昨今のストレス社会、「死にたい」と呟く若者が急増し、先日の座間市のように痛ましい事件まで発生してしまう結果に。
よく、「死にたいアピールする奴はまだ大丈夫」なんて言いますが、本当に自殺してからでは遅すぎます。確かに、死にたいというのは「生きにくい」という意味を持っているかもしれませんが、それでも自殺なんて・・・。救いたい。
確かに、ありがとうと言ってもらいたいという欲求が無いと言ったら嘘になります。偽善かもしれませんが、それでも何も行動を起こさないのはダメだ!僕自身も、辛くて生きにくいと世界に絶望したこともありました、でも、それでも株式会社PLANという優しい会社、そして社長のおかげで今日もこうして生きてるんです。
僕だって、誰かの役に立ちたい。
目元にアイラインを引いて、ファンデーションを塗って、SNOWで写真をとって、変な猫みたいなやつと契約して・・・
ジャッジャジャーン!
救生主(救う、生かす、主とかいて救生主!)うーたん降臨!
とりあえず、共感を得た方が良いかと思い、プロフィールはこんな感じにしてみました。っていうか、ツイート1件でフォロワー無しとかいう人間の話を誰が聞く耳を持ってくれるのでしょうか。
まあ、ブッダだって最初は「俺の話なんて誰もきかんやろ!」って思ってたわけですから、ブッダと同じスタートラインと考えれば良いでしょう。
では早速、死にたい人たちを探してみましょう。
これらのキーワードも検討しましたが、今回はやはり先の事件もありますから、自殺をほのめかす直球の言葉「死にたい」と呟く人たちを優先的に救っていきたいと思います。
うーんでも、本当に死にたいと思っている人以外の「ギャグ死にたい」が多すぎる。最近の奴らは、ちょっとしたことで死にたすぎるだろう。擦り傷のくせに「大出血」っていう奴らだな。
雑草で切れたから死にたいとか、雑草を刈り取れよ。家に財布忘れたから死にたい奴とか、サザエさんを見習えってんだよフザケンナ!!!
でも、家にいるのが辛すぎるとかもあるな。こういうのはガチだろう。
家族とうまくいかなかったのだろうか。確かに、両親とうまくいかない時、なぜ自分は生まれて来たのだろうと自問自答し、苦しみを増幅させてしまうこともある。救いたい!
しかし、相手の状況を深く理解しているわけではないので、むやみなアドバイスは不要だ。ただ、共感し、そして少しでも生きていようと思ってもらえるように言葉をかけるしかない。
そういう日もある。特に嫌なことが続いている日とかは特に苦しい。もう一生こうなんじゃないかとも思ってしまう。ただ、楽になる方法というのが死ぬことや消えることというのはあまりにも悲しすぎるではないか。救いたい!!
みんなに自分が嫌われていると感じることは僕だって多い。もういっそ、本音を言ってくれと悲しくなることもある。しかし、落ち着いて考えてみれば、そんなことは無いはずなのだ。
死ねと思っているような人間は、自ら離れて言ってくれる、あなたの身の回りにいる人は、みんなあなたのことを愛しているのだから。
よっしゃ!ついに1人救えた!
こんな、フォローゼロ、フォロワーゼロ、そしてツイートも1件という「胡散臭さの塊」のような僕の言葉に耳を傾け、自殺を踏みとどまってくれたのだ。嬉しすぎる!!
救生主うーたんのエンジンもブイブイ唸って来たぜ!さあ、このまま「死にたい」とか呟いているヤツらを全員解放していってやる!!
実は、救生主うーたん、ツイッター初心者なのである。8年前くらいにツイッターをやめてから、今まで一切触ってこなかった、そもそもFFってなんだ?ファイナルファンタジーか?
調べてみたら、フォローフォロワーのという意味らしい。
だったら「初めまして」とか「突然すみません」とかでいいんじゃ無いか?っていうか、そういう日本語の方が美しいだろ、死にたくなってきた・・・。
ああダメダメ!
