2018年平昌オリンピックで見事銅メダルを獲得した女子カーリングチーム。
そのカーリングチームが試合中に意思疎通で使っている「そだねー」が話題になりました。
地方出身者なら通ずるものがあると思いますが、東京に来て全国で通じるって思っていた言葉がまさかの方言だったって時ありますよね。
おそらくカーリング日本代表選手たちもこんなに「そだねー」が取り上げられるとは思っていなかったんじゃないかなと思います。
ってことで、鹿児島生まれの僕が標準語だと思って使ってたら全然通じてなかった鹿児島弁を何個か紹介します。
最近は大河ドラマ「西郷どん」の影響でいい意味でも悪い意味でも注目されている鹿児島弁。
鹿児島の方言って県外の人からしたら本当に難解なんだそうですね←他人事
鹿児島弁のクイズがあったんで皆さんもやってみてください。(こちらよりどうぞ)
でも大河ドラマでもそうなんですが、親とかおじいちゃんおばあちゃん世代は結構方言が強いけど若い世代はそんなに方言を使わないみたいなのありますよね。
全部とは言わないですけど、僕の世代(27歳)は上のクイズでも出てくるような「おい」とか「わい」とか使わないですよ。
それでも方言っていうのは知らず知らずのうちに身についていて、それが方言じゃないから東京でも通じると思っていたら痛い目に合いました。
北海道の友人曰く、「そだねー」ってただの相槌らしいんですけど「こんな注目されて取り上げられるほど変?」って言ってたくらいですからね。
これから紹介する鹿児島弁は僕が実際に標準語だと思って使っていたらポカンって顔をされたフレーズ集です。
逆を言えば、これらを覚えれば鹿児島に行っても普通に鹿児島人と会話できるんですけど・・・
「だからよ」は標準語で「そうだよね」って意味。
なので今流行っているカーリング女子日本代表の「そだねー」と同じ意味ですね。
「そだねー」に対抗出来るのではないかってくらいリズム感やなじみやすさがある「だからよー」。
相手に何か言われて同意する時・返答する時に使える鹿児島弁です。
「だからよ」の抑揚でなんとなく意味を伝える感じなのですが、東京で使ったらすぐに「ん?」って顔をされました。
むしろ何言われても「だからよ」だけで返答することも多々あるくらい使い勝手のいい言葉です。
おいあいつとうとう結婚したらしいぞ!! |
だからよ!(んね!!) |
んでアキラお前はいつ結婚すんの? |
だからよー。(それなー) |
僕が小学校高学年くらいからずーっと口癖のように発している言葉が「てそい」です。
「てそい」の意味は「めんどくさい」。
基本結構なめんどくさがり屋の僕は事あるごとに「てそい」を連発していました。
後輩か先輩か覚えていないですが、何か依頼された時に「えーそれちょっとてそいですね〜」って返答したら(ですね〜ってことは先輩に対してか。)、それはもう「何が?」って顔をされました。
その時に初めて、東京ではてそいが通じない!って顎が地面に落ちました。
アキラ今日飲みに行こうぜ! |
てそいっす!(めんどくさいっす!) |
いや〜これも通じないって知った時は衝撃を受けましたね〜。
この「からう」っていう言葉は標準語では「背負う」って意味なんですよ。
僕はどっかに出かける時は基本リュックなので「からう」動作をほぼほぼ毎日繰り返している訳なのですが、リュック派じゃない人っているじゃないですか。
その人が「荷物が多いから両手が開かなくなるかも〜」みたいな話をしてたので「リュックからえばいいじゃん!」って言ったら「エバ?エバいいじゃんって何?」って言われました。
「からえば」の「から」を”from”で捉えてしまうという珍事件(笑)
結局その時は別の言い方もわからなくて「リュックにすれば!!」って大声で怒鳴ったのを覚えています。
通じなくてショックだったんです。大声出してごめんね(笑)
はい行くよ!リュックをからいなさい!(リュックを背負いなさい!) |
僕はこれで1回恥をかいています。
「なおす」は標準語で「しまう」という意味。
後輩に「そのボールなおしといて。あと、この用具類もなおして」って指示をしました。
10分後、後輩を見ると全く手をつけずに休憩してます。普段は温厚な僕もイラッとします。
アキラ:「(こいつは言った事をやらないから使えないな!)おいなおせって言っただろ」
後輩:「いやあの、どこが壊れてるかわからなくて。何を直せばいいですか?」
アキラ:「は?(何言ってんのこいつ。)直すってなんだよ。いいから片付けろよ。」
後輩:「・・・はいすいません。」
僕がすいませんでした!
