Googleの検索窓に「エアジョーダン1+種類」と入力すると、出てくるのは歴代エアジョーダンがずらっと並んだページばかり。僕が知りたいのはそういうことじゃなくて、エアジョーダン1自体の種類なんですけど・・・・・。
え?エアジョーダン1に種類なんてあるの?
確かにNIKEは「別物」として販売していますが、個人的には「AJ1alpha」も「AJ1.5」も「AJ1Flyknit」も、エアジョーダン1の種類の1つだと思うんです。
それが、どれくらいあるかって知りたくないですか?
というわけで、独断と偏見によってエアジョーダン1(AJ1)の種類をまとめたいと思います。もし、この記事を読んだキックスフリーク達の中に「これは入れないの?」や「これ知らないの?」っていう意見があれば、ぜひ教えてください。
1984年11月17日に発売された「エアジョーダン1(Air Jordan 1)」というスニーカー。通称「AJ1」と呼ばれ、特にここ日本国内では最も愛されているスニーカーと呼ぶにふさわしい知名度を誇る伝説級のモデルです。
まさに、ナイキを代表するスニーカー、そしてナイキを代表するブランドと言えます。
「エアジョーダン1の種類」と聞くと、NBAに使用が禁止されたブルズのホームカラーであるブレッドやバーンド、アウェイカラーのシカゴ、ステファネル・トリエステ時代のシャタバ、ストリートで人気となったシャドー、日本人が大好きなブラックトゥー(つま黒)など、カラーバリエーションの事かと思われがちですが、今回は違います。
例えばエアジョーダン1には「ハイカットやローカット」などの形状の違いや「エアジョーダン1をベースに作られたモデル」などが存在します。今回はそういったエアジョーダン1の種類をまとめます。
そもそも、オリジナルのエアジョーダン1はナンバリングされてないため「エアジョーダン」が正解です。確か1994年の最初の復刻で名前が「エアジョーダン1」になったのだと記憶していますが違ったらすいません。
1994年と2001年に復刻され、そこから定期的に復刻モデルである「エアジョーダン1 Retro」がリリースされています。その中でも得に人気があるのが「OG」と呼ばれる、販売当時の形やディテールを忠実に再現したモデルや、ジョーダン自身の経歴やヒストリーに関連するモデルです。
この「OG」というのはオリジナルモデルのディテールを忠実に再現したジョーダンを取り巻く様々なヒストリーに関連したモデルの事を示しています。
もう少し外観的な話をすると、以下の条件に当てはまらない「エアジョーダン1のハイカットモデル」をOG仕様と呼びます。
俗に「エアジョーダン1(AJ1)」と呼ばれるもの達をまとめます。
一般的に、エアジョーダン1(AJ1)と呼ばれるのはこのハイカットモデルの事です。マイケル・ジョーダン初のシグネチャーシューズであり、コートでもこのハイカットモデルを使用していました。
とにかく色の種類が多く、全てを集めるのは困難を極めます。
1994年に復刻したモデルは、オリジナルとして販売されたモデルを忠実に再現していますが、2001年以降に復刻したモデルはディテールの違いなどが散見されます。
エアジョーダン1のハイカットモデルに搭載されている靴紐穴が9ホールなのに対し、8ホール仕様の高さまで履き口が下がっているのがエアジョーダン1のミッドカットモデルである「エアジョーダン1 Mid」です。
また、ほとんどのモデル(おそらく全て?)が2013年に復刻したシカゴ(Air Jordan 1 Retro High)のような、ジャンプマンのタグがシュータンに取り付けられているのと、ヒールにジャンプマンの刺繍がされています。
その名の通り、エアジョーダン1Highの衣装を残したままにローカットモデルにしたのが「エアジョーダン1 Low」です。エアジョーダン1と言えばハイカットモデルなイメージですが、ローカットモデルもかなり初期の頃から販売されています。
ミッドカットモデルと同様に靴紐穴が8ホール仕様ですが、ローカットモデルですのでシルエットに関しては相当な違いがあります。
エアジョーダン1と言えば、履き口のサイドにあるウイングロゴですが、ローカットモデルにはこの部分が存在しないため、ヒール部分にウイングロゴが取り付けられています。
おそらく、初めてリリースされたのは2016年8月16日。
定番のエアジョーダン1Highよりもさらに履き口を高くしたウルトラハイカットモデルであり、シュータンとアッパーを一体化し、アンクルまでを覆ったモノコック構造により、従来のハラチシステムを超えたフィット感を実現しています。
