謹賀新年!正月といえばやっぱり日本酒で乾杯!ということで、普段あまり飲まない日本酒も、この日ばかりはビールを超えたスーパースター的扱いになりますよね。折角飲むなら、「お!いい日本酒だね!」なんて言われる銘柄を用意したいところです。
しかし!ちょっと良い日本酒を買おうとすると、2017年の時点で注文しておかねば売り切れてしまいます。もちろん、その辺の酒屋にも並びませんね。ネットで買うのも、近所の酒屋に注文するのも良いですが、そろそろ正月に飲む日本酒を決めておかなければ買い逃してしまいますよ?
というわけで、正月におすすめな日本酒を5種類、ランキング形式でご紹介します。
折角のお正月、親戚や友人が集まることもあるでしょうから飲み比べセットでの購入もおすすめですが、今回は「銘柄」を限定させていただきますので、ご了承ください。
ランキングを作っていて思いました。「日本酒に詳しい人がいる場合の順位と、有名な銘柄を聞いたことがある程度の知識の順位では、かなり違いが出てしまう」と。ということで、ここからのランキングは、自分で飲むもよし、贈答品的に持っていく時にもよし!な、ブランド日本酒を中心にランキングしました。
ただ、このランキングには漏れたけど、僕が日本酒好きな人のいる場所に持っていくなら、この日本酒だな!という銘柄はランキングの後に紹介します。日本酒にうるさい方が近くにいる場合や、持って言ってドヤしたい!という方はそちらも合わせてご覧ください。
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1875年(明治8年)より酒造りを行う佐賀の天山酒造。国の有形登録文化財に登録されている歴史ある蔵で酒造りが行われており、七田は六代目の蔵元が天山ブランドより独立し、自分の名字をブランド名に冠した作品です。
個人的に特におすすめなのが、純米大吟醸の無濾過。七田ブランドの最高峰とされる純米大吟醸の原種であり、新年を迎えるにあたり景気付けの意味も込めて正月にふさわしい日本酒だと思います。「七田らしいコク」と言っても普通の人には意味不明だと思いますが、非常に華やかな香りと、後半も飽きがこない心地よい余韻が魅力です。
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ぶっちゃけ、幻の日本酒です。グレードの高い物になるとプレ値がハネ上がるため、とてもじゃないけど手に入れようと思わないクラスです。特に最高峰とされる「龍泉 純米大吟醸」は高すぎる(プレ値で50万とか)ので、諦めるしかありません。
「正月ですから」の言い訳が聞くギリギリのラインが「龍の落とし子」かと思います。それでもプレ値で3万円位するので、清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちがなければ無理ですね。でも、正直グレードにこだわらなくても多くの人が1度は飲んで見たいと思う日本酒ではないでしょうか?
僕は、居酒屋にて「本丸 秘伝玉返し」を飲んだことがあるだけです。今年は龍の落とし子を買っても良いか嫁にプレゼンしようと思っているので、第4位にランクインさせました。
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1804年(文化元年)に創業した福井県の酒蔵。1975年に全国の酒蔵に先駆けて、大吟醸酒の商品化を行ったことで、プレミアム日本酒の先駆者として知られる黒龍酒造。定番の「大吟醸 龍」も間違いない美味しさですが、折角の正月なら石田屋を手に入れたいところ。
屋号である「石田屋」と名付けられたこの日本酒は、純米大吟醸酒を低音で熟成させることで、うまさとまろやかさに拍車がかかった逸品。限定品であり11月から販売予定なため、狙うのならそろそろ準備が必要です。
洗練された味わいが必要とされる純米大吟醸酒の中で、「クリアな味」を壊さないギリギリのラインで酸味などの雑味が散りばめられ、絶妙な複雑さを醸し出している。日本酒好きを唸らせる1本。ぜひ大吟醸の龍と飲み比べながら、素晴らしい正月を過ごしていただきたい。
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まさにお正月の日本酒の定番。説明不要な不屈の名作です。極めて高いお米の風味と、やや強めの甘味に、舌の上にしっかりと停滞するような味わい。ビールもワインも酎ハイも、最近は「ドライな味」がもてはやされており、日本酒もクリアな味が好まれつつある昨今ですが、久保田の萬寿はいわば「トラッド日本酒」って感じです。
おせち料理などの「古き良き日本の食事」には「古き良き日本酒」がベスト。正月というトラディショナルな行事、久保田の萬寿で古き良き日本の原風景へトリップしてみてはいかがでしょうか?
