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【上手な染め方】色移りしたTシャツを違う色に染め直す方法

色移りしたTシャツを染め直し

大切な衣類に色移りさせてしまった経験、ありませんか?普通は衣類用ブリーチなどで脱色して対応すると思いますが、今回はあえて「色を上乗せして染め直す」という作戦で対処してみました。

リメイクにも使えるTシャツの上手な染め直し術をご紹介しますので、Tシャツを色移りさせてしまったとか、Tシャツの色に飽きてしまったという方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?

なぜ今回Tシャツを染めようと思ったのか

色移りしたTシャツ

僕にはお気に入りの白いTシャツがありました。レアスニーカーであるAIRMAX97の抽選に並ぶために店舗から指定されたアンディフィーテッドのリージョンTシャツ。

このTシャツを着て並んだ争奪戦、無事ゲットできた安堵感。その全てが詰まった思い出のTシャツ。

しかし、何を血迷ったのか赤いズボンと一緒に洗って色移りさせてしまったのです。きっと、仕事で疲れてたのかな・・・。

そんなこと言っても後の祭り、もといアフターカーニバル!とにかく目の前には、淡くピンク色っぽく染まってしまったダサい感じのリージョンTがあるわけで、どうしよう。

仕方ない、染めるか!

不慮の事故的に染まってしまったTシャツをなんとかするには以下の方法しかない。

  • 捨てる
  • 脱色する
  • 色を上乗せする

うむ。お気に入りのTシャツだから、捨てるってのは無しだ。脱色は理想だけど、生地が傷んでしまうため、お気に入りのTシャツではやりたくないな。

よし。染めよう。

Tシャツ自体のプリントが紫色だからな、補色か反対色を使って染めて、ヒップでホップな色使いにするのが正解かも!ってことは、黄色か緑・・・赤く染まったあとだから黄色だとオレンジ色っぽく染まってしまうかも?

よし!緑色にしよう!

Tシャツを染める準備

Tシャツを染める用意

Tシャツの染め直しをするために用意するのはたったコレだけ。

  • 染料
  • 定着剤
  • 色落ち防止剤
  • ゴム手袋
  • 容器

今回使用する染料は「ダイロンプレミアム」という、比較的低温でも染色できる染料です。そして定着剤には塩を使います。染めた後に使用する色落ち防止剤にはダイロンのカラーストップを使います。

ゴム手袋はお掃除用のやつでも構いません。容器は今回Tシャツ1枚なのでボウルでやりますが、多いときはバケツなどを使うと良いでしょう。

>>ダイロンプレミアムについて詳しくはコチラ

>>カラーストップについて詳しくはコチラ

Tシャツを染める手順

染まってしまったTシャツ

さて、染めましょうか。

染める前に、最後にもう一度みておきましょう。この、なんとも情けない淡ピンクに色移りしてしまったアンディーフィーテッドのリージョンTシャツを。隣の赤いパンツが犯人です。くそう。

よし、こんな惨めな色移りTシャツとはおさらばだ!

手順はこんな感じです。ダイロンプレミアムの中にも取扱説明書が入っているので、染色が初めてと云う方はまずそちらを確認しておくのがおすすめです。

  1. 容器に染料と塩を入れる
  2. 40℃のお湯を注いで混ぜる
  3. Tシャツを入れて揉む
  4. 「揉む→放置→揉む」を繰り返す
  5. 水でもみ洗いする
  6. カラーストップする
  7. 洗濯機で洗う
  8. 干す
  9. 完成!