ハイカット特有の履きにくさを軽減するために、シュータンタブやヒールタブが設置されており、随所にタウンユース向きな工夫が凝らされているのもデザインの特徴と言えるでしょう。
履き口が高くなったといっても、靴紐穴の数はハイカットモデルと同じ9ホール仕様となっています。
上述したエアジョーダン1のハイカット、ミッドカット、ローカット、そしてウルトラハイカットには、様々なブランドとコラボしたモデルが存在しています。
コラボ先のブランドによっては「これがエアジョーダン1なのか?」と思うほどにカスタマイズされたモデルから、「シュータンのロゴが違うだけでは?」と思うほど定番ラインにそっくりなものまであります。
エアジョーダン1に使用される素材として最も定番とされているのは「シュリンクレザー」と呼ばれる光沢のあるシボ革ですが、一般的な天然皮革である「スムースレザー」や、合成皮革の「シンセティックレザー」、パーツによっては「ナイロン」が使われる事もあります。
「ピッグスキン」や「エナメル(パテント)」などの素材も使われることがありますが、多くの場合これらは特別な名前がつけられることなく、エアジョーダン1レトロとして販売されます。
以下は、素材が違うことにより特別な名前がつけられたエアジョーダン1のシリーズをご紹介します。
近年人気となっている「ニット系アッパーのスニーカー」の先駆者的なテクノロジーが、ナイキのフライニット(Nike Flyknit)です。
ポリエステル糸を使い、精密なニット構造加工により作れた、超軽量かつ柔軟性や通気性に富んだニットアッパーと、必要な部分へのサポート力を高めるフライワイヤーケーブルを組み合わせたのがフライニットと呼ばれる素材です。
そんなフライニットを使用したエアジョーダン1は、通常のモデルと差別化され「エアジョーダン1Flyknit」という名前で呼ばれています。
オリジナルのエアジョーダン1がリリースされた1985年当時、レザーが高価だったため値段を下げることができず、バスケットボールを愛する少年少女達はなかなかエアジョーダン1を買ってもらうことができませんでした。
そこでNIKEは「キャンバス素材で作ったら安くできるじゃん!」とテイクダウンシューズ(廉価版)を作り、ジョーダンをやっつけろという意味で「Knock Out(Off)」の頭文字「KO」と名付けてリリースしました。その後は通称「AJKO」と呼ばれています。
廉価版だけあって、低価格帯のバスケットボールシューズであるナイキのバンダルに使われていたノンエアのソールユニットが流用されていますが、2014年の3月15日に復刻されたシカゴカラーのAJKOにはエアジョーダン1と同じソールユニットが搭載されています。
しかし販売数が少なかったため逆にプレミアモデルとなってしまって価値が急上昇。最初の復刻モデルが出るまでは幻の1足なんて呼ばれていました。
Anodized(アノダイズド)とはアルマイト加工のことであり、もっと簡単にいうなら「アルミコーティング」の事です。実際にアルミでコーティングされているわけではありませんが、アルミでコーティングされたような質感が特徴のシリーズです。
このシリーズは、ナイキの名作スニーカーの1つ「フォームポジット」のように、インジェクションモールドで成型されたフォームポジットアッパーを採用したエアジョーダン1であり、金属のような光沢感とシームレスなアッパーが従来のエアジョーダン1には存在しなかった近未来感を演出しています。
エアジョーダンシリーズは現在までナンバリングされたモデルが毎年リリースされています。実際にマイケルジョーダンが使用したエアジョーダン1〜18、そして背番号である23以降の西暦がモデル名に冠された24〜27、ローマ数字を使用した28(XX8)以降と続いていくわけです。
そんな中で、スピンオフ的に作られた、ナンバリングタイトルに関係があるんだけども、エアジョーダン1がベースとなっているスニーカーというものが存在しますので、そちらをご紹介したします。
言い換えるなら「エアジョーダン0」というのが相応しいでしょうか。エアジョーダン1が1984年にリリースされる以前に制作されていたプロトタイプから着想を得てデザインされた「エアジョーダン1 RARE AIR(通称:レアエア)というモデル。
通常ならウイングロゴが入る部分に「AIR JORDAN」という文字が入っているのが特徴です。