「なおす」だと、標準語は「修理する」の方になるんですね。
この事実がわかった時を思い出すだけで鳥肌が立つ(笑)
次に鹿児島弁で「腐れてる」は東京では地味に通じません。
というのも標準語では「腐っている」というらしいから!
何が違うのか未だにピンときません。
これはあくまで僕の予想ですが東京に来てそれなりにたったけど未だにこの「腐れてる」が方言だと気づいてない人も多いのではないでしょうか。
なんか鹿児島弁のせいで国語の読解力低いのかな?←
もぉーバナナ腐れてるがねー!!(もぉバナナ腐ってるじゃーん) |
これも先ほどの腐れてると同じように漢字があるからなんとなく文面では伝わるけど実は標準語じゃないらしんですよね。
鹿児島弁で「濃ゆい」は標準語で「濃い」という意味。
ある上京したてのアーバンライフを満喫していた頃、みんなでピクニックをした時のことでした。
弁当の味があまりにも濃ゆかったのです。
アキラ:「あーなんかこの弁当味が濃ゆくない?濃ゆいよね?なんか味玉特に濃ゆくない!?」
一緒に行ったピクニックなんて初めてみたいな東京出身のお嬢様系の女の子に言われました。
東京出身のお嬢様:「アキラくん、味が濃いって言いたいの?ずっと濃ゆい濃ゆいって”ゆ”が入ってるけど方言かしら。なんでわざわざ余計な文字を入れるのよ。変な方言ね」
言うたんなや。
その後、東京が少し嫌いになりました。
鹿児島弁で「はわく」は標準語で「掃く」という意味らしいのですが、やっぱり分からないもんですかね?(笑)
なんで「掃く」の間に「わ」が入ってるのかは不明らしいですよ。
けど学校でもそう言われ続けて来てるんだからそれが正しいと思って使いながら生きてきましたよ。
鹿児島の先生:「こらアキラ!しっかり廊下をばはわかんか!(しっかり廊下を掃きなさい!)」
でもそれ、東京じゃ通じないんですもん。
大人になって東京に来て「そこはわいといて」って友人に言ったら「は?」って顔されてシカトされたもん。
俺に「はわく」を植えつけた鹿児島の先生も東京きたら通じると思って絶対言ってるはず。
転勤してたら絶対に恥かいてるはず。
鹿児島人は会話でもなんでも疑問形にする時は「〜け?」と言います。
鹿児島弁で「〜け?」は標準語では「〜だっけ?」「〜だよね?」「〜かなぁ?」などの意味になります。
なんとなくわかると思いますが、「〜け?」って言うだけでいくつもの標準語のパターンになると言う有能な言い回し。
でもこれが鹿児島弁だって知ったのは上京してからでした。
というか通じないものなんですね。こっちの方がびっくりしてますわ(笑)
逆に鹿児島にみなさんが行った時は「〜け?」のように最後に「け?」をつければ基本的に会話できます(笑)
ここのお店の看板メニューはきびなごの唐揚げけ?てか今何時け?あれ、俺の携帯どこけ?(ここのお店の看板メニューってきびなごの唐揚げだよね?てか今何時かなぁ?あれ、俺の携帯どこだっけ?) |
「〜が!」って鹿児島弁で言ったら、標準語では「〜しましょう!」って同意を求めて誘ったりする時に使えるのですが、まぁ東京では使えません。
東京で「〜が!」って使ったら「〜ですが、」の「が」に聞こえるみたいで、相手は続きを聞こうとしているので会話が一気にストップしてしまうんです。
いや違うんです、「〜が!」は英語で言う”Let’s~!”みたいなフレーズなので続きはないんです。
なんならあなたが返答する番ですよ!ってなってたのは昔の僕です。
「◯◯するが!」で基本的に通じるし会話出来るので上にも書いた「〜け?」と同様に使える鹿児島弁ではあります。
生きた鹿児島弁を使うなら絶対に押さえておきたいマストフレーズですね。
東京では全くと言って使えないですけど。
社長、焼酎飲みけ行くが!(社長焼酎を飲みに行きましょう!) |
いいよ。でも最近飲みすぎてて太ってきたんだよな〜 |
そうけ?じゃぁご飯だけ食べてその後バッティングセンターでも行くがー!(そうかなぁ?じゃぁご飯だけ食べてバッティングセンターでも行きましょう!) |
他にもまだまだある気がするんですが、とりあえず今日はここまで!
鹿児島弁は「そだねー」よりも流行語大賞狙えると思うから鹿児島の誰かも頑張って有名になろう!(笑)