「いえキャン△」は、僕と奥様がアニメ「ゆるキャン△」にハマってしまい、無知な状態からキャンプ用品を買い揃え、最終的には「別にキャンプ場という訳でもない」ような場所でも快適にテント泊できるように成長していけたらいいな〜。という淡い期待を日記のように紹介する企画です。
第二回目は、購入したテントや寝袋が届くのを待ちきれないので、バーナーとコッヘルだけ郵送せずに持ち帰り、実際に使って夜ご飯を作ってみたお話をご紹介します。やっぱり、こういう「ギア」って、購入したらすぐに使ってみたくて我慢できませんよね!
っていう訳で、近所のスーパーに買い出しに行きました。
今回は予行練習なので、ネットで「キャンプ飯」とか調べたりすることなく、キャンプで使う調理器具を活用しながら、自分たちが食べたい物を好き勝手作ってみることにしました。
おしゃれ食材の代表格「ズッキーニ」。
とりあえず、これを使っておけばインスタ映えするっしょ!系ハーブの代表「ローズマリー」選手と契約。
ズッキーニ選手との連携でチームを勝利に牽引してくれることを期待しています。
筋トレ勢の僕としては、普段はササミや皮を捨てたムネしか食べることが許されない鶏肉も、キャンプ(極限状態)だからという理由で本日はモモ肉が大抜擢されました。
テンアゲ〜!
キャンプといえば酒!
焚き火をしながらお酒を飲めるとか、月で酒が飲める文化の国出身の僕たちとしては、こんなに酒にあうツマミがあるのか!って話ですよね。
僕は黒ビールが大好きなのでギネスをチョイス。
僕が個人的に譲れないキャンプ飯といえばソーセージである。
やはりソーセージは焼きたい。っていうか僕は加工肉が大好きなのである。キャンプの予行練習ということにかこつけて、普段の生活で食べられない食品を選んでしまっているだけなのかもしれないが・・・。
さて、購入した食材を家に持って帰ります。
買い物カゴの中に「タコ」がいますが、これはキャンプ用の食材とは関係ありません。明日の夜ご飯の材料だそうです。
一応
「キャンプ前日」
っていう設定です。
みなさんついて来てくださいね。
一泊二日程度のキャンプなら、現地で食材を切ったり、皮を剥いたりみたいなのも面倒だし装備も増えてしまうので、あらかじめカットしておこうと思います。
それを、使用する料理ごとにジップロックに入れておけば、キャンプの時の調理が楽なんじゃ無いか!?という作戦です。
という訳で、キャンプ前日に材料を仕込んでおきました。
ただいま!今日はここで一泊したいと思います!
実際に、今日僕たちが泊まるテントサイトはこの階段を上がったところなのですが、奥様曰く「整地が終わってない」そうなので、写真撮影はNGでした。
さて、我々素人キャンパーが初めて挑戦するキャンプ飯がコチラです。
フルコース!
今回は「ジェットボイル(バーナー)」と「コッヘルセット」を使って調理したいと思います。
ジェットボイルがあればスープ系が素早く作れるのですが、今回は練習をかねてあえてスープはコッヘルで作ってみたいと思います。
で、食後のコーヒーに使うお湯はジェットボイルで沸かしてみようという作戦。
この前、先輩クライマーに外岩に連れて行ってもらった際に教えてもらったスーパーアイテム「ジェットボイル」。
バーナー自体は一般的なものと変わらないのだが、容器のそこに熱伝導率をスーパーアップさせる特殊な構造が使われているため、秒殺でお湯が沸かせるんだとか。
箱から出すとこんな感じ。
二人分のカップラーメンと、食後のコーヒーに使うお湯を一撃で沸かせる大容量タイプにしました。キャンプにも便利そうだけど、外岩にクライミングしに行くときにも役立ちそうです。
こんな感じになってて、組み立てて使います。
そして、キャンプクッキングの代表であるコッヘル。
袋から出すとこんな感じです。
持ち手にはラバーが巻いてあるので、バーナーで容器を熱しても持つことができます。しかし直火に当てると溶けてしまうのでダメです。
スープを取り分けたり、飲み物を飲むときに使うカップも用意しました。
今思えば、コッヘルの中に入れられるサイズのものとか、折りたためるシリコンカップの方が便利だったかも?とりあえず不便さを感じるまではコレで行きます。
NO MUSIC!NO LIFE!