そもそもウイングロゴは、当時のクリエイティブディレクターであった「Peter Moore」が、シカゴに向かう飛行機の中でアメリカ空軍のパイロットウイングにインスピレーションされてナプキンに描いたと言われており、プロトタイプの時点ではこのロゴマークは存在しなかったと言われています。
その辺りを踏まえながら歴史を感じたいモデルです。
NBAに現れた希代の天才「マイケル・ジョーダン」ですが、骨折というアクシデントで2年目のシーズンのほとんどを欠場。周囲の人たちは来シーズンから復帰すべきだと言っていましたが、懸命なリハビリによってジョーダンはその年のプレイオフに完全復帰を果たしました。
ちょうどその頃、NIKEはエアジョーダンシリーズの2作目を開発中。ジョーダンが負傷した箇所への負担軽減と新型ソールユニットのテストをかねて、エアジョーダン1のアッパーに、のちのエアジョーダン2に使用されたPUソールをドッキングしました。
エアジョーダン1と、エアジョーダン2の中間、だから通称エアジョーダン1.5(AJ1.5)なのです。
そして、ジョーダンを怪我からリターンさせた靴、さらにはテストモデルを世の中にリターンさせるという意味で「THE return」と名付けらたと言われています。
ここからは、「これもまあ、エアジョーダン1と言えばエアジョーダン1か・・・」という亜種的なシリーズを紹介していきます。
正直、定番モデルでも、素材違いでも、ナンバリングに関係しているわけでもない、そんなエアジョーダン1関連シリーズを詰め込んでいますので、統一性はございませんがご了承ください。
エアジョーダン1発売から25周年を迎えたアニバーサリーイヤーに、ナイキはエアジョーダン1の見た目を維持したまま機能性を大幅に進化させたスニーカーを誕生させました。それが、「エアジョーダン アルファ1」です。
最も進化した点と言えば、現在のバスケットボールシーンの最先端を走るナイキのバッシュ達にも採用されている「フルレングスのズームエア」が搭載されているという点です。
そして当時は使用されなかったシンセティックレザーを使用し、ヒール付近にクッションパッドを追加することで、最新モデルに引けを取らない履き心地の良さを実現しています。
ファイロン素材で作られたソールと、ヘリンボーンと呼ばれるソールパターンもグリップの良さが評価されており、まさに「現代に蘇ったエアジョーダン1」と呼ぶに相応しいモデルです。
エアジョーダン1がリリースされた頃、そのモデルに歓喜したのはバスケットボールファンだけでなく、スケートボーダー達にも人気でした。
その理由は、スケートボード用のシューズなんてものがほとんど浸透していなかった80年代に、エアジョーダン1は足首を守るハイカットと、着地の衝撃を吸収するソールユニット、耐久性の高いレザーアッパーとスケートボードに最適なスペックを誇っていたからです。
そんな歴史をバックボーンに開発されたのがこの、エアジョーダン1PHAT。その名の通り、肉厚(ファット)なシュータン、ライニング、パットを搭載したスケシューライクなデザインが特徴です。定番はローカットですが、ミッドカットやハイカットのモデルもリリースされています。
エアジョーダン1の30周年記念に「新しいスタイルを提案」するとして誕生したのがこの「エアジョーダン1 STRAP(ストラップ)」と呼ばれる、ベルトクロージャーシステム(簡単にいうとマジックテープ)が採用されたシリーズです。
ハイカットのモデルとローカットのモデルがリリースされており、通常のエアジョーダン1よりもレトロな雰囲気に、隠れた名作としてファンが多いシリーズです。
その名の通り、エアジョーダン1の見た目をそのままにゴルフ仕様のソールが搭載されたモデルです。マイケル・ジョーダン自身がゴルフ好きを公言していることも、このモデルが誕生したキッカケになっているかもしれません。
かと言って見た目だけのシューズど侮るなかれ、完全防水仕様のアッパー、ナイキフリーをベースに作ったアウトーソール、そして交換式のソフトスパイク付き。
ナイキゴルフロゴが入ったシューレースアクセサリーも素敵な一足です。
世界最高の女子テニス選手とも呼び声が高いミシガン州出身のテニスプレイヤー「セリーナ・ウェリアムズ」は、2004年にナイキと契約を結んで以来、記者会見やイベント、トレーニングなど、あらゆる場面でエアジョーダン1を使用していることで知られています。
そんな彼女がWTAツアーにてダブルスで記念すべき23勝というタイトルを獲得し、ナイキコートジョーダンブランドから、エアジョーダン1をイメージしたコートフレアがリリースされました。
ウィメンズモデル限定でのリリースとなっています。