2018年2月21日に「グッチ(GUCCI)」が発表したコレクションはとても衝撃的でした。
特殊メイクチームを動員した、あまりにもリアルすぎる自分の生首を抱えたモデルがランウェイを歩き、そのグロテスクでミステリアスな超越者を思わせる雰囲気に、多くの人が圧倒されました。
賛否両論あったこの最新ルックですが、今インスタグラムでは様々な人たちがグッチの生首ルックを再現しようと挑戦する人が急増中。ぜひ、皆さんもトライしてみてくださいね!
自分自身の顔にそっくりな生首を持ったモデル、ドラゴンを抱えたモデル、さらには額に第3の目を開いたモデルなど、とてつもなく強烈な世界観が世界中の話題となったグッチの最新ルック。
2015年に鬼才アレッサンドラ・ミケーレがクリエイティブ・ディレクターに就任してからというものの、常に斜め上の禍々しさを孕んだデザインで話題をさらい続けるグッチのコレクションは今回、招待状にはカウントダウンが始まる時限爆弾のデザインを採用し、会場はオペ室という異様な空気感に包まれた中で行われました。
グッチ・サイボーグという愛称がつけられた今回のモデル達。現実世界に発現したフィクションの世界観は、グロテスクかつミステリアスに満ちており、人間を超えた存在(ポストヒューマン)を表現したとの事です。
ローマを拠点に活動するMakinariumにより特殊メイクが施され、国や人種といった境界出なく、生物の境界を超えてみせるという、新たなアイデンティティを創造したのでした。
今回のコレクションに参加した2人のモデルが、自分の顔にそっくりの生首を持って登場しました。
そのうちの1人であるロシア人のモデル「ウニア・パホモワ(Unia Pakhomova)」が自身のインスタグラムにて、今回の生首を取り巻く多くの質問にコメントしています。
「私のダイレクトメール欄が質問であふれかえっています。その中で最も多いのが、グッチは私に“生首”をくれたのか?という質問です。答えは、ノー。この“生首”は本物の私より高価なの」
どうやら、今回のコレクションに使用された生首の制作費は、モデルのキャスティング料よりも高いようです。本当かどうかは定かではありませんが・・・しかしこの生首、プレゼントされなかったということは、また何かのタイミングで使うのでしょうか?なんて。
今はグッチのショールームに飾られているようです。
そんな、強烈なインパクトを残したグッチの最新ルックが、一般人達から模倣されないわけがありません。インスタグラムでは、 この生首ルックを真似する人たちが急増中!
友達の頭を抱えて見たり、自分の顔を合成してみたり、マネキンの頭部を抱えてみたりと、様々な方法で生首ルックを再現しようとチャレンジしています。
そんな人々の投稿は「#guccichallenge」というハッシュタグでチェック可能です。
ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)といえば、実際の店頭に並ばないアイテムをショーに登場させることを嫌うことで知られています。ですから、生首をショーのアイテムとして使用したグッチに苦言を呈すというのは、さもありなんという話です。
まあでも、例の生首はモデルにプレゼントされたわけでもないですから、生首がバッチリ店頭に並んだりしたらそれはそれで面白いと思うのですが・・・。
そんなジョルジオ・アルマーニも、流石にアレッサンドロ・ミケーレを名指しで批判するというような事はしませんでしたが「私はこのようなことを絶対したくない。ファッションをメディアで騒がれるために使うべきでない。感動やサプライズは必要だがやりすぎは禁物だ」ということを、自身初の映画「A Jacket」公開についてのインタビューでコメントしているそうです。
ま、でも。インスタなどで話題になっていますから、グッチとしては「してやったり」ってところでしょう。