みやびです。最近、Google AdSenseの調整をするために規約を読み直していたのですが、なんとアルコールに関連したコンテンツが改訂されているではありませんか!これまで公式に許可されていたワインとシャンパンが突如としてグレーゾーンに!?
AdSenseにおいてコンテンツポリシーの禁止コンテンツでは以前まで以下のように定義してありました。
▼許可される
- ワインやシャンパンを販売するサイト
- ビールの蒸留や醸造の方法に関する情報提供や設備販売を行うサイト
- パブの場所を示した各種資料
▼許可されない
- アルコール(ビール、ハードリカー、リキュール)の直接販売を主な目的とするサイト。注: ワインやシャンパンの販売を主な目的とするサイトには適用されません。
それが現在では以下のように変更されています。
▼許可される
- バーやパブの店舗案内
- アルコール飲料会社がスポンサーになっているイベントを宣伝するページ
- アルコール関連ブランドの商品を宣伝するページ
- アルコール飲料の生産や製造に関連する情報を含んだり、商品を販売したりするページ
▼許可されない
- アルコール飲料をサイトから直接購入できるページ
- 過度の飲酒、暴飲や飲み比べ競争を好ましい行為として描写するなど、無責任な飲酒を宣伝するページ
基本的な方針には変更はなく、むしろより細かく指定してきてるなという印象です。ただし、ウェブサイトの種類によっては注意しなければならない変更もあります。
まず多くのウェブマスターが混乱する部分としては、ワインやシャンパンを販売するサイトでのAdSense掲載がグレーになったことです。
これまでは明確に許可があり、様々なブログで未だに「ワインやシャンパンはOK!」という文言がそのまま残っていますが、現時点ではOKとは言い切れなくなってしまいました。
弊社ではGoogle認定パートナーと提携しているので、担当者にこの問題について質問してみました。
その結果としては、「念のためワインやシャンパンのサイトには広告を掲載しないでください。」という回答でした。
担当者の意見を無視するような形になってしまい恐縮ですが、現時点で該当するサイトのAdSense広告を急いで剥がそうとは思っていません。
なぜそこまで強気でいられるのかというと、つい最近、AdSenseのポリシー違反の対象や罰則、通知方法などに変更があったためです。
具体的には、仮にポリシー違反があった場合には、まず「ページ単位で」広告の掲載が自動的にストップします。これに引き続き、管理画面に警告の通知が来るのですが、これが一発レッドカードではないということです。
担当者曰く、イエローカードにも満たないようなレベルの話で、迅速に対処すればアカウント停止のような事態になることはまずない、とのことです。
加えて、これまでOKだったことを突然変更した上に、管理画面にその旨の通知が来ていないことを考えると、これまで大丈夫だったものはそのままでも問題ないだろうと私は思います。
ただ勘違いしないでいただきたいのは、「これからもワインやシャンパンのサイトにバンバン貼っていいよ!」と言っているのではありません。実際にこれから制作しようとしているアルコール関連のサイトについては、制作時点での規約に則るのが筋だと思います。
もうひとつ、気になる変更があるのですが、皆さんはお気づきでしょうか?この部分です。
- OK:アルコール飲料の生産や製造に関連する情報を含んだり、商品を販売したりするページ
- NG:アルコール飲料をサイトから直接購入できるページ
なんですかこれは(笑)よくわからないので英語版でも見てみます。
- OK:Pages that contain information or sell products related to the production or manufacturing of alcoholic beverages
- NG:Pages where alcoholic beverages can be purchased directly from the site.
ふむ。英語の方が少し広い解釈ができそうです。
日本語バージョンだと、あたかも「アルコール飲料を販売するページ」はOKで、「直接購入できるページ」はNG、であるように解釈できます。
普通に考えると矛盾していますよね。Googleはわざと曖昧な表現をして、ポリシー違反の警告に対する裁量を維持しているように思えます。
加えて、
アルコール(ビール、ハードリカー、リキュール)の直接販売を主な目的とするサイト
という過去の規約が消えていることも含めて考えると、
「間接的にウィスキーを購入できるアフィリエイトサイトはOKなのでしょうか?」という問いに対しては、「規約に引っかからないのでNGではない」と言えてしまいそうです。
もちろんウィスキーに限らず、日本酒や焼酎、ウォッカ、テキーラなんかも、NGでは無くなったの?という疑問も出てきます。
が、しかし。Google本社のあるアメリカにおいて、禁酒運動の活発化やハードリカーの高課税など社会的な背景をみると、Googleがそれらを良しとするのは想像できませんよね。
ということで大切なのは、ベースとなる規約はあるが「Googleだったらそれをどう思うか?」を基準として考えてみるのが一番かと思います。
上手いこと規約の網をかいくぐって屁理屈が言えるように理論武装したとしても、ウェブサイトを運営されている皆さんであれば、Googleに対して際どいことをするとどうなるかはよく分かっていると思います(笑)
私はGoogleの社員でも何でもないので、明確なことは断言できません。
また、認定パートナーの担当者ですらGoogleのコンテンツポリシー担当者との直接的なコンタクトは難しく、実際に運よくGoogleの担当者に話を聞いたとしても、一社員の解釈で明確な回答は得られなそうな気がします。
結論ですが、「過去と現在の規約をどちらも尊重した上で、誠実に考え、それでも大丈夫だと思えば貼ればいい」と思います。ダメならちゃんとページ単位で警告が来ますし、一発レッドカードの可能性は低いのですから。