って感じです。楽勝ですね。

ダイロン社の公式ページにも染め方が書いてあるのでそちらも参考にどうぞ。

>>ダイロンプレミアムの使い方

容器に染料と塩を入れる

ボウルにダイロンと塩を入れる

ボウルに粉を入れて泡立て器を用意すると、おかし作りでも始まるような気がしてしまいますが、間違っても味見なんてしちゃダメですよ。

塩の分量は、染料50gに対して塩250gが目安です。なんで塩を入れるかと云うと、「定着剤」と呼び名の通り、繊維に染料が定着しやすくなるからです。

染料液に塩を入れることで、水への溶解度を下げて、疎水性吸着を促進させるって事なんだそうですが、ま理屈がわからなくても上手いことできればいいのです。

40℃のお湯を注いで混ぜる

お湯を沸かす

500ml程度のお湯を沸かします。沸騰させてしまうと、この後熱すぎて染めた衣類が手で触れなくなるので、40℃くらいを目安にすると良いでしょう。

本来染物というのは、熱湯で行います。なんなら染料液に衣類を入れてグツグツ煮込む場合もあります。

水にはブラウン運動っていう特性があって、これにより水分は衣類の繊維に出たり入ったりを繰り返します。これによって繊維に染料液が出入りを繰り返して深くまで染まっていくわけですが、ブラウン運動の速度は水の温度が高ければ高いほど早くなります。

つまり、温度が高い方が早く染まるってことですね。

でもダイロンプレミアムは熱湯でなくてもしっかり染まるようにできていますので、今回は40℃程度で大丈夫なのです。こういう特性はタイダイ染めの時にも助かりますね。

お湯を注ぐ

さてしっかりかき混ぜましょう。染料は水に溶けやすいですが、意外と塩が溶けてくれません。しっかりとかしておかないとTシャツに染料が定着しませんから、ガチャガチャかき混ぜましょう。

ここに本来なら40℃まで加熱した6リットルのお湯を混ぜるのですが、今回は面倒なのでTシャツ1枚が染まるのに必要なお湯の量(500ml程度)を追加しておしまいです。

Tシャツを入れて揉む

Tシャツを入れる

さて、揉んでいきます。

Tシャツ全体になじませましょう。

揉んで揉んで揉みまくる

Tシャツを揉む

正月の餅つきや、ハンバーグ、パン作りなどを思い出して、ボウルの中でひたすらにTシャツを揉みしだきましょう。

ここでどれだけ揉んだかが、ムラなくTシャツを染めるのに必須の条件となります。

そして放置&揉むを繰り返す

揉むと放置を繰り返す

15分程度放置したら、また揉みます。これを計3回くらい繰り返しましょう。今回はお湯の量が少なかったですね。ま、いっか。

ひたひたになるくらいはお湯を用意しておいた方がムラになりにくいので、実際にやってみる方は覚えておきましょう。

合計で1時間くらい経過したら次のステップへ移ります。

余分な染料を洗って落とす

Tシャツを洗う

ささっと水洗いして余計な染料を落としましょう。2〜3回程度冷水で洗い流す程度でOKです。

カラーストップをかける

軽く洗ったら今度はカラーストップです。これをやらないと、今度は緑色のTシャツが他の白Tシャツに色移りし、復讐が復讐を産むという悪循環に陥ります。

家のクローゼットを、そんなディストピアにしないためにも、しっかりカラーストップをかけて平和な世界を維持したいですよね。

ちなみに、カラーストップ一袋で1kgの衣類に使えます。Tシャツなら8枚分です。

一度開封すると保管不可能なので使い切らなければ行けませんが、1枚のTシャツに1袋使ってしまうのは流石にオーバースペックな気がします。

ということで、今回の元凶とも言える赤いジーパンにもカラーストップをかけてやりました。

洗濯機に入れて洗う

さて洗いましょう。カラーストップを使ったとはいえ、洗濯3回程度は色が結構落ちてきますので、色移りして欲しくない衣類は一緒に洗わないようにしましょう。

フィニッシュ!

洗濯が終わったら干して完成です。

どうですか?結構ムラなく染まりましたよ!光の加減で蛍光グリーンみたいに見えますが、実際はもっと穏やかな緑色なので、紫色のプリントとも良くあっていい感じに仕上がってます。

とまあ、こんな感じで簡単にできます。色移りしてしまうと、ついつい焦ってハイターなどの衣類用脱色剤をぶちまけてしまいがちですが、ブリーチは衣類の寿命を縮めますから、あえて色を変えてしまうってのもアリかと思います。

ぜひ、色移りしてしまったお気に入りのTシャツや、なんとなく飽きてしまった白いTシャツなどがありましたら、染め直しに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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仕事そっちのけで記事を書いた人

仕事なんてただの暇つぶし、本業はクライミングとスニーカー集めです!夢はでっかく世界征服!あー、高級車に乗ってタワーマンションの最上階から一般人を見下ろしたい!よろしくお願いします!

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