「いえキャン△」は、僕と奥様がアニメ「ゆるキャン△」にハマってしまい、無知な状態からキャンプ用品を買い揃え、最終的には「別にキャンプ場という訳でもない」ような場所でも快適にテント泊できるように成長していけたらいいな〜。という淡い期待を日記のように紹介する企画です。
記念すべき第一回目は、僕たち夫婦が東京都昭島市にあるアウトドア特化型複合商業施設「モリパーク アウトドアヴィレッジ」に行き、テント泊に必要な物を揃えていった話をご紹介します。
ガチなキャンパーさんは一言も二言もあるでしょうが、生暖かい目で見守っていただけたら嬉しいです。
普段からアニメしか見ない僕と、普段はアニメなんて見ない奥様。
のんびりとした正月休み、買ったばかりのニンテンドースイッチを片手にベッドでゴロゴロしていた奥様が、僕がなんとなく見始めたアニメ「ゆるキャン△」の主題歌に反応してテレビの前に移動してきた。
そして、二人で見てしまったのである。
何もない冬の湖畔にひとりぼっちでソロキャンプするりんちゃんの充実した姿を。そして、なでしこに感情移入しながら見たのである、美味しそうなカレー麺を・・・。
意見が一致するまで時間は必要ありませんでした。
第二話のエンディングテーマを聴きながら見た「冬の雨上がりの朝」の風景に完全に心を打たれてしまっていたのです。
ああ・・・キャンプしたい!
ちなみに僕は、小学生の頃は毎週のように親父に連れられてテント泊で釣りしたり、ボーイスカウトに入っていたので、個人用テントを背負って何日もハイキングしたりしてました。
なのでキャンプ未経験って訳ではありません。あと岩登り好きなクライマーです。
反対に、奥様は完全なるキャンプ未経験。都内にある手ぶらでいけるバーベキューくらいしかアウトドア経験はなく、寝袋すら使ったことがありません。
僕はキャンプから疎遠になってもう15年近く経ちますが、事務所で寝袋を使って寝泊まりしていたので、寝袋歴はそんじょそこらの人には負けませんけどね。
そんな二人が、「冬のキャンプ」に向けて、大きな一歩を踏み出そうとしているのです。
僕たち二人が思い描くキャンプは、なんか過剰におしゃれな料理を作ってインスタグラムにアップしてみたり、サングラスかけてビール片手にウェーイ!みたいなのではありません。
もっとこう、落ち着いたやつです。
あと、最終的に目的としてのキャンプではなく、手段としてのキャンプを目指したいというのがあります。それは僕がクライマーだからなのですが、できれば岩場で「クライミングして、テント泊して、クライミングする」っていうのをしたいからです。
それと、車移動前提のキャンプも嫌だよね、という話で一致しました。だから無駄に広いテントとか、なんか巨大なテーブルとか、クッソ重い焚き火台とか、そういうのはやめようと。
それに、車があるなら、車で寝ればいいじゃん。なんでわざわざテント立てて寝るの?車の中で寝袋使って寝たほうが明らかに快適でしょ・・・。という話です。
まあ、みんなでキャンプを目的にして行くときはそれでいいと思うんですけどね。という訳で、キャンプ用品を買い揃えるにあたって、以下のようなテーマを掲げてみました。
要するに「軽量で最小限」な装備かつ、できれば安く済ませたい 、という感じです。
どこでキャンプ用具を買おうか・・・
って思ったんですけど、せっかくの休日をガチなアウトドアショップの中で過ごすよりは、気分転換になりそうな場所でのんびり買い物したいよね!
って事で、東京都昭島市にあるアウトドア特化型複合商業施設「モリパーク アウトドアヴィレッジ」に行ってみる事にしました。
という訳で、奥様と荻窪駅で合流。
見てくださいこの「アウトドアとは無縁な都会っ子です」って感じの服装を。先日もクライミングジムで「谷口さんって、なんかクライマーっぽくないっていうか、アウトドア嫌いそうな感じの私服ですよね」って言われました。
虫は嫌いですが、アウトドアは好きですよ!
ペイトリオッツ連覇できなかったな〜。
今年もスーパーボウル出場できるといいな〜。
トム・ブレイディみたいな顔に生まれたかったな〜。
あと今年はジェッツも頑張れ!ジェッツかペイトリオッツだったらペイトリオッツ頑張れ!
荻窪から立川まで中央線で行って、そこから青梅線に乗り換えてモリパーク「アウトドアヴィレッジ」のある昭島へ向かう感じ。
所要時間40分程度。ニンテンドースイッチで星のカービィをやってたので秒殺でした。
昭島(あきしま)に到着です!