闇のパワーに飲まれそうだ!
ここは一旦、郷に入ればなんとやら!ツイッターのルールでやってやる!!
そしてコイツも死にたいとか言うことが多いらしいから、ついでに救ってやるぜ!!
さてさて、いい感じにあったまってきた。それに相手の1ツイートだけで、なぜ死にたいと言う感情が芽生えて来てしまったのかも感じられるようになって来た。
より多くの人が救えるように、さっきトイレで瀬戸内寂聴の名言集も読んで暗記したし、救生主うーたんのスキルもカンスト寸前まで向上しているはずだ。
一網打尽に救ってやるぜ!
シンプルな「死にたいツイート」にも柔軟に救いの手を差し伸べていくぜ。なんで死にたいのかさっぱりわからないが、それでも死ぬよりは生きていた方が良いに決まってる!!
く・・・悲しさアピールが強すぎる。
しかし、こんなことで挫けるような救生主うーたんでは無いのだ!君の愚痴を聞くために僕がいるんだよ!あなたのことを救うために僕は生まれて来たんだよ!って必死にアピールする。
ああもう、完全に死にたいやつじゃん。早くなんとかしないと!自分なんかに無駄な命を与えてしまったって悲観しているのは危険すぎる。
神様に返還しちゃダメ!あなたは、あなたの人生を全うしないと!
ふ・・・・・。またしても、尊い一人の命を救ってしまった。
西野カナを拗らせすぎて、震えるだけに飽き足らず死にたくなってしまうとは・・・。
彼女を救えるのは彼氏しかいないかもしれない、でも彼氏に期待できないなら、救生主うーたんが行くしかない!!
ぐぬぬ!それでも死にたいと言うか・・・。
闇のパワーに飲まれそうだ!
ああダメダメ!なんとかしなきゃ!
この返信をした後、返事はこなかった。救生主うーたんの力不足で、一人の大切な命をつなぎとめておくことができなかった・・・かに思えた!
12時間後にツイートを確認してみたところ、元気そうに「カンジタになった!」と呟いていたのである。よかったよかった、きっと救生主うーたんの言葉で明日を生きる気になってくれたのだろう。
自殺願望は救えるが、カンジタを救えるのはお医者さんだけだ!頑張って治療に励んでほしい。
すでに1時間以上救出活動を行なっているのだが、とにかく要救助者の救難信号を邪魔するノイズが多すぎるのである。それが「ギャグ死にたい」である。
面白くもなんともないクソみたいなこのギャグ死にたいが邪魔で、人間関係や家庭のストレスに埋もれた要救助者の救難信号が聞こえなくなってしまっているのだ。
今は日曜日のお昼の2時ごろ・・・
そうか!時間がよくないのか!
最も人が死にたくなる時間といえば・・・「ああ、目が覚めたら仕事(学校)か・・・行きたくないな・・・」って思う日曜日の深夜、御誂え向きのタイミングだぜ!
夜まで待とう!
とりあえず昼の成果に酔いしれてツイートをしました。
明日見直してあまりの黒歴史っぷりに僕が死にたくならないか心配ですが、この時は完全に僕の精神と救生主うーたんがシンクロしていたので、筆がススミングでした。
さて、最も人が死にたくなる時間、日曜日の深夜00:00になりました。早速「死にたい」で救難信号を傍受したところ、こんなツイートを発見。やはり読み通り。
月光を浴びて増幅していく救生主うーたんの救済力をとくと味わうが良い!
大丈夫だ!社会の迷惑になんてならないよ!
人は、行きているだけで社会のリソース!つまりは財産なのだよ!命は尊く価値のあるものなんだから、死ぬことの方が社会にとって損失なんだ!
目が腫れていたって君は綺麗だよ!
そう言ってくれる人が近くにいないだけ!大丈夫、僕は君のことを見ているから、君は一人じゃないんだよ!!いっぱい泣いていいんだよ!!
