しむなら、現地で買えるスプレー缶を知っておいて損はないでしょう。って事で、日本のホームセンターならどこでも売っている(と思われる)定番のスプレー缶から、特にグラフィティに向いているものをピックアップします。
現在の価格はコチラ |
手軽な価格でありながら、色のりも悪くありませんし、垂れにくくて乾きやすい。まさに「初心者におすすめ」ってのがこのロックペイントの「スプレーラッカー」です。
狭い面積の塗装やマーキング用に作られており、丸ノズルが採用されているので、ノズルを変えなくても定番のタグやスローアップには十分対応できます。
スプレーラッカーと似た同社の商品に「ラッカースプレー」ってのもありますが、こちらは広い面積に塗る楕円ノズルが付いているのでダメです。背景埋めをするときには使えますけど。
ホームセンターなどでも購入できる手軽さもポイントかと。
現在の価格はコチラ |
ロックペイントさん、日本のグラフィティライターたちの間で使われている事に味をしめたのか、文字書きに適した細書き用っていうのを出してくれました(僕の妄想ですけど)
カラバリが少ないのは難点ですが、タグやラインに便利なので、白と黒の出番はすごく多いです。こちらも、品揃えの良いホームセンターなら手に入るので、とっても素晴らしい。
現在の価格はコチラ |
90色以上とかいう異常なカラーバリエーションを誇るアサヒペンのクリエイティブカラーも、ホームセンターでスプレー缶を買う派のグラフィティライターのど定番と言えます。
個人的には、色乗りの良さではロックペイントの方が良いと思いますし、標準で搭載されているのが可変式の楕円ノズルなので、線を描くときにはノズル変更をしなければならないのが初心者には向かないかな?と思います。
ロックペイントのニュースプレーラッカーには、紫色系が無かったはずなので、そういうときにクリエイティブカラーを買うって感じの使い方をしてます。
キャラクターのアウトラインや細かい描き込み、丁寧にタグを書きたいなら低いガス圧のスプレー缶を選ぶのがおすすめです。
あと、グラフィティ初心者の場合は低いガス圧の方が取り回しがしやすいので、スプレー缶の操作になれるまではロープレッシャーの缶を使いましょう。ハイプレッシャーの缶だと振り回されると思います。まあ、タグをブワッと書きたい人はハイプレッシャーの方が楽しいと思いますけどね。
ちなみに僕はモンタナ党なので、ロープレッシャー使う時はMTN94を使います。
現在の価格はコチラ |
クリエイティブカラーの色があんまりのらなくて、ロックペイントのカラバリが少なくて中間色が使いたくて、なんだかグラフィティもマンネリ化してきた・・・なんて人がいれば、モンタナのMTN94を使ったら世界が変わると思いますよ。
全174色とかいうカラバリの豊富さ(全部ツヤ消し)、繊細なラインが引けるガス圧、そしてシルバーキラー性能とかいう背景の銀色が浮いて来にくい特性があるので、背景塗りをするときにもスピーディーに作業できます。
乾きやすいってのも魅力ですね。まあ、グラフィティ専用のスプレー缶の多くは速乾性なので、MTN94の魅力かというとそんなことはない気がしますけど。
ちなみに、モンタナはスペインのブランドです。
現在の価格はコチラ |
グラフィティ専用スプレーというと、なんとなくベルトンが最も有名なんじゃないでしょうか?日本ではモンタナの正規店ができたおかげで、モンタナのシェア率や認知率がググッと上がりましたけど。
だいたい、専用スプレー缶を使っているグラフィティライターの多くは2種類に分けられますね、モンタナのMTN94かベルトンのプレミアムか。
何が違うかっていうと、書くときの癖に色のノリ感や吹き感みたいなのがハマるかってことなんですけど、個人的にはモンタナの方がノリの良さも乾きの良さもよく感じます。