昭島駅から歩いて5分程度。
しかも駅から直進するだけなので本当に気楽でいいですね。
今回の目的地であるアウトドア特化型複合商業施設「モリパーク アウトドアヴィレッジ」に到着!
危ない危ない!
水曜日が定休日だったらしい。全然調べてなかった・・・。
今日は金曜日なのでセーフ!(え?仕事?仕事はあれですよあれ、ほら、記事にしてるんでこれも仕事みたいなもんですよ!そう、これは仕事なんですよ!)
思ったよりも施設自体は小さめ。
勝手にアウトレットパーク的な感じを想像していたので「あ、こんなもんのスケール感なのね」って思ってしまった。
まあアウトドアブランドばかりが三井アウトレットパークよろしく150店舗とかあったら、どこで何を買っていいか迷ってしまって個人的には不便ですけどね。
アウトドアヴィレッジ内には以下のショップが参加しています。
テントを買うなら、コールマンか、スノーピークか、モンベルかって感じですね。スノーピークは高いし「おしゃれぶってる」感じがするので今回は却下です。
安いし、コールマンかな?
アウトドアヴィレッジ内は、場内が一貫して野外活動中っぽい感じの意匠に溢れており、お買い物しに来ただけなのに外遊びしに来たかのような気持ちにさせてくれます。
しかも平日だからか人が全然いなくて開放的。
きっと休日は、ここで子供達がジャンケンして「ち・よ・こ・れ・い・と」とかしながら遊んでいるんだろうな〜とか思ったりして、今日はほぼ貸切なので大人だけで遊んでみる。
とにかく天気が良くて最高である。
あと、最近買ったスマホ用の魚眼レンズで写真を取るのが楽しすぎる。このレンズまじでおすすめですよ、控えめに言って神ってます。
どーんと野外に構えるリード壁。奥には都内で唯一のスピード壁もあります。
屋内にボルダリングのエリアもありましたが、会員登録しないと窓の外からしか写真を撮っちゃダメと言われたので我慢しました。
「休日なんだからクライミングしたい!」っていう気持ちが湧き上がって来ますが、今日はキャンプ用具を一式揃えるためにここに来たのであって、クライミングするために来たわけではありません。
クライミングジム「PLAY」での登攀はまた今度の機会にとっておきます。
とりあえず飯だ!
ってことで、天下のオシャレアウトドアブランド「スノーピーク」に併設されているカフェでランチすることにしてみました。
内装、食器、料理、どの角度からみてもインスタ映えしそうな感じになってます。ちなみにテラス席はスノーピークのテントの中というスタイル。
食器類もスノーピークの物なので「買う前に試せる」ってのは本当に素晴らしいと思います。
オシャレぶってカフェめしの代表「ココナッツカレー」を注文してみました。
ココナッツカレーとしては非常に美味しいですが、そもそもココナッツカレーはどう逆立ちしても欧風カレーに勝てないと思います。
カレーぶりやがって!
サラダが入ってる食器、飲み物が入ってるマグ、テーブルや椅子など、全部スノーピークの製品です。ビールも注文できましたが、軽く二日酔い気味だったのでやめときました。
スノーピークご自慢の「焚き火台」のデザインで作られたドリッパー「フォールディングコーヒードリッパー」を使用して、ドリップコーヒーが入れられるというんで体験してみました。
ドリッパー自体がパタンとたためるので持ち運びに便利ですね。
まあでも、キャンプ中にコーヒーを飲むならインスタントコーヒーでいいですわ、ミルとかドリッパーとかポットとか重いし。誰か持って行ってくれるならドリップコーヒー飲みたいけど。
なんとなく入ったモンベル。
そこで接客してくれたお姉さんが最高で、無知な僕たちに超的確かつ痒いところに手がとどく製品説明をしてくれたり、様々な道具の必要性や選び方について教えてくれました。
僕も奥様も、心底そのモンベルのお姉さんに惚れたので、テント以外は全部モンベルで揃えることにしました。ほんと、あの接客クオリティはマジで神ってる。
全世界の小売店スタッフに見習ってほしい。
お姉さんの爪の垢を煎じて飲みたいくらいである。
テントと並んでキャンプに重要な寝袋選び。
なんか吟味している風だが、先ほど説明した神スタッフのお姉さんが、様々な寝袋とマットを試せるようにテントの中にベッドメイキングしてくれている間にとった写真である。