大変だと思うけど、大変な君はとっても輝いているよ!キラキラしててとっても素敵、でも毎日忙しいと生きにくく感じちゃうよね!でも、辛いことが連続した後はいいことがくるじゃん?これだけ大変ってことは、もうすぐそこまで迫ってるかもよ?
それを逃すのは勿体無いから、明日までガンバって生きてみない?
大丈夫、死にたいって思うことは病気じゃないよ!生きにくさを感じて、それを死にたいって表現してしまうことはよくあること!でももし、本当に死にたいと言う欲求に駆られているなら、今だけちょっと我慢してみようよ!
衝動買いを収めるみたいにさ!明日になったら、また違う価値観やものの見方ができるかもしれないよ!!
あぁん!
とってもストレート。でも死なないで!
救生主うーたんの救済力が、夜にはびこる「死にたいウイルス」の前に屈してしまうかと思った矢先!ついにいいねが!いいねってことは救済されたってことだ!
そこから怒涛のいいねラッシュ!
どんどん人の命が救われていく。そして、浄化されるときに発せられる神秘の光が救生主うーたんに蓄積されていき、ついに必殺技ゲージがマックスに!!
これで超必殺技
リリーフカーペットボミングが使える!!
たった1分間で63人もの死にたい人が増えるこの時間。まずい、救生主うーたんの救いの力の方が押されてる!このままじゃ負けちゃうかも!!
ま、要するにコピペってことです。最も多くの「死にたい」と呟いてしまう人たちが求めていそうな言葉で一気に対応して生きます。
これなら、闇夜の力に影響された死にたい人たちがどれだけ増えようと、一網打尽に救出することが可能と言えます。
しかし、時間が深まるに連れて、どんどん死にたい人達が増加して生きます。先ほど使ったリリーフカーペットボミングの反動で、救生主うーたんの必殺技ゲージは空っぽ。
これでは対応しきれません!!
ああ、やばい。
今度は37秒間で73人!?
ええええ!?23秒で122人も増加!?
ああ・・・・・
もう・・・もうだめだーーー!
うーたん1人じゃ救済しきれない!
もう・・・死にたい・・・・・。
絶望の淵に立たされながらも、なんとか救いを求める人々の死にたいツイートに、生きてほしいと言葉を投げかけ続ける救生主うーたん。
(みんな・・・・・力をかしてっ!!)
強い気持ちを込めてエンターキーを叩いた瞬間。救生主うーたんの救いのモヒカンが虹色に輝き始め、その光が体全体を包み込み、キーボードからノートパソコンへと伝わって行く・・・・・。
そして・・・・
み!みんな!!(知り合いじゃないけど)
救いの輪がついに、みんなに伝わったのである。
そう、死にたいと呟く人たちを救いたいのは、うーたんだけではない。うーたんは気が付いていなかったのだ、ずっと一人で戦っていると思い込み、みんなの応援に気が付いていなかった。
「死にたい」を救ってくれるのは、志を共にする多くの仲間なのだ。
死にたいと思うひとを救いたいと思い、変な猫みたいな妖精と契約して救生主うーたんになった僕だが、本当の意味で救われたのは、他でもない僕自身だったのかもしれない。
覚えておいてほしい。死ぬことを望んでしまう悲しき人たちを笑顔にできるのは、どこかにいるスーパーヒーローではなく、この文章を読んでいるあなたなのだ!という事を。
「救い」の本当の姿に気が付いてしまった救生主うーたんのモヒカンは、もう虹色に輝くことはなくなっていた。そう、救生主でなくても、人の悲しみは癒すことができるのだ。
みんなの知っている救いのモヒカン”救生主うーたん”はもうこの世に存在しない。でも覚えておいてほしい、みんなの心の中にも、救生主となる資格がある事を。
そして、その資格を行使するのは、他でもないあなた自身だという事を。
『世界は、誰かが誰かを助ける事で回っている。』fin