ってことでコレです。テントやタープの支柱などに取り付けられるポータブルスピーカー。30分間水深1mに耐えられる防水規格IPX7ですから、雨が降って来ても安心!
とりあえずアゲアゲでスーパークッキングをするためにコレかけますか!
さあ、テントの設営も終わったし、そろそろ食事の準備にしますか!(っていう設定)
なにはともあれ、まずは、ビールですね。ビールが片手になければ、包丁で手を切ってしまうかもしれません。
おっとっと、そういえば食材は前日にカットして準備して来たんでしたね!
んじゃま、とりあえず・・・
乾杯!
さてさて一品目は僕が適当に考えたレシピです。
キャンプ前日にカットしてジップロックに入れておいた食材と、あらかじめカットされているキャベツやニンジンが入った炒め野菜セットを取り出します。
で、こちらにご用意いたしましたのは、先日購入したばかりのコッヘルにございます。本日がデビュー戦の新参者ですので、暖かい目で見守ってあげてください。
そこにジップロックから食材をどばー。
コッヘルっていいですね、おしゃれですね。
1.5リットルのラインまで水を注ぎましょう。
さあこちらも本日がデビュー戦のバーナーでございます。(とは言っても、お風呂に入る前に一回組み立てて火を点けたり消したりして「おお!」ってなったんですけどね)
今回は、標準装備のジェットボイルを使うのではなく、実験のためにコッヘルを使って調理しますので、五徳を搭載しております。
火力調節ツマミをクルクルっと回して、点火ボタンをポチッとな・・・。
ファイヤー!
あとは、ジャガイモが柔らかくなるまで煮込みます。
・・・ジャガイモって、柔らかくなるまでに何分くらいかかるっけ?
奥様「30分くらいじゃない?」
OMG!そんなにガス使ったら超もったいないじゃん!バーナーは基本200gのガスで50分くらいしか連続稼働できないんだから!
と言う訳で、自宅のガス台に移動しました。
よかったよかった、これがキャンプ場じゃなくて。バーナーとコッヘルでジャガイモを茹でるような調理をするなら、もっと小さく切った方がいいですし、一度にこんな沢山作らない方がいいですね。
それと、煮物を作るならコッヘルじゃなくて素直にジェットボイルを使うのが正解だと思います。沸騰するまでの時間も短いですし、弱い火力でも大丈夫なので燃費も良いですから。
何事も勉強でございます。
30分ほど茹でたものがコチラになります。
コンソメと、カレー粉を使って味をつけましょう。
やっぱりキャンプといえばカレーですよね。カレーライスを作るのはちょっと面倒なので、今回はカレールーを少なめに入れてカレー味の野菜スープを作ります。
バーナーの上で5分程度コトコトしたら完成です。
じゅるり・・・。
こいつぁ・・・うまそうでやんす。
カレー味のポトフを目指して作ったんですけど、ズッキーニが凶暴なくらい美味しいです。あとソーセージのパンチ力がモハメドアリ。
しかし、ちょっと作りすぎた感がありますね。軽く4人前くらいあります。実際のキャンプでは余らせると勿体無いし何かと面倒なので、気持ち少ないくらいの準備の方が良さそうです。
カレースープのお次は、奥様プレゼンツのインスタ映えするんじゃないか系オシャ料理「ローズマリーを使った鶏肉の香草焼き」でございます。
先ほど同様に”前日”準備をしておいた食材を取り出しました。
油を持っていくのは面倒なので、実際にキャンプする時もこんな感じで肉から出る油を利用するスタイルになりそうです。
軽く炒めて鶏肉から油が出たら、野菜を敷き詰めていきます。
ジャガイモ、ズッキーニ、トマト、そして隙間に鶏肉を入れたら、ローズマリーを放り込んで塩と胡椒で味付けしましょう。
で、蓋をして10分程度蒸し焼きにします。
10分後のものがコチラにうまそう!
