久しぶりに「このDJの選曲がすごい!」と思えるプレイを聞きました。
正直、バトルDJのスキルはわかるのですが、クラブDJのスキルってわかりにくいですよね?再生ボタンをポチッと押したら、世界中を虜にするアーティストが作った曲が流れるわけで、スキルがなくとも聞いている人たちは心地よいですから。
でも、そこには「選曲の妙」だったり「繋ぎのテクニック」だったり「引き出しの多さ」みたいなのが影響する(らしい)んです。あまり信じてませんでしたけど。
で、今回Boiler Room Tokyoというイベントで僕が大好きなラッパー(兼トラックメーカーだったりDJだったり)のPUNPEEがDJしている動画がYoutubeにアップされており、ちょろっと聞いてみたら・・・
ハンパじゃねえ!!
ってなりました。もう「ああ、これがクラブDJのセンスってやつか・・・」って思わず納得してしまう選曲の妙と繋ぎの遊び方。最高すぎて言葉が出ませんでした。
で、使われている音源を手に入れたくて、記憶を辿ってみたり調べてみたりしたので、セットリストとしてここに記しておきたいと思います。
Boiler Room(ボイラールーム)というのは要するに「ライブするアーティストやDJのプレイをオンラインでリアルタイム配信し、それをウェブ上にアーカイブするイベント」です。
Boiler Roomの本拠地はイギリスのロンドンですが、ドイツのベルリンやアメリカのニューヨークやロサンゼルスにもあって、ここ日本でも「Boiler Room Tokyo」という名前で開催されています。
ちなみにBoiler Roomは招待制なので、遊びに行けば現場で見られるというわけではありません。ただ、日本は普通のクラブみたいに入れる感じらしいです。いってみたい。
で、今回Boiler Room Tokyo 2017 In Your Parallel(表参道 WALL&WALL)でDJを行った「PUNPEE(パンピー)」という人物。ご存知でない方のために、かるーく紹介。
多分一番有名なのは「水曜日のダウンタウン」のOP曲の人!という紹介かなぁと。あとは、ちょっと前にレッドブルのCMでもラップしてましたね。
自身が通っていた中学が相当の不良学校で、いじめられっ子グループに属していたが、「ゲームをたくさん持ってるからあいつはイケてる」と言う理由で、不良でもなくいじめられっ子でもなく、一般人の地位を築く。これが名前の由来となったんだとか。
日本語ラップ好きなら避けては通れない「さんピンCAMP」のテーマ曲とも言える刃頭(HAZU)のBALL。
名古屋出身の僕としては、TOKONA-XとのILLMARIACHIだったり、とにかく思い入れの深い曲。この曲から始められたら、のっけから容易くロックされちゃいます。
勉強不足ですいません。ぜひ、知っている方がいましたらツイッターかフェイスブックで教えてくださると助かります。
勉強不足ですいません。ぜひ、知っている方がいましたらツイッターかフェイスブックで教えてくださると助かります。
聞いてるだけで酔いそうな感じがたまらない。迷い込んだような浮遊感ですね。
PUNPEEと5lack(当時はS.L.A.C.K.)とGAPPERの3人ユニット。ちなみに5lackはPUNPEEの実の弟だったりする。
PUNPEEの弟「5lack」と、Olive Oilがタッグを組んだ曲。
まさかこの曲を持ってくるとは思わなかった。完全にヤラレました。
今や廃盤になっており、音源を手に入れるのが難しめ?個人的にはTHA BLUE HERBよりも好きで、高校生の頃背伸びしてよく聞いていたアルバムです。神ってる。
リミックスされてる。トラックの元ネタは不明。なんの曲だろう・・・。
Minnie RipertonのInside My LoveをサンプリングしたDOOBEEISの名曲。
箸休めのつなぎに、さっきまで流していたBLACK BOARDの元ネタを繰り出してくるセンスのよさ。こういうのにヤラレちゃうんです。
つなぎにコレ。カニエもサンプリングしてるような・・・元ネタは不明。
さんピンCAMPのテーマとも言える刃頭のBALLから始まって、クラシックの名曲「証言」という流れも最高です。ゾクゾクしますね。
PUNPEEはインスト曲を使ってました。
サンプリングされている元ネタはこれ。
2015年あたりからまた復活して話題を攫ってるLIBROの名曲。
MVに人気AV女優の「つぼみ」を起用したことで話題となったPUNPEEの曲。Youtubeでは「公式動画なのにおっぱいが見れる名曲」と称されている。
コンプラなFワードを全然使わずに、よくもまあこんなドープな曲が作れるもんだと感心してしまう名作。PUNPEEのラッパーとしてのセンスが遺憾無く発揮されている。
19歳という若さでこの曲を作れる才能。梵すぎ注意。
現代版「ブッダの休日」といったところだろうか・・・ここにきても「さんピンCAMP」とのつながりをうっすら感じる。勘繰り過ぎか?
まったりもったりブリブリっとした曲からの煌びやかな音に目が覚まされます。カッコイイ!
多分、全員がこの曲にヤられたんじゃないですか?(笑)
BoAの「LONG TIME NO SEE」を大胆にサンプリングしたこの曲。Koedawgが自身のブログで無料ダウンロード可能にしています。イケてますね〜。
PUNPEEの力の抜けた「ありがとうございました〜、ボイラールームトーキョー」という挨拶の後、「ラストに一曲だけやって終わりにします」という言葉からのコレ。
最高です。「待ってました!」って感じです。
素晴らしい30分間でした。