寝袋の中綿や、外装の素材による違い、それとマットの厚さやサイズなどを試させてもらい、冬の岩場でキャンプする場合にも対応できる寝袋を購入しました。
マットの厚みは、持ち運びやすさを考慮して薄いものにしようとしたのだが、奥様が厚いのが良いと意見が割れたので、間をとって中間くらいのものにしました。
来客用マットにも活用されそうな予感である。
「ゆるキャン△」するなら欠かせないのが椅子。
ぶっちゃけキャンプ用の椅子なんて座面だけあればいいのだが、アニメみたいにどっしり座って焚き火に当たりながらラジオを聞くなら必須です。
「りんちゃん」や「なでしこ」が使ってるエーライトにしようか迷ったが、二人分買うとなると5000円の違いが結構痛いので、ヘリノックスにしました。
で、1〜10まで神スタッフのお姉さんに質問しながら、僕たちが目指すキャンプに最低限必要な装備を買い揃えていく。
合計12万円くらいナリ
2時間近くスタッフのお姉さんを独占してしまったが、もうお姉さんなしでは買い物したくないくらい最高の接客でした。特にキャンプ初心者にとって、お姉さんのような存在はありがたい。
「色の種類はあるんですか?」って聞くだけで、その商品を持って来てくれるもんだから、ほぼ一歩も歩かずに買い物できてしまうくらい。頭が上がりません。
まじで神対応だったから、キャンプ初心者ならアウトドアヴィレッジのモンベル行け。
いや〜久しぶりにガッツリ買い物したぜ。
でもぶっちゃけ12万円って、今狙ってるスニーカー2足分くらいの金額なんだよな・・・って思うと、キャンプって比較的手軽な趣味な気がする・・・。
で、どのテントを買うか、喫茶店で作戦会議である。
第一候補としては、「ゆるキャン△」の劇中でりんちゃんが使っていたモンベルのムーンライトテント3型だが、値段や前室のサイズに多少の不満がある・・・軽量性や設営性は申し分ないのだが・・・。
アウトドア総合施設で「岩に登らないでください」とはコレいかに。
奥には登るために存在するリード壁が見えるシュールな光景。そういえば御岳の橋を渡ったところにも「危ない!岩が滑る!」みたいな看板が立ってて面白いな〜て思った事がありました。
岩に登りたいですね。でもダメですから我慢します。
自転車で言う所の「GIANT(ジャイアント)」だろうか。
テントに必要なパフォーマンスを備えた製品を、比較的低下価格で購入できる初心者向けブランド「コールマン」。
スノーピークやロゴスといったブランドのテントを愛するオサレキャンパーからは舐められるらしいが、そういったブランドの半額近い値段で買えるのが魅力なんだとか。
まぶっちゃけテントは「運べて寝れればいい」からね。
こんな大きい必要ないな・・・。
背負ってるザックと、クライミング用の荷物(マットとか)が前室に置けて、人間二人がなんとか入るくらいのサイズで大丈夫である。
確かに、こういうキャンプに憧れなくもない。
だけど自分ではやりたくないかな。面倒だし。誰かが設営してくれるならぜひお呼ばれしたい感じである。
お!こんくらいのサイズのテントでいいじゃん!
って思ったのだが、このテントはポップアップタイプっていう簡単にいうと「飛び出す絵本」みたいなテントなので、収納時のサイズが結構大きくて不便なのである。重量自体は軽いのだが・・・。
基本的には「ザックに入れられるサイズや重量」のもので装備を揃えたいため、値段も収容人数もスペックもデザインも気に入ったのですが却下することにしました。
で、色々迷った結果「ツーリングドームLX」と呼ばれるテントを購入。それとペグ打ち用のハンマーに、頑丈なペグを4本も合わせて購入。
画像引用:https://ec.coleman.co.jp/
これで拙者も一国一城の主である。
さあ、寝袋も買ったし、テントも買ったし、バーナーもコッヘルも買ったし、これであとはキャンプ場にいってカレーヌードルを食べたり、餃子鍋を作ったり、トマトすき焼きをすれば良いのだ!
そして、本を読んだり、焚き火をしたり、炭に着火できなくてベテランさんにジャンバラヤを分けてもらったり、深夜ラジオを聴きながらのんびりすればいいのである!
え?15万円近くも買い物したのに荷物が少なくないかって?
もちろん郵送ですよ。でもなぜ郵送してない商品があるのかというと・・・・・そんなの「早く使ってみたい」からに決まってるじゃないですか!
何を持って帰ったのかというと・・・・次回へ続く!