素晴らしい完成度です。部屋中テント内にローズマリーと黒胡椒の香りが広がります。プチトマトがいい仕事をしていて、油っぽい鶏もも肉をさっぱりといただけました。
これは、インスタ映えするんじゃないか?インスタやってないけど!
最後にもっとも手間がかかる料理「ソーセージイタメターノ」を作りたいと思います。
あまりに作るのが面倒なため、普段家ではなかなか作れませんが、キャンプ効果があれば作れると思います。
こーして・・・
こうだ!
おそらく、コンパクトなナイフは持っていくと思いますが、キャンプでは包丁よりもキッチンバサミが活躍しそうですね、新しいのを買っておこうと思います。
どんな手が込んだ料理よりも、結局ソーセージイタメターノがもっとも美味いんじゃないかという説が先日ドイツかベルギーの学会で発表されたのも記憶に新しいかと思います。
さて、美味しいご飯を食べた後は、焚き火でもしながら美味しいコーヒーを飲んでホッと一息つきたいですよね!
ってことで、満を持してジェットボイルが登場です。こいつがあれば、秒殺でお湯を沸騰させることが可能となります(とのこと)
バーナを着火させてから、合体!
お湯が沸くまでの間に、コーヒー豆をミルで挽いておこうと思いま・・・
もう沸きました。
早い。早すぎるぞジェットボイル。
とりあえず一旦火を消して、コーヒー豆を準備したりドリッパーを準備したりしました。
こんなにお湯が沸くのが早いんだったら、全部準備してから火をつけてもいいくらいですね。っていうかジェットボイル方式の「自宅のガスコンロで使えるケトル」が欲しいくらいですわ。
気分はバリスタ。
30秒間しっかりと蒸らして、「の」の字を書くようにゆっくりとお湯を注ぎます。
キャンプご飯の最後にぴったりな、美味しいコーヒーが入りました。
いやー美味しかったし楽しかった。キャンプ本番が楽しみになって来ましたね。
さて、本番のキャンプで失敗しないために、本日の反省点を振り返ってみましょう。人間は日々成長、死ぬまで修行でございますから、今日の失敗を明日の糧にしたいと思います。
まず、加熱時間が短くて済む料理を考えるべき、という点ですね。
ザックに入れられる装備だけでキャンプをする場合、焚き火台や鍋を持っていくことが難しいので、どうしても加熱はバーナーに頼らざる得ませんから、バーナーで30分も煮込むのはガスの無駄です。煮込み時間が長いものはサイコロ状に細かく切るなどの工夫が入りますね。
で、煮込んだりするタイプの料理は素直にジェットボイルを使ったほうが良さそうです。
あとは「量」ですね。今回は明らかに作りすぎました。残り物を置いておくのも難しいですし、捨てるのは勿体無いですし、捨てるにも生態系を維持するためにその辺に捨てるわけにもいきませんから「残る」ってのはキャンプに置いて最悪ですね。
一度にたくさん作るんじゃなくて、ちょっとずつ作れる料理の方が良さそうです。
それと瓶ビールはダメですね、わかってはいましたけど。ゴミがかさばるんで絶対に缶ビールが正解です。っていうか、ビールってアルコール度数に対して質量が多いから、ウイスキーとかを持っていく方が正解な気がしますね。
キッチンバサミは大正義だと思います。これさえあればどんな敵が来ても大丈夫そうです。料理だけじゃなくていろんな場面で使えそうなので、持って行こうと思います。
そんな感じですかね、あそうそう、ジェットボイル(というかバーナー)を使ってて思ったのですが、着火装置がうまく作動しなかったら完全にゲームオーバーなので、着火用のターボライターを用意しておくのが正解な気がします。
さて、今回の反省点は実際の野外調理で役立つのでしょうか?
次回、お楽しみに!