測ったことないので、厳密には知りませんけど。でもこの「使った感じの気持ちよさ」ってのがスプレー缶には必要だと思うので、ぜひご自身で使い比べてください。
現在の価格はコチラ |
ベルトンというブランドでスプレー缶を売り出しているのはドイツにあるモロトウという会社です。その名前を冠したこのシリーズ。僕は使ったことがありませんが、情報によるとベルトンのプレミアムと同じくらいのガス圧で、さらに色のりの良さを向上させているんだとか。
色は全てつや消し、ベルトンプレミアムと使い比べてみたいですね。
現在の価格はコチラ |
僕がグラフィティを始めた時代は、ホームセンターのスプレーかモンタナかベルトンかって感じで、むしろモンタナとかベルトンもほとんど手に入らなかったのでホームセンターに売っているスプレー缶の中でも色のりの良い黒かクロームばかりっていう感じでしたけど、最近では第4の選択肢としてこのフレイムってブランドが選べます。
モンタナは油性ですが、フレイムはアクリルスプレーなので好みが別れるかもしれません。発色は鮮やかですが、どこか荒さを感じますし、乾くまで耐水性じゃないってところに好き嫌いが出そうですね。
値段はモンタナやベルトンと比べて安いので、大きなミューラルやピースを書く時は重宝します。ヨーロッパ初のグラフィティ専用スプレーブランドって事で注目されてます。
スプレーの「噴出される特有のニュアンス」を前面に押し出して書きたいならハイプレッシャーのスプレー缶がおすすめです。
ファットノズルを使って立体感のあるタグをブワッと描いてる時とか快感脳汁が出まくります。やっぱグラフィティはハイプレッシャーだろ!って人も多いはず。ノリと勢いで楽しむならハイプレッシャーですよ!
背景塗りなどにもハイプレッシャーを使うことが個人的には多いです。初心者が初めて使うスプレー缶に向いているか?と言われるとイマイチな感じですが、個人的にはハイプレッシャーでグラフィティの世界に足を踏み入れて欲しいと思います。だって楽しいから。
モンタナのハードコアをリュックのサイドポケットに入れるのがカッコいいと思って買ったのが初めてのスプレー缶だったなあと、この記事を書きながら思い出しました。
現在の価格はコチラ |
誕生は1994年、どうやら最も古くから販売されているグラフィティ専用スプレーだそうです。ツヤありのペイントで、バッチバチにハイプレッシャーなのが、初めて握った瞬間から僕の心を掴んで離しません。
個人的には最も乾きが早いんじゃないかと思ってますけど、違いますかね?とにかくジャンジャン描きまくりたくなるスプレー缶です。発色も良いですし、缶のデザインも本当に好きです。
ニトロマイクロフォンアンダーグランドみたいな感じ。不良そうな感じがいいですよね。ベルトンのスプレー缶はなんかこう、優等生っていうイメージです。完全に見た目の話ですけど。
現在の価格はコチラ |
太めのノズルで強いガス圧ってのがウリなベルトンのハイプレッシャー。背景の塗りなどに最適です。日本ではモンタナショップがあるため、欲しい色が手に入りにくいベルトンのハイプレッシャーはあまり出番がないと思います。
ベルトンプレミアムがモンタナのMTN94より好きだ!って人が、ハイプレッシャーも使っているっていう感じですね。結局、リーガルでアート色が強いグラフィティを書くなら、色数が多くて手に入りやすいスプレー缶の方が向いてますから。
現在の価格はコチラ |
フレイムのブルーシリーズがロープレッシャーなら、オレンジシリーズはハイプレッシャーです。ベルトンのハイプレッシャーよりも様々な色が手軽に手に入るので、結構注目ども高めです。アクリル特有の塗り感も悪くありませんし。
ただ、顔料が底にたまりやすいらしく、結構ちゃんと振らないといけないってのがありますけど、さほど苦にはならないと思います。特にグラフィティ初心者なら、スプレー缶を振ってる自分に酔えると思いますから。