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マジの美味しさと、素晴らしいマーケティングにより、プレミアム日本酒の代名詞みたいになってきた「獺祭」。新宿近辺の居酒屋では、とりあえず「獺祭あります」みたいなのを貼りたくて仕方ないみたいで。それを見て「獺祭あるみたいですよ!」なんて会話もうんざりするほど聞きました。
でも、意外とまだ飲んだことがないって言う人多いんです。なので、まずは「磨き二割三分」がおすすめ。なんとかお正月に間に合うように注文しておきましょう。
「前回の正月に獺祭飲んだんだよなー」って人は磨き二割三分と同時に「磨き その先へ」と言う最高峰の日本酒を注文しましょう。ぜひ飲み比べて見てください。最も進化した日本酒がそこにあります。最高の1年にするために、最高の日本酒を!
ここからは、「どこに出しても恥ずかしくない日本酒」っていうよりも「僕が正月に日本酒を持って誰かの家に挨拶にいくならコレだな!」という銘柄をピックアップしました。めでたいから高級な日本酒だ!というより、なんか拘ってる感を出したい方は参考にしてください。
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福井の日本酒といえば黒龍酒造?いえいえ、それだけではありませんよ!僕がおすすめなのは「梵(BORN)」と言う福井県鯖江市にある加藤吉平商店のブランド。さっきまで散々「高価な日本酒」を紹介してきましたが、梵のGOLDは四号瓶で1500円程度と言う奇跡のコスパ。
確かに高価な日本酒と比較すると、若干香り立ちに弱さは感じますが、舌で感じる味は申し分ありません。適度な甘味の後に、旨味がグッと押し寄せる。もちろん舌触りで感じるテクスチャも非常にマイルドであり、バランスがよくてついつい飲みすぎる。安いからいっぱい飲めるし。
正月から泥酔で行くぜ!って人におすすめです。
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青森県青森市の西田酒造店によって作られるブランド「田酒」。そのこだわりの芯になっているのは「純米酒で地酒」とう点。そのために過去に廃れてしまった青森県の古城錦を復活させて酒造りをすると言う、狂ってると言われても仕方のないコダワリかた。
となると、語りながら飲んで見たくなるのが日本酒バカですね。正月ですからせっかくなら、鑑評会出品用の吊り下げ雫酒である、斗瓶取り(とびんどり)で行きましょうか。空気に触れる時間が少なく、特に日本酒の美味しいところだけを取った斗瓶取り。最高です。
一人で飲むにはもったいない。日本酒には一言も二言もある、そんな人(親戚に1人はいるおっさん)と「正月早々あいつらうるせーな」って言われるくらい口出ししながら飲みたい日本酒です。
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なぜ醸し人九平次なのか。答えはいたって単純。「美味しい」のと「名古屋のメーカーだから」です。僕、made in nagoyaなんで。平成9年に突如「醸し人九平次」と言う銘柄で、彗星のごとく現れ、ジョエルロブションなどの3つ星レストランでオンリストされると言う快挙。
やっぱり、正月は地元で輝いている銘柄の日本酒を飲みたいぜ。
なんだか最近、日本酒はこめを磨いてなんぼ!贅沢に行こうぜ!みたいなのが主流ですが、九平次の日本酒は「酸味と甘さのバランス」こそが真骨頂。強烈な個性ではなく、優秀な日本酒の違いがわかる、そんな人はぜひコレを!