みやびです。少し前に人権問題として話題になりましたが、最近では「喫煙者は採用しない」と断言している企業が着実に増えてきているようです。そのきっかけを作ったのが、皆さんご存知、星野リゾートです。ただ単に社長が嫌煙家というわけではありません。そこには、、
星野リゾートとしての徹底された事業戦略に基づく決断なのです。
星野リゾートの採用ページを開くと、最初に大きくこんなことが書かれています。
あなたはたばこを吸いますか?
大変申し訳ございませんが、 星野リゾートグループでは
喫煙者は採用いたしておりません。
それが企業競争力に直結すると 考えているからです。
星野リゾートでは上記理由を、作業効率、施設効率、職場環境の3点として具体的に解説しています。
その中でも印象的な言葉が、
「なぜニコチン依存症の社員だけを企業は優遇するのか」とアルコール依存症の社員が主張したら、従業員食堂の横に社員用のバーを設置するのでしょうか。
というものです。喫煙者の頻繁な(過剰な)休憩についても、非喫煙者からの目線として公平性について言及しています。
ここまで大々的に掲げたことで、星野リゾートは数年前に、人権侵害だとか差別だとか、様々な罵声を浴びることとなりました。
上では星野リゾートを真っ先に例に挙げましたが、実際には、ロート製薬やテルモなどの名だたる有名企業が非喫煙者の優先的な採用(あるいは喫煙者の不採用)を実施しています。
禁煙外来のCMや禁煙補助剤チャンピックスで有名な世界最大の製薬企業ファイザーにおいても、当然非喫煙者が優遇されています。
実を言うと、私も以前は某外資系製薬会社に勤務しておりましたが、あるとき禁煙推進プロジェクトが始まり、本社から喫煙所が撤去されたり、外勤中の禁煙が推奨されたりしました。
挙句の果てには、禁煙に成功した人には報奨数万円!なんてことにもなりました。非喫煙者からしたらなんじゃそりゃって感じだと思いますが、先進的な(意識の高い)企業ほど喫煙に対する目が厳しいのです。
ネットで関連する内容を検索していると、「企業はタバコを吸う秀才と、吸わない凡人のどちらを採用したほうがいいのか」という謎の議論がありました。
あーだこーだ喫煙者と非喫煙者が言い合いをしておりましたが、この議論には何の意味もありません。
そもそも頭の良い人間はタバコを吸いません。
地頭の良さとかではなく、あらゆるリスクリワードや効率の観点から、タバコは不利でしかありません。
それに気づかない人も、気づいているが改善できない人も、どちらも秀才とは言えないでしょう。
吸わない人がみな頭が良いと言っているのではありません。吸っている人は頭が良い可能性が低い、というお話です。
これは有名な話ですが、アメリカ最大のタバコ企業フィリップモリスが集団提訴を受けた際、社長が言い放った言葉です。
煙草は愚か者の吸うものであって、本来賢明な人なら喫煙には利益を見出せない。原告が思慮の浅い者たちであることは明白で、彼らの要求は非常識極まりない。
また、
喫煙により、(愚か者の)死亡率が高まり、人口増加への抑制なっている。
とも発言しています。
タバコ産業の中核を担う一企業が、これだけ言い切るのだからすごいですね。
話がどんどん広がっていって、いろんな事を書きたくなってきてしまったので、今日はこのへんで。
現在は就職・転職は売り手市場になっていますが、企業は積極的に禁煙活動や非喫煙者優遇採用を打ち出すことで、逆に企業ブランドが向上すると思います。
若くて動きが軽い企業から、率先して全社禁煙を提案していって欲しいものです。
明日以降は、
などについて書いてみようかと・・・。
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いろんな人の禁煙日記を読み、禁煙開始に向けて準備することが最も近道です。
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