今回はランニングシューズのサイト用に作成したロゴマークについて、どのような意味をもたせて、どのような発想で作成したのかを紹介します。自分の備忘録として、またアイデア出しに苦労している方の参考になったら良いなという気持で、手前味噌ですがロゴデザインについて紹介していきます。
ランニングシューズについて、初めてラントレーニングを行う方向けに、上手な選び方であったり、ブランドごとの特徴や基礎知識を紹介するサイトのロゴマークを作成することになりました。
あまり玄人っぽくならず、ポップでカジュアルな印象と、ラントレーニングのスタイリッシュさを感じさせるロゴデザインに、「走る」や「走る靴」の意味合いを持たせるのが今回の目的です。
既存のフォントをベースに組み立てたので製作にかかった時間は2時間程度。アイデア自体も比較的早く思いつき、四角形のロゴマークと、テキストを含めたロゴタイプの2つを作成しましたが、あっと言う間でした。
>>http://recreation.pintoru.com/runshoe/
「R」という文字はどうしてもロゴにするのが難しいと感じます。きっとその理由は、文字自体が左右非対称であるからだと思います。そこで、「R」という文字自体に左右非対称のシルエットをはめ込んでバランスを取ろうと思いました。
そもそも「R」の文字にある「ハライ」が、どこか走るときに足を前に出している姿にも見えたので、いたってシンプルにランニング中のシルエットをはめ込んでみたら、これが思いの外バッチリはまってラッキーでした。
なんとなくノリで「Run Shoe」というロゴタイプも作ってみたのですが、これも思いの外良い感じです。
サイト全体に「NIKE」のようなスポーティーな雰囲気と、「iPhone」のようなスタイリッシュさを出したかったので今回はサンセリフ体を使用し、カーニングも詰め気味にしてちょっとストリートカジュアルな印象にしてみました。四角形のアイコンの角を丸くしたのは、きっとiPhoneのアプリに引っ張られたのだと思います。
ランニングシューズはそもそも「派手」なデザインが多い為、鮮やかなピンクは性別問わず愛されるのではないかと思い採用。水色やライムグリーンなども合わせてみましたが、どこか男性っぽい雰囲気になってしまったので、今回はピンクなのが良い選択だったと思います。
「R」の文字と、ランナーのシルエットのサイズ感はかなり良い感じに仕上がっていると思います。それと角丸四角形で作ったロゴマークは、無駄な物を一切無くしたミニマルな仕上がりも満足しています。
ピンクバックに「Run Shoe」の文字をはめ込んだロゴタイプが、どこかストリート感を思わせるのですが、これは「supreme」のボックスロゴに影響を受けちゃったんでしょうかね?まあ、良しとします。
とにかく「シンプルに作ることが出来た」というのが、ランニングシューズのロゴマークで最も上手く出来た点です。
「R」のベースとなるフォントをどれにするか非常に迷いました。あまりカクカクしている未来的で電子的なフォントでは「走る」というアナログな行為を連想させにくいですが、セリフ体のようなゴージャスで気品のあるフォントでは「走る」という泥臭い行為と反するような気がして。
ゴシック体などのサンセリフ体の中でも曲線の美しいフォントで、なおかつフーツラ(futura)のように「O」が真円に近い未来館のあるフォント、ということで既存のフォントをベースに作成しました。
出来上がりに満足はしていたものの、これではランニングシューズのサイトというより「ランニングのサイト」のような感じがしてしまいますね。やっぱりシューズ感をもう少し追い求めたほうがよかったかもしれません。
「Run」のロゴとしては100点だと思いますが、「Run Shoe」のロゴだと考えると、正直80点にも満たないかもしれませんね。もっと、ロゴを作成する前に念密にアイデアを練ったほうが良かったと思います。